高田の歴史を尋ねる会 千葉市議会議員 みす和夫後援会

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目次
1.高田の沿革
2.高田の歴史の散歩道
3.出来事
 (1)高田の大火
 (2)神社の統合
4.盆歌(ぼさま)
5.半立ち落花生の由来
6.俳句の献額
7.北部草創高橋・石井・大塚三氏の碑
8.高田と宗教(年表)
9.参考 高田郷土史研究の経過
4.盆 歌(ぼさま)
ぼさま歌

ぼさま歌は坊さま歌で僧侶賛美の歌で此の作者として言い伝えられる開祖日泰は

♪ひとえこさ、ふたえこさ、みいとこ、よいとこ、よいやらな、みわになれ、よわになれ、とにかく環になれ、円くなれ。

♪ぼさま山道や、衣が擦れる、衣すれても我が道や擦れぬ。

♪雨は天から横には降らぬ、風のまわしで横に降る。

♪岩にせかれて腹立つ浪も、心直なら浪こさぬ。

の様な教訓めいたものを流行らしてきたがその後卑近なものへと移り終戦後まで唄はれてきた。(日本伝説叢書)

高田ぼさま唄(大正・昭和のもの一・二挙げれば)

♪高田良いとこ一度はおいで、夏は西瓜でコリャ山となるチョイナチョイナ

♪俺とヤベヤベ-高田のせがけよ 帰る山道小松山チョイナチョイナ

♪今度高田に鶴が来た 母さんツルミに行きたいわ そうそお前も年頃だツルミたいのも無理はない

♪ぼさまけせなら 夜明かしまでもよ 夜明けからすの泣くまでよ

♪裏の畑の石榴さへ色つきゃ割れるじゃないかな わたしゃ当年19才 いまだ割れずに羞かしや 等々
5.落花生「千葉半立」種の出所は高田村!! 発見者 久保銀次郎氏
現在、千葉県だけでなく、落花生を作っているたいがいの県で、半立種がすごくふえわが国落花生のほとんど大部分が置き換えられたといってもいいすぎではないといわれるほど目覚しい普及がなされています。

この半立種が、実は我が高田町の一農民により、発見されたものと千葉県農業試験場の竹内重之技師の調査で確認され「農業千葉」で発表されております。

以下その調査の概要を記し郷土の誇りとし発見者の功績を顕彰したいとおもいます。竹内技師は、落花生育種研究室で落花生の品種改良を担当するにあたり、半立種は全国的にみて千葉県以外に作付けされていないことに着目し、その時点で千葉半立、八街半立、誉田変種を比較栽培するとほとんど品種区分が認められないことを確認し、そのルーツをたどることにした。特に千葉半立の選抜した元の半立種について、くわしく知りたいと考え、試験を担当した竹馬試験場長・県特産課川代技師尋ねたところ、川代技師は終戦後間もなく、八街町六区桜井氏から種子の分譲を受け試作しその優秀性に着目していたところ、当事農林省作物報告事務所の石井茂技師(平川町出身)がこんな中立種なら誉田村ではかなり以前からつくられていたと種子を持参した。そこで桜井氏の系統を八街半立・石井氏の系統を誉田変種と命名したとのこと。

その後更に調査を続けた結果、万花台の久保銀次郎氏が、昭和10年に誉田村十文字の落花生商浅尾武一氏より購入した、はい落花生を作付した中ばい落花生3株を発見し三年間増殖していたところ、同町の栗原隆氏が昭和13年久保氏より種子2袋をゆずりうけ、一年間増殖栽培して昭和14年当事の高田信用組合を通じ、種子50~60袋を配布し誉田村に普及させたものであると判明した。

その後いろいろな経路をへて八街町やその他の地域に導入されたものと考えられる。したがって、八街半立と誉田変種は、同一半立種が単に栽培地名をかぶせて品種名とされたものと考えられ、現在の各種半立品種の元の半立種は、誉田村高田の久保銀次郎氏により発見されたものといえよう。(農業千葉より抜粋)


付 記
久保銀次郎氏は、この功績により昭和35年県特産功労として、千葉県の最高表彰である「文化の日」表彰を受賞されております。
6.俳句の献額
八街市根古屋にある妙長山法宣寺、このお寺の本堂には献額が沢山ありこの中に俳句の献額がありそのひとつに安政2乙卯年卯月(1855)「真実庵評四季混題吟」の内に下総高田、高田、高田連として38句34人の俳句が献納されている。いわゆる俳号であるのでその多くは何処の家の先祖かは判らない。

安政2年(1855)と言えば2年前ペリー来航があり国内は開国だ、攘夷だまた大地震だで騒然としており13年後1868年明治になるという此の時期に多数の趣味人が俳句を楽しんでいた? また安政2年高田村家数74軒と記されている、この中で34人の俳句愛好者とは俳句がかなり普及していたと思われる、どんなリーダーがいたものか? 知る術はない。

参考に34人の俳号と一二の俳句を紹介する
之才、周月、義石、徳遊、恒徳、月居、東水、義水、善柳、貞山、夕水、柳風、吾楽、美枝、円友、季山、琴糸、三水、佳音、和水、岩水、萩山、石辰、武山、政庭、大和、直水、芝林、楽水、初白、結忠、善遊、翠霞、政橋

うえ揃う 田のうつくしや 風の色 楽水

根つかぬに 芽ざす力や さし柳 翠霞

わたし場も 更けては月の 柳かな 初白
7.北部草創高橋・石井・大塚三氏の碑
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高田の歴史を尋ねる会 2010年
会長 高橋 宏全

「高田の歴史を尋ねる会」の連絡先は 291-3567 斉藤茂樹氏 へお願いします。