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千葉市緑区を考える
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32.

平成 30年3月 第1回 定例会 会議録 3月9日


動画はこちらからご覧になれます

(質問内容)  

1.緑区の諸問題について

2.誉田駅北側の用途地域の見直しについて

3.誉田駅前線と駅前広場について

4.有害鳥獣(イノシシ)について


自由民主党千葉市議会議員団の三須和夫でございます。

本日も傍聴席に多くの方が、おいでいただいて、どうもありがとうございます。

 毎回、嬉しい限りでございます。

2018年平昌冬季オリンピックは29日から225日までの17日間、韓国・平昌で開催されました。極寒の中でも日本人選手の活躍で金4個、銀5個、銅4個と長野冬季オリンピックを超えるメダルを獲得し、テレビの前での熱戦に夢中でした。 

 さて、オリンピックといっても技能五輪もあります。青年技能者の技術レベルの向上・技能の重要性、必要性をアピールし、技能尊重機運の醸成を図ることが目的です。昨今の技能五輪国際大会は、昨年1020日、アラブ首長国連邦(UAE)・アブダビで閉幕し、日本は「情報ネットワーク施工」、「製造チームチャレンジ」、「メカトロニクス」で金メダル3個を獲得しました。技能五輪についてはある程度の知識はあるつもりでいました。機械加工や建築・左官等の昔からある職種のほかにアートファッション(フラワー装飾・貴金属装身具等)やケーキ作りのパティシエ等、その職種の多さには圧倒されます。

日本のこの大会への初参加は1962年(昭和37年)でその時は8名で参加し金5、銀1、銅0で金メダル獲得数ではスペインに続いて2位でした。技能の分野で金メダルの獲得順位が下がっているのが気にはなりますが、次代を担う青年技能者に仕事を通じて腕を磨いて貰い、将来の日本の為に頑張ってもらいたいものです。

それでは、通告に従い、質問をいたします。

 

 

【質問】

(1)明治大学誉田農場跡地での産業用地整備について

 エム・ケー株式会社による産業用地整備事業について、市当局が事業計画認定を実施して以降、市と事業者は、地域への説明や調整にあたり、昨年11月30日には、開発許可がなされたところです。

 昨年12月16日、17日に3回にわたる工事説明会を実施し、ついに本年1月28日に、産業用地開発に係る起工式が行われ、熊谷市長をはじめとした市当局の方々や私も出席をさせて頂き、本格的な整備に着手しました。

 市議会議員となってから22年以上にわたって、この明治大学誉田農場に注目し、その活用を訴え、地域の活性化に向けた様々な提案をしてきた私に取りましては、この日を迎えることが出来たことを非常に喜ばしく思っております。

 市当局におかれましても、これだけの大きな整備計画を、事業者と共に当初計画通りに進捗させたこと、また、地域住民の皆様への説明を丁寧に行ってきたことを評価します。

 しかしながら、これからの誉田周辺をはじめとした地域の未来に思いを馳せたとき、これはゴールでは無く、スタート地点に立ったということであり、これから、企業誘致が具体化し、操業の日を迎え、雇用の創出や地域活性化を実現していくことが重要であると考えております。

 更には、住民説明会において事業者が掲げていた「地域と共存する産業団地」を実現していくためにも、地域に配慮した形で工事を進めて頂くことが必要不可欠であります。

 そこで、2点お伺いします。

 1点目に、開発工事の進捗状況や今後のスケジュールについて、

 2点目に、来年度における、明大誉田農場跡地への企業誘致に向けての具体策について、お伺いいたします。

 

(1)明治大学誉田農場跡地での産業用地整備について

  ア 開発工事の進捗状況や今後のスケジュールについて

【答弁】

(経済農政局経済部企業立地課)

本年1月28日に行われた起工式以降、測量や周辺家屋への事前調査等の本格的な工事着工に向けた準備作業を実施しているところです。

 また、周辺住民の皆様に配慮する形で、開発地に計画されている東西2つの公園について、地域の皆様の意見を聴取するため、1月26日から順次、周辺の4自治会に対し、計580部のアンケートを配布しているところであり、当該アンケート結果を踏まえ、遊具や植栽等の整備詳細を決定して参ります。

今後につきましては、開発区域東側において、工事車両等の搬入路を確保する工事から着手し、開発区域内外の工事を本格化させて参ります。平成30年度中には本市建設負担金の対象となる、周辺インフラ整備工事等を完了させ、全体の工事につきましても、平成31年12月までに造成を完了させる計画となっております。

 

(1)明治大学誉田農場跡地での産業用地整備について

 イ 来年度における、明大誉田農場跡地への企業誘致に向けての具体策について

【答弁】

(経済農政局経済部企業立地課)

 来年度におきましては、拡充を予定しております、企業立地促進事業補助制度を最大限に活用し、駅や住宅地等に近く、雇用の確保の面で優位性がある等の立地特性を生かすことが出来る、食品製造業をはじめとした「食品・健康生活実現型産業」の誘致に注力して参ります。

 また、当該産業用地を含む、市内工業団地バスツアーを実施することを計画しており、企業関係者の他、不動産業や金融機関等の関係先を対象とした工業団地合同内覧会を実施することで、当該産業用地の持つ、高い立地特性をご理解頂き、進出を検討する企業の増加を目指して参ります。

本市としましては、これらの取組みなどによる、企業誘致活動の強化によって、地域の雇用及び経済活性化に資する産業拠点としての形成を進めて参ります。

 

【要望】

 開発工事にあたっては、前回私が質問した時から重ねての要望とはなりますが、必要に応じて、工事を担当する建設会社に対して、地域住民の皆様に工事の進行状況を伝え、地域とのコミュニケーションを実施するよう、しっかりと指導して頂きますようお願いします。

 また、市当局において、この産業用地への企業誘致活動に注力して頂けることが確認でき、安心しました。是非、「絵に描いた餅」とならないよう、優良な企業への積極的なセールスをお願いします。

 今後、この産業用地を地域活性化の核となることを期待するところでありますが、これを機に、地域住民の方々はもちろんのこと、進出企業にとっても快適に操業することができるよう、必要な道路インフラの整備を検討頂き、地域の発展に必要な道路等の整備に前向きに検討頂きますよう要望いたします。

 また、地域の声を反映しながら、公園など、周囲に桜を植樹していただくなど、誉田地区の景観にも配慮頂きますようお願いします。

 

 

【質問】

(2)誉田駅北側の用途地域の見直しについて

 誉田駅の北側はいま、大きく変わろうとしています。

 住宅団地である「たかだの森ニュータウン」の分譲は6割を超えるまでに至り、明治大学誉田農場跡地についても「ネクストコア千葉誉田」として産業団地に生まれ変わろうとしております。このような状況から、今後、誉田駅や駅前広場を利用する方は大変多くなると考えます。

 そのため、この機会をとらえ街の(にぎ)わいを充実させる必要があります。昨年の秋には駅前にスーパーが開業し、地域住民に大変喜ばれており、遠方からも買い物客が来られると聞いておりますが、スーパー以外はほとんどが住宅であります。駅前広場や駅前通りは出来ましたが、街並みは閑散(かんさん)としており活気がないのが現状です。

 これは、現在の用途地域は第一種低層住居専用地域が大半であり、店舗や飲食店などの建築できる区域が小さいことに原因があるのだと思います。私としましては、地域住民や仕事帰りの方が買い物や飲食など又遊んで時間が過ごせるような店舗等が立ち並ぶ、そのような駅前に発展してほしいと切に願っております。

 そこで、誉田駅北側の用途地域について、私としては見直しが必要であると考えておりますが、当局は今後どのようにしようと考えているのか、お伺いいたします。

 

【答弁】

(2)誉田駅北側の用途地域の見直しについて




(都市局都市部都市計画課)

誉田駅北側の用途地域について今後どのようにしようと考えているのかについてですが、

誉田駅周辺は、千葉市都市計画マスタープランにおいて地域拠点に位置付けられており、市民が日常生活を送るうえで必要なサービスの提供が受けられるように土地利用を誘導する必要があると認識しております。

駅の北側におきましては、たかだの森ニュータウンで戸建て住宅の立地が進んでおり、居住人口は今後も増加することが見込まれます。また、明治大学誉田農場跡地においても、工業団地の開発事業が整備着工に至り、近い将来には複数の企業が立地して参ります。双方の開発とも駅から徒歩圏の距離にあることから、駅の周辺を往来する人が増えていくことが予想され、駅の周辺に賑わいづくりが期待されていくものと理解しております。

誉田駅の北側につきましては、戸建住宅も多く低層の住宅地であることから、居住環境への影響や駅前の賑わい機能の形成等を考慮しながら、市街地の状況や居住者等の意見を踏まえつつ全体的なサービスの向上が図れるよう、用途地域の見直しの検討を進めて参ります。

 

【要望】

 誉田駅の北側につきましては、駅前の(にぎ)わいづくりや、全体的なサービスの向上のため、用途地域の見直しの検討を進めていくとの考えであることを理解いたしました。

 地域住民の方や新しく住まわれた方から大変強い期待を寄せられておりますので、用途地域の見直しを早期に実現していただきたく強く要望いたします。

 

 

【質問】

(3)誉田駅前線と駅前広場について

 誉田駅南口駅前広場を含む誉田駅前線の整備は、駅へのアクセス強化や歩行者の安全確保が図られるなど誉田のまちづくりにとって欠かせないものであります。この整備により、特に駅前の商店街がリニューアルし、人が集まり、新たな賑わいと活気あふれる街並となることを、地元の人たちは、強く望んでおります。

 ここ数年は、当局の尽力のおかげと、地権者の協力で、用地取得が進んでおり、先日も地元の方から「移転家屋が目立つようになり、事業が進んでいるのを感じるようになった。早く 工事が始まり完成してほしい。」など期待を込めた言葉をいただいております。整備完了までには、時間がかかるため、少しでも事業効果が発現できるよう「土気側」における歩行動線の連続性確保に向け事業を進めていると伺っております。

 そこで、審議されている予算関連議案を踏まえ、2点お伺いします。

 1点目は、平成30年度の誉田駅前線「土気側」及び「南口駅前広場」の用地取得見込みについて伺います。

また、一部地権者からは、「事業協力の意向はあるものの、代替地となる土地がなかなか見つからず、不安である。」との声もいただいております。そういった不安を解消し、用地取得を効率よく円滑に進める必要があると考えます。

 そこで、2点目は、今後の用地取得の進め方について伺います。

 

【答弁】

(3)誉田駅前線と駅前広場について

ア 平成30年度の誉田駅前線土気側

及び南口駅前広場」の用地取得見込みについて








(建設局道路部街路建設課)

誉田駅前線の「土気側」については、約710平方メートルの用地取得を予定しており、これにより、30年度末の取得率は69パーセントになると見込んでおります。

また、「南口駅前広場」については、約870平方メートルの用地取得を予定しており、取得率は67パーセントになると見込んでおります。

 

(3)誉田駅前線と駅前広場について

イ 今後の用地取得の進め方について

【答弁】





(建設局道路部街路建設課)

現在、用地取得については、歩行空間の連続性確保の観点から「南口駅前広場」を含む誉田駅前線の「土気側」を優先に進めておりますが、一部の地権者から、駅周辺の代替地を望まれており、地権者の意向に配慮し、今後は千葉側の事業用地を含めた駅周辺の用地取得や代替地の確保に努めて参ります。

 

【要望】

 誉田駅前線については、約7割の取得見込みとのことであり、かなり進むこととなります。

 何より地元の人たちは、新たな誉田の顔となる誉田駅南口駅前広場、そして誉田駅前線の完成を心から待ち望んでいます。そのためにも早期に用地取得を完了させ、なるべく早く工事に着手できるよう強く要望いたします。

 

 

【質問】

(4)有害鳥獣(イノシシ)について

 近年、全国の鳥獣による農作物被害は、200億円前後で推移し、被害防止対策が大きな課題となっております。

 千葉県では、平成28年度の被害額は約4億6,000万円と、前年より約18%増加しており、特にイノシシによる被害は深刻で、被害額全体の55%を占めるまでに至っております。

 そこで、県では抜本的な駆除に向け、30年度予算に「イノシシ等有害獣被害防止対策」3億3,000万円を計上し、イノシシのすみかをなくす取り組みとして、新たに耕作放棄地の草むらなどの刈取りへ助成を行うなど対策の強化を図ることとしております。

 本市では、28年度の被害額1,800万円のうち、イノシシによるものは5%ですが、私の地元、緑区の板倉町、大木戸町などでは、農家さんが丹精込めて育てた農作物を食い荒らされ、畑や水田の土を掘り返されるなどの被害が発生し、今後、さらに増加するのではないかと農業者から不安の声があがっております。

 イノシシによる農作物被害は、緑区が中心であると伺っておりますが、今後、市内全域に広がることの無いように、また、被害を受けている農業者の被害を軽減し、希望を持って農業が営めるよう、さらなる対策の強化が急務であると考えます。

 そこで、2点お伺いします。

 1点目は、イノシシによる農作物被害の推移と対策の現状について、

 2点目は、イノシシ対策の今後の取り組みについて、お伺いいたします。

 

【答弁】

(4)有害鳥獣(イノシシ)について

  ア イノシシによる農作物被害の推移と対策の現状について







(経済農政局農政部農業生産振興課)

イノシシによる農作物被害は、緑区でイモや野菜、豆類を中心に発生しており、初めて被害が確認された平成25年度には約16万円だったものが、28年度には91万円にまで増加しており、今後の増加が危惧されるところであります。

農作物被害を食い止めるには、捕獲による個体数の減少が 効果的な対策であり、本市では、25年度より「箱わな」による捕獲を開始し、29年度までに15基を設置し、現在までに10頭を捕獲しております。

さらに、26年度からは、畑などへの侵入防止対策として、電気柵の設置を進めてきており、29年度までの設置延長は 約6.5キロメートルとなり、農作物への被害防止の強化と被害軽減に取り組んでいるところであります。

 

【答弁】

質問1 緑区の諸問題について

(4)有害鳥獣(イノシシ)について

  イ イノシシ対策の今後の取組みについて







(経済農政局農政部農業生産振興課)

本市では、JAや猟友会の方々で組織する「鳥獣被害防止対策協議会」を中心に、箱わなの増設と電気柵の延長を行っており、今後、新たに、傾斜地など箱わなの設置が困難な場所でも捕獲可能なくくりわなを使用して、捕獲効率や安全性など検証を進めて参ります。

また、高齢化により猟友会会員が減少する中、新たな捕獲従事者を確保するため、有害鳥獣の捕獲に必要な狩猟免許の取得について助成を行うとともに、緑区に隣接する市原市と連携し、捕獲方法について意見交換や出没状況などの情報共有を行いながら、周辺地域からの侵入防止と対策強化を図って参ります。

さらに、新たに、専門的な知識・経験を有する「農作物野生鳥獣被害対策アドバイザー」を活用し、地域の実情に合わせた捕獲体制の構築と効率的な捕獲対策を支援するとともに、設置したわなを巡回する労力を軽減するため、新たに、ICTを活用したわな監視装置についても研究・検証を進めるなど、今後も農作物被害防止対策の強化に努めて参ります。

 

【要望】 

 今回いただいた答弁で、イノシシによる被害に対して、捕獲や侵入防止の強化に取組んでおり、今後、くくりわなの検討や狩猟免許の取得補助など、様々な対策を講じていくことを確認しました。

 有害鳥獣による被害は、全国的にも大きな問題となっており、特に、イノシシは、農作物被害のほか、一度、人家周辺に出没すると、人に危害を与えるだけでなく、時に死に至る事故も発生するなど、身の回りにさし迫る深刻な問題であると考えております。

 せっかく、丹精込めて栽培した農作物が被害を受けることで生産意欲を一気に減退させ、農業をやめてしまうことにもなり兼ねない状況にあることを危惧しております。

 私は、被害に遭われている地元の農家の方から、「イノシシに生活を奪われる!」といった切実な声を聞き、農家の方々の不安や怒りは計り知れないものがあると実感しております。

またイノシシの数が増えています。繁殖率が良く、1年に2回子供を産み、1回に10頭も生まれるイノシシもいるそうです。写真はうり坊主と呼ばれ昨年の秋に生まれた子供です。イノシシは一般的には秋には子どもを産まないそうですが、このようにイノシシがどんどん増えています。

「山よりでっかいイノシシは出ん」ということわざがあります。35日の朝日新聞の折々の言葉でこのことわざが取り上げられていました。解説では「野生の動物が突然現れて、最初は恐ろしくて体ががくがく震えるだろうが、じたばたせず悠然と構えていたら、そのうちどこかに失せる。ことを過大に見すぎておろおろするうち事を見誤る」と記されていましたが、今の事態はこれとまさに反対であります。じたばたせずに悠然と構えていたら、農作物は荒らされ、緑の丘工業団地、あすみが丘や越智はなみずき、誉田の街の中にイノシシが出没して食べ物をあさり、市民やこどもが被害にあうようになってしまいます。

イノシシにとっては気の毒なことですが、イノシシの異常な繁殖により生態系のバランスが崩れ、山から街に野生動物が食べ物を求めてやってくるのです。

街の安全と本市の農家の方々が安心して農業を営み、若者が希望を持って就農できるよう、イノシシの数を減らすための捕獲や周辺からの侵入防止など、積極的な対策を推進し、被害防止に繋げていくことを強く要望いたします。

 

 以上で、私の一般質問を終わります。

 ご清聴ありがとうございました。






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