議会活動のあゆみ 千葉市議会議員 みす和夫 公式ホームページ

千葉市緑区を考える
議会活動のあゆみ

42.

令和5年 第4回 定例会 会議録 12月12日


動画はこちらからご覧になれます

1 千葉市の農業問題について
2 イノシシとキョン、アライグマ等の有害鳥獣対策について
3 脱炭素社会に向けた省エネルギー住宅促進への取組につい て
4 緑区の諸問題について
(1)旧千葉外房有料道路高田インターチェンジのフルインタ ー化整備状況について
(2)誉田町2丁目地先交差点の整備について
(3)誉田駅前線の下水道工事について
(4)誉田東小学校の狭隘なグラウンドの解決策について
(5)スクラップヤード問題について




みなさん、こんにちは。
自由民主党千葉市議会議員団の三須和夫でございます。

これまで取り上げている項目も多いですが、重要であると考える課題を取り上げております。頑張りますので、よろしくお願いいたします。

1 農業問題について
はじめに、千葉市の農業問題についてです。
全国的に高齢化が進展し、担い手がどんどん減少していることを危惧しております。本市においても、農業従事者の平均年齢は68.4歳で、高齢化が進んでいる状況です。農業経営体数も、2010年は1,592あったものが、2020年は911へと減っています。

実際に、私の周辺の農家は高齢で、かつ、後継者がいない方も多く、「農家は自分の代で終わりだ。」とか、「農業は大変だし、儲からないから継がせたくない」といった声を聞きます。
?
このような中、担い手となる若者の確保・育成は、本市の農業を持続させていくうえで、極めて重要です。本市では、新規就農者の育成に係る取組みを強化していると思いますが、研修内容やその後の営農状況についても気になるところです。

また、若者に就農を促すためにも、若者に農業が魅力的な職業だと感じてもらうことが必要ではないでしょうか。農政センターでは、営農指導やスマート農業技術の実証実験等により、農業者の支援を行っていると認識していますが、実際に就農している若い農業者の営農状況も参考にしながら、農業に希望をもって取り組めるような支援が必要だと考えます。

そこで、2点伺います。
1つに、若い農業者を確保するための取組みについて
2つに、若い農業者への営農支援について
お答えください。





2 有害鳥獣対策について
次に、イノシシとキョン、アライグマ等の有害鳥獣対策についてです。

これまでの質問により、イノシシへの対策が強化されつつある点は認めますが、拡大は収まっておらず、さらなる対策が必要であると思います。先日、テレビや新聞報道にもあった通り、イノシシが中央区に出没し、捕り物騒ぎになりました。今回の出没地域では、イノシシが住めるような環境は無く、どこかから迷い込んだものと思います。

一方で、本年6月に若葉区で15頭が捕獲された件については、緑区から生息域が拡大しつつある証拠だろうと考えています。イノシシは、農作物の食害のほか、田畑を掘り起してしまうなどの被害も問題になります。

次に、アライグマです。ここ数年は目撃や被害を多く聞くようになりました。トウモロコシや落花生など野菜の食害が多いようですが、果樹なども被害にあっていると聞いています。

また、最近ではキョンも気がかりです。

以前から県南部では問題となっていたキョンが、隣の市原市など、県中部まで急速に拡大していると聞いています。私もそれらしき鳴き声を地元で聞いております。シカの仲間で草食性が強いため、野菜の種類によっては丸坊主にされてしまうそうで、市内に入ってこないよう、そして定着しないような対策が望まれます。

これらの有害鳥獣は、被害の特徴は違うものの、いずれも生息域の拡大や数の増加が懸念され、被害を最小限にするため、獣種に応じた対策をしていく必要があると思います。

そこで、2点質問します。
1つに、イノシシ、アライグマ、キョンによる農作物(のうさくぶつ)の被害状況及び捕獲数の推移について
2つに、獣種(じゅうしゅ)ごとの今後の具体的な対策について質問します 。





3 省エネルギー住宅促進について
次に、脱炭素社会に向けた省エネルギー住宅促進への取組みについてです。

2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、本市は、本年3月に新たな「地球温暖化対策実行計画」を策定し、
2030年度までに2013年度比で、温室効果ガス48%の削減を目指すとともに、更なる高みとして50%の削減を目指すことを宣言しました。

今回はその取組みの6つの柱の一つとなる「住宅・建築物のネット・ゼロ・エネルギー化」について取り上げます。市民や事業者が行うアクションとして、壁や窓の断熱リフォームや、新築時のZEH(ぜっち)やZEB(ぜぶ)の検討が
例示されています。

現在、日本の住宅の9割は省エネ基準に満たないため、国も昨年から、窓の断熱リフォームに加えて、壁の断熱リフォームにも大型の補助金を出し、住宅部門の温室効果ガスを減らそうとしています。

また、省エネ住宅を新築する若者世帯に70万円〜100万円の補助金を付けたり、省エネレベルの高い住宅ほど住宅ローン控除の借入額を多く設定するなどしています。

しかし、本市の補助金は額が少なくバラマキ的で、国の対策や補助金にだけ頼っていても、温室効果ガスの削減を達成することは難しいのではないかと考えます。

他の自治体では、

・東京都における、新築住宅の太陽光発電設備の義務化や、東京独自の東京ゼロエミ住宅に3段階の断熱性能を設定し、最高210万円の補助、
・横浜市における、断熱性能の高い新築住宅への最大100万円の補助、
・また、鳥取県における、高断熱・高気密の健康住宅への最大200万円の補助、
などがあります。それぞれ、二酸化炭素削減のほか、地域材の活用、地域事業者の支援など、地域独自の目的を設定して取り組んでいます。

そこで、3点伺います。
1つに、本市独自の省エネルギー住宅促進への誘導策として、現在はバラマキ的で、最大10万円までと少額で、住宅用設備に特化した補助金政策を今後も続けていくのか、また、来年度以降、補助金の考え方に変化があるのか、
2つに、断熱性能や気密性能に目を向けた補助金を検討する必要性があると考えるがいかがか、
3つに、住宅への補助制度をすべて検証し、本市独自の視点と目的を持った補助制度を検討する必要があると考えるがいかがか、
以上、お答えください。







4 緑区の諸問題について
(1)高田ICのフルインター化について
次に、緑区の諸問題についてです。
旧千葉外房有料道路高田インターチェンジのフルインター化整備状況について伺います。

ネクストコア千葉誉田の本格的な稼働に伴い、周辺道路の混雑に影響を及ぼすことが危惧されることから、先の第2回定例会において、ネクストコア周辺の道路整備について質問させていただきました。

そのうち、高田インターチェンジについては、事業予定地内の樹木の伐採が行われており、整備に向けた動きが見えてきたことから、いつ工事が始まるのか、ネクストコア周辺の住民の方々も気になっております。

そこで、質問します。
進捗状況と今後の予定について。



(2)誉田町2丁目地先交差点整備について
次に、誉田町2丁目地先交差点の整備について質問します。

この交差点は、大膳野(だいぜんの)町地先にあるマミーマート前の交差点から、市道(しどう)大金沢町(おおかねざわちょう)50号線を誉田駅方面へ約500メートル進んだところに位置しております。

この交差点におきまして、令和3年9月、原付バイクと乗用車が出合い頭で衝突し、バイクを運転していた女性がお亡くなりになる、痛ましい事故が発生しました。

市道大金沢町50号線は、生活道路でありながら、誉田地区内の通過交通を担う、地元の多くの方が利用する主要な道路であり、当該交差点を横断する児童など歩行者も多く、押しボタン式の信号機が設置された横断歩道があります。

一方で、
・交差する市道は幅員が4メートル程度と狭く、車のすれ違いが困難であること、
また、
・道路が鋭角に交差するため、左右の見通しが不十分であること、加えて、
・横断歩道付近の歩行者だまりが小さいこと、
など、安全上の課題が多い交差点でもあります。このため、安全対策の必要性をこれまで訴えてまいりました。

現在、交差点の改良に向け、取り組んでいただいておりますが、その進捗が気になるところです。
そこで、質問します。
これまでの取組みと今後の予定について、教えてください。



(3)誉田駅前線の下水道工事について
次に、先の第2回定例会でも質問しました誉田駅前線ですが、今回は下水道工事について伺います。

道路拡幅に伴う千葉信用金庫の移転が完了し、先月20日には大木副市長のご列席のもと、盛大なリニューアルオープンセレモニーが開催されました。
?
副市長のご挨拶の中で、「この道路整備は、歩行者の安全性向上、駅結節点へのアクセス強化を図る重要な事業であり、沿道のシンボルである千葉信用金庫の移転によって、今後の事業推進に拍車が掛かる」と述べられ、出席した地元の皆様も非常に喜んでおりました。

一方、集中豪雨や大雨が降るたび、駅前道路信金周辺においても冠水が発生しており、安全安心なまちづくりに向けて道路整備を行うには、雨水対策が必要です。

これまでのご答弁では、周辺の浸水対策は、流末となる大網街道への雨水管整備を行ったのちに、誉田駅前線の拡幅用地を利用し、雨水管を整備するとのことでしたが、用地取得が進捗している中、雨水対策となる下水道工事の進捗についても気になるところです。

そこで、質問します。
誉田駅前線の下水道工事について、今後の取組みを教えてください。



(4)誉田東小学校のグラウンドについて
次に、誉田東小学校の狭隘なグラウンドの解決策について質問します。

これも本年第2回、第3回定例会で質問したものですが、地域から声が上がっている問題ですので、引き続き取り上げさせていただきます。

先般、報道でも発表されたとおり、誉田地区 町内自治会 連絡協議会の大槻会長と、我が会派の緑区選出議員である石井議員・松坂議員、公明党の吉川議員と連名で、市長への要望活動を行いました。市長からは、「要望内容を重く受け止め教育環境の改善を図っていきたい」とのコメントをいただいたところです。

しかし、現状では、プレハブ校舎が2棟、子どもルームが3棟立ち並び、学校敷地の広さも限られていることから、今後、急激に増えていく児童への対応は容易ではありません。一日も早い改善を望む児童や保護者の声に応えるべく、当局でも検討を進めていただいていると伺っておりますが、大規模な工事は児童の学習環境への影響も大きいことから、慎重な判断が必要であると考えます。そこで
現在の検討状況について、質問します。



(5)スクラップヤード問題について
最後に、スクラップヤード問題について質問します。

先日の代表質問のご答弁にもありましたように、本市が全国に先駆けて条例を制定し、取組みを進めてきた結果、新規のヤードが住居の近くにできなくなり、また、多くのヤードでは適正に保管がされているなど、効果が目に見えて現れていることは存じております。

しかし、条例施行の何年も前から住居に近接して事業を行っている中西町のヤードについては、住民の皆様から騒音、振動などの発生に不安を覚えるとの声が私のもとに何人も寄せられております。

また、住民の皆様の極悪な生活環境上の懸念と、産業廃棄物の不法投棄があり、これまでも私の一般質問で何度も取り上げております誉田町1丁目のほまれ幼稚園の南側に積まれている廃プラスチックについては、少量ずつではありますが搬出されているとは言うものの、いまだに大量に積まれております。園児や保護者、地域の皆さんが安心して暮らせるように、一刻も早い撤去が望まれます。
?
そこで、2点質問します。
1つに、中西町のスクラップヤードに
関する状況ついて、
2つに、ほまれ幼稚園脇の廃プラスチックのたい積に対する状況について、
教えてください。

以上で、1回目の質問を終わります。
ご答弁、よろしくお願いいたします。






ご答弁ありがとうございました。
2回目は、意見と要望を申しあげます。

はじめに、農業問題についてです。

ニューファーマー育成研修については、研修生の希望に合わせてコースを選択できるなど、多様化する就農希望者に応えられる制度になっていると感じますが、本市農業を持続させるためには、若い農業者を確保・育成し、早期に定着させることが大切です。

来年度の研修生確保に工夫して取り組むとともに、今年度の研修生4人が、それぞれ地域の中心的な担い手となれるよう、研修において技術力、経営能力を習得させるほか、研修後のスムーズな就農、経営安定に向けた継続的な支援を求めます。

また、農業経営の安定や発展、さらなる規模拡大を図るためにも、スマート農業機器の導入は欠かせません。農業者が導入しやすいよう、農政センターにおいて展示会の開催や機器のレンタルなど、各種支援に取り組んでいくとのご答弁でした。

新規就農者が希望をもって本市で就農し、若い農業者が夢をもって経営発展できるよう、これからも農政センターが中心となって、様々な農業者を応援していただけるよう要望いたします。


次に、有害鳥獣対策についてです。

イノシシについては、わなの増設などにより、これ以上生息域(せいそくいき)が拡大しないよう、また生息数が増えないよう、市猟友会等と連携した捕獲の強化を望みます。

アライグマについては、若葉区で実施した中型獣の集中捕獲で一定の効果があったようですので、緑区を含めて被害が増えている現状をふまえ、他地域へ展開するなど、さらなる取組みに期待します。

キョンについては、まだ農業被害はないようですが、先手先手の対策が重要になると思いますので、まずは、農作物被害や目撃情報の早期把握に努めていただきたいと考えます。

本市の農業を衰退させないために、非常に重要な問題ですので、これからも鳥獣の種類や、被害状況等に応じて、しっかりと対策をしていただきますよう、強く要望いたします。

次に、省エネルギー住宅促進についてです。促進に向けた取組みについては、2030年度までのZEH(ぜっち)住宅普及の目標達成に向けて、市民に向けてそのメリットを周知・啓発していくとともに、導入を促進するため、本市独自の視点と目的を持って補助制度を検討していくことを要望いたします。


次に、緑区の諸問題についてです。

高田インターチェンジのフルインター化については、来年度から工事に着手していきたいというご答弁を受け、インターチェンジのフル化が近いうちに実現することが確認できました。
この実現により、ネクストコア千葉誉田から発生する交通が、混雑している大網街道などから生実本納線へ転換され、周辺道路の交通混雑の緩和に寄与することから、一日も早く完成させていただきますよう要望いたします。

誉田駅前(えきまえ)線の下水道工事については、雨水管をはじめとするインフラ施設がしっかりと整備されていなければ、安全安心なまちづくりにはなりません。誉田駅周辺の浸水被害を軽減するための雨水管整備も準備が着実に進んでいることが確認でき、周辺の皆様も安心できると思いますので、しっかりと整備を行っていただきたいと思います。引き続き、残る用地の取得や、必要となる関係機関との協議を迅速に行うなど、早期の完成を目指し、取り組んでいただきますよう併せて要望いたします。

誉田東小学校の狭隘なグラウンドについては、教育環境の改善に向けて、関係者へのヒアリングを開始しているとのご答弁でした。私も誉田地区で活動する地元議員としてご協力をさせて頂いており、当局と連携し、解決に向けて取り組んでいるところです。引き続き、子ども達や地域のためには、協力は惜しみませんので、より良い教育環境の確保のため、周辺地の活用をはじめとした、総合的なグラウンドの改善整備を進めていただきますよう要望いたします。

最後に、スクラップヤード問題については、
ヤードや、産業廃棄物のたい積について、当局において対応を続けていただいていることは確認できましたが、住民の皆様も長い間悩まされている問題でありますので、引き続き、市民生活環境の保全のため、改善に向けた指導を継続し、問題解決に尽力していただくことを強く要望いたします。

以上で、私の一般質問を終わります。
ご清聴ありがとうございました。



議会活動のあゆみ | 41. 令和5年9月第3回定例会へ | 43.定例会へ

トップへ戻る