議会活動のあゆみ 千葉市議会議員 みす和夫 公式ホームページ

千葉市緑区を考える
議会活動のあゆみ

38.

令和4年 第2回 定例会 会議録 6月17日


動画はこちらからご覧になれます

1 農業振興助成金について
2 ネクストコア千葉誉田工業団地周辺の道路整備について
 (1)大膳野町誉田町線、延伸部の推進について
 (2)千葉外房有料道路高田インターチェンジのフルインター化の推進について
3 誉田駅南口駅前広場と駅前道路の用地買収と進捗について
4 誉田駅北側都市計画見直しについて
5 緑区地区ホールの建設について

皆さん、こんにちは。自由民主党千葉市議会議員団、三須和夫でございます。
それでは、通告に従いまして質問に入ります。

1 農業振興助成金について
はじめに、農業振興助成金について、質問いたします。
本市は、温暖な気候や、大消費地である首都圏近郊という立地に恵まれ、水稲、露地野菜、施設園芸、畜産など、多様な農業が営まれております。
また、農業産出額についても、令和2年の全国第4位の千葉県にあって、政令市でありながら上位を維持しております。

その一方で、未だ先行きが見えない新型コロナウイルス感染症拡大や深刻化するウクライナ情勢の影響により、燃油や肥料など農業生産資材の価格が上昇しており、農業者の経営に大きな打撃を与えております。

本市の農業者支援の一つとして、作業の省力化や効率化を図るニンジン収穫機などの農業用機械や、イチゴや葉物野菜を栽培するパイプハウスなどの施設を整備するための補助事業があり、多くの農業者が活用し、農業経営の向上に役立てていることは認識しております。

先日も、緑区の大木戸町で600頭規模のスマート農業技術を導入した最先端の畜産施設が整備され、私も竣工式に出席して参りました。国の事業でありますが、農政センターも事務支援をしていただいたと伺っております。
しかしながら、農政センターに補助金の要望を提出したが、なかなか採択してもらえないとの現場の声も聞いております。

そこで、2点お伺いします。
1点目は、現状をどのように認識しているのか、
2点目は、今後の対応について、
伺います。 

---------------------------------
(答弁)(経済農政局農政部農業生産振興課)
(1)現状をどのように認識しているのか
農業振興助成金についてお答えします。
まず、現状をどのように認識しているのかについてですが、本市独自の「農業生産団地育成事業」により、農業用機械の導入や施設整備に対する助成を行うことで、より生産性の高い農業者の育成を図っております。

本事業は、現場の農業者の皆様からの活用ニーズが高く、例年、多数の活用要望を頂いておりますが、令和2年度は17件の御要望に対し6件、昨年度は15件の御要望に対し8件を助成対象として採択するにとどまっており、全ての御要望への対応には至っていないことは認識しております。

(答弁)(経済農政局農政部農業生産振興課)
(2)今後の対応について
従来から助成対象としていた野菜の収穫機などに加え、令和2年度には、作業の効率化、省力化の効果が見込めるICTなど新技術を活用したスマート農業機器も助成対象としました。

また、昨年度には「小規模販売農家を対象としたアンケート調査」において御要望のあった農業用機械の更新費用のほか、農業用ハウスの改修費用や被覆資材の購入費用を助成対象に加えるなど、より農業者の皆様にとって活用しやすい制度への拡充に努めてきたところであります。

今後も、農業者の皆様のニーズを的確に把握し、分かりやすく制度の周知を行うとともに、できるだけ多くの、真に支援を必要とする、意欲ある農業者の皆様に行きわたるよう、運用面も含め工夫して参ります。


2 ネクストコア千葉誉田工業団地周辺の道路整備について
次は、ネクストコア千葉誉田工業団地周辺の道路整備について、質問いたします。
明治大学誉田農場跡地の、ネクストコア千葉誉田工業団地は、すべての区画において進出する企業が決定し、現在、操業に向けた準備が行われていると伺っております。

中には、工場が完成し、7月の操業を目指し試験操業を行っている企業もあり、着々と整備が進んでいることを実感しております。
ネクストコアは、誉田地区のさらなる地域経済の活性化につながることから、できるだけ早期に全ての企業が操業されることを期待しているところです。

一方で、現在でも混雑している、誉田地区の道路事情に対し、ネクストコアによる影響が懸念されることから、この対策について、これまでも議会で取り上げてきました。
当局からは、立地企業の快適な操業環境の実現と、地域住民の利便性の向上を図るため、道路ネットワークの早期強化に向け、市原方面から大網街道まで供用している大膳野町誉田町線の延伸や、千葉外房有料道路の高田インターチェンジのフルインター化の事業化を検討していくと伺っておりますが、ネクストコアの本格的な操業に向け、早急な対策が求められることから、進捗状況が気になるところです。

そこで、まず最初に、大膳野町誉田町線、延伸部の推進について、今後の予定をお聞かせください。
次に、千葉外房有料道路高田インターチェンジのフルインター化の推進について、今後の予定をお聞かせください。

---------------------------------
(答弁)(建設局道路部道路計画課)
はじめに、大膳野町誉田町線、延伸部の推進についてお答えします。
今後の予定について
現在、JR外房線との立体交差、千葉外房有料道路や周辺道路との接続方法など、道路の線形や構造などを決めるため、JR東日本や千葉県公安委員会と協議を行っているところです。  

協議が整い次第、地元の皆様に整備計画をお示しするための説明会を開催することとしております。
その後、道路整備に必要となる土地の境界確認や面積を把握するための測量を行う予定としており、できる限り早期の事業化を目指して参ります。

(答弁)(建設局道路部道路計画課)
次に、千葉外房有料道路高田インターチェンジのフルインター化の推進について
今後の予定についてですが、交差する市道との接続方法など、千葉県公安委員会との協議が整ったことから、地元の皆様に整備計画をお示しするため、現在、地元町内自治会と説明会の開催方法について調整を行っているところです。
また、今年度から事業に必要な用地取得を予定しており、土地所有者の皆様に御協力いただけるよう丁寧な交渉に努め、早期の開通を目指し取り組んで参ります


3 誉田駅南口駅前広場と駅前道路の用地買収と進捗について
次は、誉田駅南口駅前広場と駅前道路の用地買収と進捗について、質問いたします。
こちらもこれまで再三に渡り、議会で取りあげてきた事業となります。

誉田駅南口については、用地取得が完了した箇所から暫定的ではありますが舗装していただき、歩道として利用できるようになっていることについては、評価いたします。
しかし、未買収地が点在していることから、歩行者が安全に通行できるよう、早期に用地を取得し、歩道整備を行ってもらいたいと考えております。

また、駅前交差点付近では、用地取得をした商業施設の跡地に集合住宅が建築され駅前のおもむきが変わるなど事業の進捗を感じておりますが、地元の皆様も、今後、どのように事業が進んでいくのか気にしているところです。
そこで、改めて、事業の進捗と今後の進め方についてお伺いします。

---------------------------------
(答弁)(建設局道路部街路建設課)
事業の進捗と今後の進め方について
誉田駅南口駅前広場と駅前道路の用地買収と進捗についてお答えします。

事業の進捗と今後の進め方についてですが、用地取得面積は、本年3月末現在で、駅前広場が65パーセントに当たる約1,340平方メートル、誉田駅前線は42パーセントに当たる約3,320平方メートルとなっております。

誉田駅前線の整備に当たっては、連続した歩行空間の早期整備の必要性などから、土気側の歩道を先行して整備できるよう事業を進めており、現在、歩道への移設が必要となるガスや水道などのライフラインの位置や工程などについて、関係機関と協議を行っております。

引き続き、残る用地の取得に向け、土地所有者の皆様に御協力いただけるよう粘り強く丁寧な交渉に努め、早期完成を目指して参ります。


4 誉田駅北側都市計画見直しについて
次は、誉田駅北側の都市計画見直しについて、質問いたします。

先ほども触れましたが、誉田駅北側では、ネクストコア千葉誉田工業団地において、この7月の食品工場の本格稼働を皮切りに、来年度には大型物流施設などの開業も予定されており、多くの従業員が通われるようになることで、誉田駅周辺の利用者もますます増えていくことと思います。一方で、いまだ、駅北側のほとんどが第一種低層住居専用地域であるため、商店や飲食店などが建てられないといった問題について、過去の一般質問でも指摘してきたところです。

当局は、令和元年の地元説明会を皮切りに、駅前街区の土地所有者に対してアンケート調査を2回実施し、今年の3月に開催された地元説明会では地域住民の意見を踏まえた修正案を提示するなど、用途地域変更への機は相当熟してきていると感じております。

そこで、用途地域変更に向けた現在の検討状況について、お伺いします。

---------------------------------
(答弁)(都市局都市部都市計画課)
誉田駅北側都市計画見直しについてお答えします。
用途地域変更に向けた現在の検討状況についてですが、誉田駅北側では、駅前広場や都市計画道路が整備され、また、工業団地において企業の施設整備が進み、今後も居住者や通勤者の増加が見込まれます。このことから、駅前にふさわしい賑わいの形成を目指し、用途地域を変更することについて、地元説明会やアンケートなどにより、地域住民の方から意見を伺いながら検討を重ねてまいりました。

その結果、既に形成されている戸建て住宅中心の良好な住環境を維持しつつ、生活に必要なスーパーや飲食店などの立地を可能とすることに重点を置き、駅前広場周辺及び幹線道路沿道を第一種低層住居専用地域から第一種住居地域へ変更する案を作成し、3月に説明会を実施いたしました。

こうした一連の取組みを経て、皆様から一定の御賛同をいただけたことから、7月末に都市計画説明会を開催し、その後、縦覧や都市計画審議会への付議などの都市計画手続きを進めてまいりたいと考えております


5 緑区地区ホールの建設について
最後に、緑区地区ホールの建設について、質問いたします。
これまでも申し上げてまいりましたが、誉田駅の北側では、今後、居住者や就業者が増えて活気づいてくるものと思われ、誉田駅の南側では、駅前広場等の整備が進められていることから、駅を中心に誉田地区が発展していくことは疑いようがなく、実際に、誉田駅周辺の小学校の中には、児童数がここ数年間で大幅に増加している学校もございます。

 そのような中、地元の方々に大いに望まれている地区ホールは、緑区における地域活性化や文化振興に重要な役割を果たす施設であると考えるところであります。

緑区地区ホールについては、以前から、地区ホールとして利用可能な民間施設があった場合も含めて、繰り返し質問、要望を行ってきたところでありますが、区民の願いである緑区における地区ホールの建設について、改めて本市の見解をお伺いします。

---------------------------------
(答弁)(市民局生活文化スポーツ部文化振興課)
緑区地区ホールの建設についてお答えいたします。

本市の見解についてですが、地区ホールは地域における文化活動の拠点として、また、地域催事への市民の参加と交流の場として重要な施設であると認識しておりますが、新たな地区ホールの建設については、既存の地区ホール等の稼働状況や本市の資産経営基本方針や財政状況等を踏まえ、総合的に検討することとしており、現時点で、新たに整備する具体的な計画はありません。

なお、地区ホールとして利用可能な民間施設が提案される場合においては、既存の地区ホールとも比較しての立地や地区ホールとして必要な機能、借上げ条件等と手続きなど検討して参ります。

以上で、1回目の質問を終わります。


【2回目】
ご答弁ありがとうございました。
2回目は、意見と要望を申しあげます。

はじめに、農業振興助成金についてです。
農業振興助成金については、これまでの助成制度の拡充の取組みに加え、今後も農業者のニーズを踏まえて、制度の運用面も含め、より多くの農業者に支援が行きわたるよう、工夫していただけるとのご答弁をいただきました。

本市では、専業農家や兼業農家、家族経営や農業法人など、様々な経営形態の農業者が営農していることから、支援のあり方もそれぞれの経営の状況に合わせ、より活用しやすくなるよう検討していただき、また様々な農業者の方々が支援を受けられるようにしていただくなど、今後もより一層きめ細かなサポートを要望いたします。

次に、ネクストコア千葉誉田工業団地周辺の道路整備についてです。
高田インターチェンジのフルインター化は、いよいよ事業化される段階に至ったこと、また、私が長年に渡り要望してきた大膳野町誉田町線は、今後、早期に地元説明がなされる予定であることなど、両事業とも、着実な進捗が見られることは、大いに評価するところです。

このように、事業化に向け取り組んでいただいていることは、大変ありがたいと思いますが、道路整備は供用してはじめて効果が発揮されるものであり、周辺道路が整備されてこそ、地域の皆様に「誉田に工業団地が来てくれてよかった」と思っていただけるものだと思いますので、早期完成に向け、引き続きしっかりと進めていただくよう要望いたします。

次に、誉田駅南口駅前広場と駅前道路の用地買収と進捗についてです。
駅前広場の用地買収率が、前年度に比べ10パーセント以上増加したことは、大変評価するところでありますが、目に見える進捗には至っていないと感じております。

誉田駅南口駅前広場と駅前道路の整備は、歩行者の安全性、利便性の向上はもとより、誉田の顔でもありますので、地元の皆様の願いでもある早期完成を強く要望します。

次に、誉田駅北側の都市計画見直しについてです。
誉田駅の北側は、大きな住宅地の整備に続いて、働く場所の整備も進んでおり、多くの人が住み、勤める、賑わいのある街に変わると、地元は大きな期待を寄せています。

現在、地域の生活の質を上げるお店などの立地を可能とする都市計画の見直しについて、地域住民の理解も得られ、都市計画決定手続きに着手する区切りの段階であることを理解いたしました。

この都市計画の見直しにより誉田駅北側がますます発展し、地域住民に喜ばれるまちに成長することを期待いたします。

最後に、緑区地区ホールの建設についてです。
緑区の住民の方々は、中央区の文化ホールや若葉区や美浜区の地区ホールを使用させていただいているものの、発表の際に地元の方になかなか足を運んでもらえない状況にあります。

地区ホールは文化振興や地区活性化に資する重要な役割を果たす施設であると当局が認識しているとおり、緑区に地区ホールを整備することは、今後、誉田駅を中心に誉田地区が発展していくことに、大きく寄与するものと思いますし、住民の方々も誉田駅周辺の活性化、利便性が向上されることについて強く期待しております。

 緑区民の文化芸術活動が今以上に発展するためにも、身近な場所に地区ホールが必要であると考えますので、市や地域にとってより良いまちづくりにつながるよう、緑区の地区ホールの建設について真摯に取り組まれるよう、重ねて強く要望いたします。

以上で、私の一般質問を終わります。
 ご清聴ありがとうございました。



議会活動のあゆみ | 37. 令和4年2月第1回定例会へ | 39.令和4年12月第4回定例会へ

トップへ戻る