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千葉市緑区を考える
議会活動のあゆみ

39.

令和4年 第4回 定例会 会議録 12月9日


動画はこちらからご覧になれます

1. 千葉市の花農家等、円安の影響での離脱農家について
2. 千葉市の有害鳥獣問題について
3. 緑区の諸問題について
 鎌取インター付近の未整備区間の進捗について
 大網街道の整備について
 誉田跨線橋側道の安全対策について
 大膳野町誉田町線の延伸部について
 千葉外房有料道路 高田インターチェンジのフルインター化の進捗について
 誉田駅南口駅前広場と駅前道路の用地取得状況と事業の進捗について
 誉田駅北側の都市計画見直しについて
 産業廃棄物不法投棄について
 緑区地区ホール建設について
 スクラップヤードと高津戸踏切〜大高町の道路について


自由民主党千葉市議会議員団の三須和夫です。
現在開催されているサッカーワールドカップ、ご覧になっている方も多いと思います。残念ながら日本は決勝トーナメントで敗れましたが、全国に多くの感動を与えてくれました。

印象的だったのは、予選での、強豪国スペインとの一戦です。負ければ予選敗退という状況で1点を先制されながらも、代表選手は力の限りを尽くしました。同点に追いついたあとの2点目は、ボールがあと1ミリでゴールラインを超えるところから得点につなげ、見事に勝利しました。

日本の予選突破は、まさに、「あきらめない姿勢」が生み出したものだと思います。

本日の一般質問は、これまで議会で質問し、意見や要望を申し上げてきた項目も多いのですが、市民の皆様の暮らしを守るために必要ですので、私も「あきらめない姿勢」で臨みます。?

それでは、通告に従いまして、これより、質問に入らせていただきます。

1 千葉市の花農家等、円安の影響での離脱農家について

はじめに、千葉市の花農家等、円安の影響での離脱農家についてお伺いいたします。

本市では、温暖な気候と首都圏近郊に位置する立地を背景に、水稲、露地野菜、施設野菜、果樹などのほか、酪農、養鶏などの畜産といった多様で豊かな農業が営まれており、農業産出額は、農業県である千葉県にあっても上位を維持していると伺っております。

しかしながら、現在、新型コロナウイルス感染症に始まり、ウクライナ情勢の悪化や円安などにより、野菜等を栽培する農家が使用する肥料や、畜産農家が使用する飼料の価格が高騰し、価格高騰分を生産物に転嫁しにくい農業の現状の中、農家の方々が一番疲弊している状況にあります。

知り合いの花農家からは、すでに肥料等の価格高騰が経営を圧迫し、「このままでは農業を離脱しなければならない」との悲痛な声も聞こえてきております。

本市でも、農業従事者の高齢化に伴う担い手の不足が深刻さを増している中で、離脱農家が増えてしまう状況は、断じて阻止しないといけないと、大変危惧しているところでございます。

そこで、お伺いいたします。

離脱しないための取組みについて

お聞かせください。
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( 経済農政局農政部農業生産振興課)
( 答弁)
千葉市の花農家等、円安の影響での離脱農家について、お答えします。

円安やウクライナ情勢により、農業資材価格が高騰し、市内農業者の経営を圧迫している状況について認識しているところです。

このような中、1 0 月から募集を開始している市独自の肥料価格高騰対策について、「農業委員会だより」や、J A 千葉みらいと連携した説明会の実施などにより、周知を行っておりますが、1 月の申請締め切りに向けて、未申請の農業者の方に、電話や訪問によるプッシュ型でのご案内をするなど、事業を活用いただけるよう促して参ります。

また、畜産飼料の価格高騰の影響を受けている畜産農業者に対し、国、千葉県の支援制度と合わせ、現在、補正予算案に計上しております、本市独自の価格高騰分に対する緊急対策事業により、支援を行って参りたいと考えております。

農業資材等の価格は先行き不透明なことから、今後も、国や千葉県の動向を把握し、有益な情報を提供するなど、農業者の皆様が離農しないよう支援に努めるとともに、一過性の支援によらない、持続的な農業への転換の取り組みを進めて参ります。
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2 千葉市の有害鳥獣問題について

次に、千葉市の有害鳥獣問題についてお伺いいたします。

これまでもたびたび質問をさせていただき、本市の取組みが年々充実している点は評価しておりますが、県内のイノシシによる農作物の被害額は1億円を超えており、また、捕獲頭数は、ここ数年、2万頭から3万頭で推移するなど、被害状況や捕獲頭数、生息域の拡大状況などを見るに、今後も予断を許さない状況が続くものと認識しております。

本市においては、現在、緑区の広い範囲で被害が見られるようになり、また、若葉区でも農村地域を中心にイノシシの目撃情報が増えつつあることから、今後、農業被害の増加を危惧しているところです。

また、捕獲に関しては、猟友会員の高齢化が進むなど、担い手が不足しつつある中、年々捕獲頭数は増えていることから、労力的にかなりの負担がかかっており、イノシシでは100キログラムを超える個体も捕獲されるなど、殺処分やその後の埋設処分が相当な負担になっていると地元の声を聞いております。

今後、有害鳥獣対策の強化にあたっては、これらの捕獲に係る労力の負担軽減と、新たな担い手の確保が必要であると考えます。


そこで、2点お伺いいたします。

1点目に、イノシシによる農作物の被害状況及び捕獲状況について、
2点目に、イノシシの捕獲に関する今後の取組みについて、
お聞かせください。

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( 経済農政局農政部農業経営支援課)
( 答弁)
はじめに、千葉市の有害鳥獣問題についてお答えします。

まず、イノシシによる農作物の被害状況ですが、平成25年に初めて被害が確認されてから、被害金額は増加傾向にあり、平成25年度の約17万円から、昨年度については約140万円となっております。

市内におけるイノシシの捕獲状況については、令和2年度に98頭、昨年度は116頭でこれまでで最も多く、今年度については、11月末時点で68頭と、昨年同時期の66頭と同様の捕獲数になっております。

捕獲業務については、「千葉市鳥獣被害防止対策協議会」の構成員である市猟友会が中心となって担っておりますが、年々、生息範囲や捕獲頭数が増えつつあることから、捕獲をはじめとする総合的な被害防止対策を一層強化していく必要があるものと認識しております。

イノシシの捕獲に関する今後の取り組みについてですが、捕獲業務の中心となる市猟友会員の高齢化がすすみ、捕獲及び埋却に係る労力の負担軽減とともに、新たな担い手の確保が必要であると認識しております。

そこで、今年度より、箱罠にかかったイノシシについて、近隣市に開設された捕獲鳥獣の食肉加工施設に引き取り処分を委託し、負担軽減の効果について検証を進めております。

また、集落単位で鳥獣の生態や、被害対策などに関する検討会を開催し、これまでに6 地区において、「地域協議会」の設置を支援しており、今後も地域が主体となった有害鳥獣対策に取組んでまいります。

さらに、わな免許の取得に対する補助に加えて、新たに、狩猟免許の取得に向けた実践的な技術講習会を実施するなど、地域ごとの捕獲従事者の確保・育成を図ってまいります。

引きつづき、農業者の皆様が安心して、意欲的に農業経営ができるよう、捕獲をはじめとする総合的な有害鳥獣対策を進めて参ります。
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3 緑区の諸問題について

次に、緑区の諸問題についてお伺いいたします。

はじめに、緑区の道路整備についていくつか取り上げたいと思います。

区内の道路は、幹となる大網街道が慢性的に混雑しており、また、これを補完する道路のネットワークも非常に脆弱であることから、これまで幾度となく道路整備の必要性を訴えてきたところです。

ここにきてようやく、事業中の路線において進捗が実感できるようになり、また、新たな路線にも動きが見られますので、今回は、各路線の進捗などを確認したいと思います。

まず、主要地方道 生実本納線の道路整備についてです。

本路線と重複する千葉外房有料道路は、令和5年2月に有料道路事業の完了により、茂原区間を含め、いよいよ全線無料化を迎えます。

無料化により交通量の増加も予測されることから、鎌取インター付近における未整備区間の早急な整備が求められています。

重ねて、地域の皆様が長年待ち望み、近隣交差点の渋滞緩和、市内中心部への誉田や土気方面からのアクセス強化のためにも、早期の完成が期待されております。

そこで、お伺いいたします。

鎌取インター付近の未整備区間の進捗について
お聞かせください。

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( 建設局道路部街路建設課)
( 答弁)
主要地方道生実本納線の道路整備についてお答えします。

鎌取インター付近の未整備区間の進捗についてですが、現在は、主要地方道千葉大網線いわゆる大網街道との立体交差を含め、周辺道路との接続方法や、道路構造などの設計を進めるとともに、千葉県公安委員会と協議を行っているほか、整備に必要となる用地の取得に向け、土地の所有者と交渉を行っているところです。

今後、設計や協議が整った後、地元の皆様に説明会を行うこととしております。

引き続き用地の取得に努め、早期完成を目指して参ります。
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次に、大網街道の整備についてです。

大網街道には、誉田駅から土気方面に向かって程近い場所に誉田跨線橋があります。

この橋の手前の交差点で分岐し、JR線と並行する橋の下までの約120メートルの道路は、誉田跨線橋の側道となっております。

この道路は、近年、周辺に共同住宅が建築されるなど、駅へ向かう歩行者が増えていること、また、幅員が一部狭いことから、歩行者や車両が安全に通行できるよう対策をして欲しいとの要望が出ております。

そこで、お伺いいたします。

誉田跨線橋側道の安全対策について

お聞かせください。
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( 建設局土木部緑土木事務所維持建設課)
( 答弁)
次に、大網街道の整備についてお答えします。

誉田跨線橋側道の安全対策についてですが、この側道は、地域住民の皆様などが大網街道や誉田駅等へ行き来するために欠かすことのできない道路であることから、歩行者の通行の安全を確保するとともに、車両が円滑にすれ違いできるよう、側道に接する未利用の道路用地を活用した、拡幅整備を検討して参ります。
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次に、大膳野町誉田町線の延伸部についてです。

この道路は、ネクストコア千葉誉田工業団地周辺の道路整備の一つとして、千葉外房有料道路 高田インターチェンジのフルインター化とともに計画されているものです。

ネクストコア千葉誉田は、すべての区画において進出企業が決定し、このうち1社は本年7月に操業を開始、残る企業についても工場の建設など操業に向けた準備が行われていると伺っており、この企業立地により地域経済の活性化に寄与するものと期待しているところです。

一方、ネクストコア千葉誉田周辺では、大網街道や十文字踏切が大変混雑しており、各企業の操業開始により交通の増加が見込まれることから、周辺道路の整備について、これまで幾度となく議会で取り上げて参りました。

このような中、大膳野町誉田町線については、私も参加いたしましたが、地元説明会が開催され、事業化に向け動きが見られており、今後どのように進んで行くのか、地元の皆様の関心も非常に高まっているところです。

そこで、2点お伺いいたします。

1点目に、大膳野町誉田町線と周辺道路の整備内容について、
2点目に、事業化に向けた進捗と整備期間について、

お聞かせください。

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( 建設局道路部道路計画課)
( 答弁)
次に、大膳野町誉田町線の延伸部についてお答えします。

大膳野町誉田町線と周辺道路の整備内容についてですが、大膳野町誉田町線は、整備済の大網街道との交差点から千葉外房有料道路までの区間を整備することとしております。

具体的には、延長約560メートル、幅員16.5メートル
・車線数は2 車線で両側に歩道と自転車道を設置すること
・J R 外房線との交差はアンダーパス、千葉外房有料道路との交差は平面接続としております。

なお、周辺は高低差が大きいなど複雑な地形であることに加え、千葉外房有料道路との交差角度を改善するため、都市計画道路のルートを変更する予定としております。

周辺道路については、ネクストコア千葉誉田方面からの利便性を向上させるため、新たに大膳野町誉田町線とを結ぶアクセス道路を整備することとし、その交差方法を、信号がなく全ての車両が同じ方向に進入することで、より効率的な通行が期待できる円形の交差点、いわゆる「ラウンドアバウト形式」としております。

また、周辺にお住すまいの皆様の利便性を向上させるため、大膳野町誉田町線へアクセスできるよう既存の生活道路の改良も併せて行う計画としております。

次に、事業化に向けた進捗についてですが、本年10月に、道路の線形や幅員、交差点形状などの整備計画をお示しするため、直接対話ができる「対面式説明会」と、時間を問わず自宅などから視聴ができ「いつでもどこでも見たい時に見ること」「見直すこと」が可能なユーチューブ配信による「WEB説明会」を実施したところです。

今後、整備に必要となる土地の面積を確定するための測量を行うとともに、大膳野町誉田町線のルート等の都市計画変更を行った後、事業認可を取得することとしております。

事業認可後は、用地の取得を予定しており、早期開通を目指し取り組んで参ります。
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また、ネクストコア千葉誉田周辺のもう一つの道路整備である、高田インターチェンジのフルインター化についても、今般、事業着手したと伺いましたので、こちらも進捗が気になるところです。


そこで、お伺いいたします。

千葉外房有料道路 高田インターチェンジのフルインター化の進捗について

お聞かせください。

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( 建設局道路部道路建設課)
( 答弁)
次に、千葉外房有料道路高田インターチェンジのフルインター化の進捗についてですが、今年度、事業着手に向け、整備計画を地元の皆様にお知らせする、動画配信によるWEB説明会を実施しました。

現在、地権者との用地交渉に向け、事業予定地内の補償物件調査などを進めているところです。

引き続き、地権者に対し、調査結果を丁寧に説明し、ご理解とご協力を得て、事業に必要な用地の取得に努めて参ります。
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次に、誉田駅周辺についてです。

誉田駅南口駅前広場と駅前道路の用地買収と進捗について、これまで再三に渡り、議会で取りあげて参りました。
駅前広場と駅前道路は、駅南側のまちづくりに必要不可欠で、整備されれば、バスやタクシーなどで混雑している交通の流れがよくなり、駅利用者の利便性の向上や駅前交差点の渋滞が緩和されるなど、交通の拠点として機能が強化されます。

また、この整備により、特に駅前の商店街がリニューアルし、人が集まり新たなにぎわいと活力のあふれる街並みとなることを地元の皆様は強く望んでおります。

ここ数年で用地の取得が進み、駅前道路においても更地が目立ってきており、事業の進捗を肌で感じております。
用地の取得が完了した箇所から暫定的ではありますが舗装していただき、歩道として利用できるようになっていることについては、評価しているところです。

しかしながら、歩行空間が連続しておらず、安全を守るためには、早期に全線にわたる歩道の整備を行ってもらいたいと地元の皆様が強く望んでおり、今後どのように事業が進んでいくのか気にしているところです。

そこで、お伺いいたします。

誉田駅南口駅前広場と駅前道路の用地取得状況と事業の進捗について

お聞かせください。

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( 建設局道路部街路建設課)
( 答弁)
次に、誉田駅周辺についてお答えします。

誉田駅南口駅前広場と駅前道路の用地取得状況と事業の進捗についてですが、用地取得面積は、本年11月末時点で、駅前広場が65パーセントにあたる約1,340平方メートル、駅前道路が47パーセントにあたる約3,740平方メートルとなっております。

駅前道路は、土気側の歩道を先行して整備することとしており、今年度、連続して用地が取得できた市原市側の終点部から約100mの区間において、1月から、下水道の移設工事に着手するところです。

この工事の後、水道やガスを移設したうえで、完成形での歩道整備を行って参ります。

引き続き、残る用地の取得に向け、土地所有者の皆様にご協力いただけるよう、粘り強く丁寧な交渉に努め、早期完成を目指して参ります。
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誉田駅北側の都市計画見直しについてお伺いいたします。

誉田駅北側では、ネクストコア千葉誉田工業団地に次々と新たな施設が完成し、多くの従業員が通うようになることで、駅周辺の利用者も増加が見込まれます。一方で、駅北側に指定されている用途地域のほとんどは第一種低層住居専用地域であるため、商店や飲食店などが建てられないといった問題について、過去の一般質問で何度も指摘してきたところです。

当局からは、地元説明会やアンケート調査を複数回実施し、一定の賛同が得られたとして本年7月末に都市計画説明会を開催し、その後、縦覧や都市計画審議会へ付議するとの答弁をいただいており、どの程度都市計画の手続きが進んだのか気になるところです。

そこで、お伺いいたします。

用途地域変更に向けた現在の都市計画変更の進捗状況について

お聞かせください。
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( 都市局都市部都市計画課)
( 答弁)
誉田駅北側都市計画見直しについてお答えします。

用途地域変更に向けた現在の状況についてですが、地域住民の意見を踏まえ、既に形成されている戸建て住宅中心の良好な住環境を維持しつつ、生活に必要なスーパーや飲食店などの立地を可能とすることに重点を置き、駅前広場周辺及び幹線道路沿道を第一種低層住居専用地域から第一種住居地域へ変更する案を作成し、その案をもって本年7月には都市計画説明会を、9月には縦覧手続きを実施したところ、いずれにおいても反対する意見はなかったことから、11月開催の都市計画審議会に付議し、原案のとおり可決する答申をいただいたところです。

都市計画法に基づく、千葉県との協議も終了しましたので、現在、年内の都市計画変更の告示に向け、最後の手続きを進めております。
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次に、産業廃棄物不法投棄についてです。

この問題もこれまでの定例会の一般質問で取り上げてきたところですが、誉田町1丁目のほまれ幼稚園からわずか30mしか離れていない場所に、産業廃棄物の廃プラスチックが高さ3メートルほどに積まれております。

堆積物の一部について、行為者による撤去作業が行われていると伺っておりますが、いまだに多くが放置されております。

堆積物を囲む塀が崩落してしまうと、幼稚園に通う園児へ危害が及ぶ可能性があり、一刻も早く撤去し、園児を安心して通わせることができる、そして、地域の皆様が安心して過ごせる環境にしていくことが必要であります。

また、このような産業廃棄物の不法投棄は緑区をはじめ市内各地で見受けられますが、一度、大量に不法投棄されると、行為者への撤去指導も難しくなる事例が多いことから、そもそもそのような状況になる前の初期段階での対応が重要であります。

さらに、土地所有者が安易に土地を第三者に提供し、そこが不法投棄の現場になってしまうこともあることから、その点も対策が必要です。

そこで、2点お伺いいたします。

1点目に、誉田町1丁目ほまれ幼稚園先 産業廃棄物不法投棄の現状と今後の対応について、
2点目に、不法投棄の防止に向けた対応について、
お聞かせください。

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( 環境局資源循環部産業廃棄物指導課)
( 答弁)
次に、産業廃棄物不法投棄についてお答えします。

まず、誉田町1 丁目ほまれ幼稚園先産業廃棄物不法投棄の現状と今後の対応についてですが、本市では、令和2年12月に当該地に堆積された約3,000立方メートルの廃プラスチックを産業廃棄物に認定しております。

以降、全量撤去を求め、複数回にわたり指導を行いましたが、改善が見られないため、令和3年2月には廃棄物処理法に基づき、行為者に対し飛散・流出防止措置を講じた上で全量撤去を求める勧告を行っております。

これに対し、行為者から昨年6月に全量撤去に向けた改善計画が提出され、同年10月より現在まで5回にわたり廃プラスチックが搬出されましたが、いまだ多くの廃プラスチックが堆積しております。

今後の対応といたしましては、行為者に対し、法令に基づく行政命令を発出するとともに、それでも尚、改善が見込めない場合には罰則の適用も視野に、さらに厳しく対応して参ります。

また、管理責任のある土地所有者に対しましても、撤去指導を行ったところ、堆積物の撤去及び適正処理について改善計画書が提出されたことから、改善計画に沿った処理を行うよう粘り強く指導等を行って参ります。

今後とも、近隣の幼稚園に通う園児や周辺にお住いの皆様に堆積物による危害が及ばぬよう、監視パトロールを定期的に実施し、堆積現場の状況変化を的確に把握するとともに、行為者や土地所有者に対する堆積物の飛散・流出防止に関する指導を徹底するなど、本件の改善に向けた、継続的かつきめ細かな対応を図って参ります。

次に、不法投棄の防止に向けた対応についてですが、不法投棄対策の中で最も優先すべきは未然防止及び初期段階における早期発見・早期是正であることから、不法投棄情報の提供に関する覚書を締結している郵便局からの情報や市民の皆様からの通報、ちばレポでの投稿等にも速やかに対応できるよう、夜間や休日を含め、年間365日、職員や民間警備会社による監視パトロールを行っているほか、不法投棄現場の現況をより的確に把握できるよう消防局のヘリコプターを活用したスカイパトロールを実施しております。

また、資材置場などの目的で土地を貸したが、現地に産業廃棄物が堆積されるなど、土地所有者が、意図せず、気づかないうちに不法投棄に巻き込まれる事例もございます。そのため、賃貸契約を締結する際には、土地を貸す相手方の事業内容、実績などを事前に確認するほか、土地を貸した後も定期的に土地の使用状況を確認するなど、土地所有者が注意すべき点を、市ホームページや専用リーフレットで周知するとともに、12月の「不法投棄防止強化月間」に併せ、市政だより12月号において土地を提供する際の注意を呼びかけるなど、様々な広報媒体を活用して周知啓発を行っております。

今後も、きめ細かな監視活動に努めるとともに、土地所有者への適正管理に向けての啓発や自治会等に対し不法投棄に関する情報提供を依頼するなど、不法投棄の未然防止並びに早期発見、早期是正に向けた取組みを深めることにより、不法投棄を認めない環境づくりを進めて参ります。
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次に、緑区地区ホール建設についてです。

先ほど申し上げたとおり、誉田駅の北側では、今後、居住者や就業者が増えて活気づき、駅の南側では、駅前広場等の整備が進められ、駅を中心に誉田地区が発展していくものと思います。実際に、児童数がここ数年間で大幅に増加している誉田駅周辺の小学校もあるところです。

そのような中、地区ホールの建設は、地元の皆様に大いに望まれており、緑区にとって地域活性化や文化振興のために大変重要な施設であると考えております。


そこで、お伺いいたします。

緑区地区ホールについては、かねてより、地区ホールとして利用可能な民間施設があった場合も含めて、繰り返し質問、要望を行ってきましたが、区民の願いである緑区地区ホールの建設について、改めて本市の見解をお聞かせください。

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( 市民局生活文化スポーツ部文化振興課)
( 答弁)
緑区地区ホールの建設についてお答えします。

本市の見解についてですが、新たな地区ホールの建設については、既存の地区ホール等の稼働状況や本市の資産経営基本方針及び財政状況等を踏まえ、総合的に検討することとしております。

また、地区ホールとして利用可能な民間施設が提案される場合においては、既存の地区ホールとも比較しての立地や必要な機能、借上げ条件、手続きなどについて、検討して参ります。
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次に、スクラップヤードと高津戸踏切〜大高町の道路についてですが、通告では大高町28−27としていたところ、正しくは、大高町26−27でございます。訂正させていただきます。

その道路は、大網街道を誉田から土気へ向かう途中を左折したところにある、高津戸踏切を経由して平川町に抜けるものです。

その途中にブドウ園やイチゴ園があり、さらにその先に金属スクラップヤードがあります。

皆さんもご覧になったことがあるかもしれませんが、金属スクラップヤードに出入りするトラックは大型で、金属を積んだ状態だとかなりの重さになると思われます。

そのような大型車両が、一日に数回この道路を往復し、大きな振動を発生させております。私も先日ブドウ園の周辺を伺った際には、ものすごい振動を感じました。また、大型車が多く通行していれば、舗装の劣化にも影響があるのではないかと懸念されます。

そこで、お伺いいたします。
このようなスクラップヤードに出入りする大型車両を規制することができないのか、
お聞かせください。
以上で、1回目の質問を終わります。
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( 環境局資源循環部産業廃棄物指導課)
( 建設局土木部緑土木事務所維持建設課)
( 答弁)
次に、スクラップヤードと高津戸踏切〜から大高町26−27の道路についてお答えします。

大型車の進入を規制することはできないのかについてですが、昨年制定した「千葉市再生資源物の屋外保管に関する条例」では車両の通行は規制対象となっていないことから、条例に基づく指導ではありませんが、車両へのスクラップ積込みの際には最大積載量を厳守するよう求めるとともに、近隣に配慮した丁寧な運転を心がけることを運送会社及び運転手に申し伝えるよう、当該スクラップヤードの事業者にお願いしているところです。

今後も、スクラップの搬出入の際の配慮と近隣の方々との調和を図って操業するよう促すとともに、大型車の通行による振動や路面の状況について注視して参ります。

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【2回目】
ご答弁ありがとうございました。
2回目は、意見と要望を申しあげます。

はじめに、千葉市の花農家等、円安の影響での離脱農家についてです。

市内農業者が離脱しないよう、肥料や畜産飼料の価格高騰対策に取り組んでいることが確認できました。しかしながら、ウクライナ情勢等、先行きが不透明なことから、引き続き、離脱する農家が出ないよう、国や県の情報収集も大切ではありますが、やはり、農家に出向き、様々な現場の声を聞いていただき、本当に困っている農家の皆様のために、今後も対応をお願いします。

次に、千葉市の有害鳥獣問題についてです。

有害鳥獣対策は長期戦であり、今後も取組みを強化しながら、粘り強く続けていく必要があるかと思います。特に捕獲は有害鳥獣対策の要であり、猟友会員が高齢化する中、捕獲従事者の確保、育成が急務であることから、地域に重点を置いた捕獲従事者の確保について要望します。

次に、緑区の諸問題についてです。

まず、主要地方道生実本納線の道路整備については、さきほども申し上げたとおり、来年2月には、千葉外房有料道路が全線無料化になりますので、緑区の皆様の願いでもある市内中心部へのアクセス強化のためにも、未整備区間の早期完成を強く要望いたします。

次に、ネクストコア千葉誉田工業団地周辺の道路整備についてです。

ネクストコア千葉誉田に進出した企業は、順次本格的な操業が行われていくこととなりますが、大膳野町誉田町線の延伸部となる誉田町1丁目地区が事業化に向け着実に進捗していること、高田インターチェンジのフルインター化の事業が動き出したことを、大変評価しているところです。

これらの事業は、立地企業の快適な操業環境の実現と、地域の皆様の利便性の向上に大きく寄与することから、早期完成に向け、引き続きしっかりと取り組んでいただくよう要望いたします。

この他にも、今後、一定量、交通量の増加が見込まれる交差点として、県道 誉田停車場(ていしゃじょう)中野線と誉田町215号線が交差する八幡(はちまん)神社前の交差点の混雑が危惧(きぐ)されます。

この交差点は、信号機が設置されたものの、右折レーンがないため、現在でも、誉田駅北口交差点側へ渋滞の列が伸びております。

当局からは、右折レーン設置に必要な用地が確保できていないと伺っておりますが、引き続き、地権者の方に丁寧な説明を行い、早期に設置できるよう併せて要望しておきます。


次に、誉田駅南口駅前広場と駅前道路については、

地元の皆様は、「用地取得と工事完了まであと何年かかるのか。今のままでは私たちが生きているうちにできないだろう。」と大変危惧(きぐ)しておりました。

そのようなお気持ちを考え、とても心苦しく感じておりましたが、駅前道路の一部区間について、工事に着手できる目途がついたことに少しほっとしております。

また、土気側の歩道整備に進捗(しんちょく)があったことは、大きな前進だと感じております。しかしながら、駅前広場と駅前道路の全線においては、まだまだ完了の目途がついておりません。

そのためにも、地権者の御協力をいただき、用地取得を完了させ、早期の工事完成を強く要望いたします。

いくつかの路線について要望を申し上げましたが、どの事業においても進捗が見られ、課題であった緑区の道路事情が改善されていく道筋が、やっと見えてきたと感じているところです。

重ねてとなりますが、一日も早い完成に向け、引き続き、積極的に各事業を推進していただくようお願いいたします。

次に、誉田駅北側の都市計画見直しについて、

誉田駅の北側は、住宅団地の整備に続いて、働く場所の整備も進み、一部の工場では従業員の方が既に通われ始めました。居住者の増加は以前と比べると落ち着いてきましたが、仕事に来られる方の増加はこれからが本番であり、地元は、多くの人が住み、働く、賑わいのある街に変わると、大きな期待を寄せています。

地域の生活の質を上げるお店などが建てられるようになる都市計画の見直し手続きについては、都市計画審議会において既に可決されており、手続きは間もなく完了することを理解いたしました。

この都市計画の見直しにより誉田駅北側がますます発展し、地域の皆様に喜ばれるまちに成長することを期待いたします。


次に、産業廃棄物不法投棄については、

執行部の粘り強い指導により、一部は撤去されているものの、その量は極めて少なく、全量撤去にはまだまだ時間がかかると思われます。

あらゆる手段を講じ、一刻も早く廃プラスチックを撤去し、園児を安心して通わせることができる、そして、地域の皆様が、安心して過ごせる環境にしていくこと強く求めます。

また、不法投棄には初期の段階で対応することが最も重要であることから、未然防止に向けた対策をお願いするとともに、不法投棄された場合は土地所有者の責任にもなることから、むやみに土地を賃貸借しないように
周知をするなど、不法投棄の根絶を強くお願いします。

次に、緑区地区ホール建設については、

地域の皆様は誉田駅周辺の活性化、利便性が向上されることに強く期待しております。

緑区に地区ホールを整備することは、今後、誉田駅を中心に誉田地区が発展していくことに大きく寄与するものと思いますし、緑区民の文化芸術活動がさらに発展するためにも、身近な場所に地区ホールが必要であると考えますので、市や地域にとってより良いまちづくりのため、緑区地区ホールの建設について真摯(しんし)に取り組まれるよう、強く強く要望いたします。


次に、スクラップヤードと高津戸踏切〜大高町の道路については、

出入りする車両の規制についてご答弁いただきました。

先ほど産業廃棄物の不法投棄においても触れましたが、このようなスクラップヤードができる背景には、相続などで土地所有者が変わった際に、管理しきれなくなった土地などを安易に提供してしまうことが原因の一つと思われます。

市当局には、こういった土地の提供に伴う問題についても、あらゆる機会をとらえて周知いただきたいと改めて申し上げます。

以上で、私の一般質問を終わります。

ご清聴ありがとうございました。




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