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23.

平成 26年6月 第2回 定例会 会議録


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一般質問

 
1.千葉市の農業について
2.誉田地区の街づくりについて
 (1)用途地域見直しについて
 (2)誉田駅前線及び駅前広場について
3.誉田東小学校について
4.緑区の諸問題について
 (1)中西町の金属スクラップ類堆積場について
 (2)平川町の産業廃棄物について  

26620日 


 

 

千  葉  市  議  会

自由民主党千葉市議会議員団 三須和夫でございます。
さて、国内では4月から消費税が5%から8%にアップされました。日用品に関しては、3月の駆け込み消費や買いだめも、6月になればその在庫もなくなり、大きな消費の落ち込みも見られないとメディアは伝えております。しかしながら、私どもが経営する建設業では、消費税増税に伴う材料費の値上がりにより建設原価は高くなるものの、受注価格は価格競争の波にもまれ値上げもできず、利益のない仕事でも仕事がないよりましと、現実は大変厳しいものがあるのが現状です。

話は変わりますが、認知症が原因で行方が分からなくなったとして、昨年 1 年間に家族などから警察に届け出があった不明者は、全国で 2012 年には 9,607 人, 2013年には715人増の1万9,929人だったことが、6月5日、警察庁のまとめでわかりました。2012年、13年の2年間に届け出があったもののうち、今年 4 月末時点で所在が確認できない人は258人に上ったそうです。

緑区の民生委員の方からのお話でも、地域の特定のお年寄りが水も飲まずに、頻繁に徘徊し、小銭も持たなかった為、あちこちを探されたとご苦労を聞いたことがあります。地域の警察だけでは限界があり、地域社会全体の取り組みが欠かせないと思います。警察と自治体との連携強化、独自の操作システムを活用するなどして千葉市でも、保護対策に力を入れて頂きたいと思う次第です。

それでは、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。

最初に、千葉市の農業について伺います。
これまで、私は、機会あるごとに本市農業の衰退を危惧しながらも、どうにかして本市農業を活性化させ、本市の特色とも言える都市農業を将来にわたって継続していかなくてはならないと、訴えて参りました。

昨年、第3回定例会の一般質問の結びにも、農業後継者の確保が不可欠であることや、農家に生まれ農家で育った後継者を本市の財産として育成するとともに、新たな他分野からの参入者も受け入れながら、地域の農業を地域で守っていけるよう、「人・農地プラン」を基軸としながら取り組むこと。

さらに、農政センター各施設の有効活用など、後継者支援について、積極的に取り組んでいただけるよう、強く要望をさせていただいたところであります。

さて、その後の農業を取り巻く動きとしては、政府の規制改革会議において、農業を成長産業化するため「農地を所有できる農業生産法人の見直し」や「農業協同組合の見直し」「農業委員会等の見直し」に関し議論され、6月中旬には安倍総理に答申し、来年の通常国会に関連法の改正案が提出する方針が示されるほか、TPP交渉では、日米実務者協議において、豚肉や牛肉などの農産物重要5品目の関税の扱いが焦点となっており、「双方が合意するには、まだ道のりがある。」と報道されるなど、依然として先の見えない状況にあります。

また、本年 3 月 1 日に施行された、農地中間管理事業の推進に関する法律によって、農地利用の集積や集約化を進める「農地中間管理機構」を都道府県に創設し、今後10年間で担い手の農地利用を全農地の 8 割を占める農業構造をめざす新たな農地の貸し借りの仕組みが整備されたことなどが挙げられます。

この、農地中間管理事業は、地域内の農地利用を整理し、担い手がまとまりのある形で農地を配慮して貸し付けすることを目的にしておりますが、農地集積の課題となっている、農地を資産として保有する意識や、知らない人に貸したくない等とういった要因を取り除き、いかにして農地集積を加速させるか具体的な手法について、不明確な面もありますが、今後、「人・農地プラン」と併せ、我が国の農業振興の基軸となるものと考えております。

このような状況の中あって、本市農業を確実に推進させるためには、我々市議会、市当局、農業関係機関、農業委員会が、農家の皆さんの切実なる声を真摯に捉えて、一体となって、重点的に取り組んでいく必要があります。

特に、園芸、農産、畜産の全ての生産分野に共通し、後継者を始めとした「担い手」の確保・支援対策は、最重要課題であり、早急なる対応が必要であると考えております。今議会で大雪被害に対する支援策としての補正予算が上程され、当局の迅速な取組みを評価しておりますが、後継者が確保できていない農家では、災害支援を受けられるにせよ、自分の代を最後に余儀なく廃業せざるを得ないのが、本市農業の現状なのです。

そこで、以下、質問致します。

一つに、本市農地中間管理事業への取組み状況について。

質問1千葉市の農業について
(1)農地中間管理事業への取組状況について

(経済農政局農政部農政課)
(経済農政局農政部農業経営支援課)

答弁
千葉市の農業についてお答えします。
はじめに、農地中間管理事業への取組状況ですが、千葉県は、本年4月1日に、公益社団法人千葉県園芸協会を農地中間管理機構に指定し、10年後に、県内農地の51パーセントを担い手が利用することを目標に業務を開始いたしました。

これまで、市町村と関係団体を対象に、事業説明会が2回開催され、8月には、農地の借受け希望者の募集が開始される予定です。
今後は、県農地中間管理機構や農協などの関係団体と連携し、業務相談や農地の出し手・受け手の掘り起しなど行い、意欲ある担い手への農地集積・集約を進め、市内農業の活性化を図って参ります。

二つに、当局が取り組む「人・農地プラン」を、今後、どのように地域農業の活性化に結び付けていこうと考えているのか。

質問1千葉市の農業について
(2)「人・農地プラン」を、どのように地域の活性化に結び付けるのか

(経済農政局農政部農業経営支援課)
答弁
次に、「人・農地プラン」を、どのように地域の活性化に結び付けるのかについてですが、本市では「人・農地プラン」を平成 25 年 2 月に策定し、今後の地域の中心となる経営体の位置づけを行うとともに、農業を始めて間もない方々に対して、国の「青年就農給付金」を活用し支援して参りました。

一方、本年3月には、国の農地中間管理事業が開始され、プラン策定地域内の農地を、農地中間管理機構に一定割合以上貸し付けた場合、その貸付割合に応じて「地域集積協力金」が交付されることになり、意欲から農業者の方々への農地集積・集約が期待されるところであります。

今後は、農地中間管理事業を有効に活用できるよう「人・農地プラン」の地域を細分化するなど、実情に合わせた見直しを行い、地域の活性化に結びつけていきたいと考えております。

最後に、平成25年第3回定例会で、農政センターを活用した後継者支援策を要望したが、具体的な取り組みはどうか。
について伺います。



質問1千葉市の農業について
(3)農政センターを活用した後継者支援の具体的な取り組みについて

(経済農政局農政部農業経営支援課)
(経済農政局農政部農業生産振興課)
答弁
最後に、農政センターを活用した後継者支援の具体的な取り組みについてですが、今年度から、農政センター内ほ場で、農業後継者の方々を対象に、高品質で付加価値の高い農作物の生産技術を習得していただくため、「あととりスキルアップ研修」を開始しております。

この研修では、4月から、花き農家の後継者の方、お1人が、直売所で人気の高い「トルコギキョウ」の栽培技術の習得に取り組んでいるほか、8月からは、トマトの養液土耕栽培技術の習得に向け、2 人の後継者を迎えることとなっております。

今後は、市内での消費拡大が期待されるイチゴの施設栽培などについても、培った技術の普及・指導に努めて参ります。

要 望
1 千葉市の農業について要望いたします
農地は、食料を安定供給する貴重な生産基盤であるとともに、都市農業を推進する本市の貴重な財産でありますが、現状は、年々、優良農地が荒れていく危機的な状況といっても過言ではなく、現場からは行く先を案ずる悲痛な声が聞こえてきます。

どうにかして、高齢化や後継者不足による離農などに対し、早急に対策を講じ、農地の遊休化を防いでいく必要があります。そのような中、1回目のご答弁にありましたように、本市では、「農地中間管理事業」や「人・農地プラン」に取り組んでいくとのことでありますので、今後、地域での話し合いによって、担い手への農地集積や経営転換なども進み、地域ごとに特色ある力強い農業が展開され、将来にわたってさらに活性化されていくよう期待しております。

熊谷市長におかれましては、もっと農業に目を向けていただき、ほかの政令市にはない、千葉市独自の魅力ある都市農業を目指していただくようお願いするものであります。また、後継者いわゆる、「あととり」への支援については、先ほどの答弁の中で、本年度から、農政センターを活用した「あととりスキルアップ研修」をスタートしたとのことであります。これまで、さまざま提案または要望をしてまいりましたが、具体的な事業として反映され、大変期待をするところであります。

私は、緑区から選出をいただいておりますので、日頃から、ご支援いただく皆様には、多くの農家の方がおいでになりますが、「あととり」の状況はと言いますと、「せがれは、まだまだ未婚で先が見えない、このままでは自分の代で終わりになるだろう。」との方が多い一方で、若いながらも、先代の教えに若い感覚を融合させ、立派に新たな経営体として確立している方もおられます。

その方の「あととり」の育て方は、就学後、直ちに営農に就かせるのではなく、いわゆる「他人の釜の飯を食べさせる」ことだそうです。この「あととり」の方は、40歳代中頃の年代で、花の苗を育成しておりますが、経営感覚に優れた農業経営を続けており、県の品評会で優秀賞を受賞するなど、正に、市内でのトップランナーとして活躍されております。しかしながら、ここに至るまでには親子ともども葛藤の日々があったと聞いております。

農政センターで開始した「あととりスキルアップ研修」は、職員の指導のもと、試行錯誤を重ねながら、新たに取り組む品目の栽培技術を習得し、経営の拡大に役立ててもらうとともに、実家ではなく世間の空気の中で触発される場でもあると思いますので、後継者が、本市での研修をきっかけに、新たな品目による規模拡大などを目指す、チャレンジ精神旺盛な農業者として育っていくよう期待いします。それと共に、当局の力強い支援の継続に対し重ねて要望いたします。

2 誉田地区のまちづくりについて
1回目質問
(1)用途地域見直しについて
誉田駅周辺は、駅舎の橋上化、南北自由通路と駅前広場、誉田町215号線の整備などが行われ、道路や公園などの公共施設は、ほぼ整ったと考えます。10数年前の頃から比べると、とても発展し、この地区の住民にとっては誠にありがたいことです。
このように誉田地区が発展し、利便性が向上したことに伴い、駅の北側エリアでは、近年、宅地開発が盛んに行われており、駅から1キロメートル圏内の市街化調整区域でも、住宅が連担していることから、駅の徒歩圏という交通利便性を背景として、新規に数百戸以上の住宅が立ち並び、誉田東小学校の周辺では、今後も、住宅の建設が進むものと考えております。
また、外房有料道路の手前には、面積約20ha、600戸余りの大型の住宅開発の造成工事も進んでおり、秋頃には先行する街区で住宅の販売が開始されると聞いています。

この開発が完成し入居が進めば、多くの人が誉田駅周辺で行き交うことになります。このように新たな住宅地が形成され、住民が増えることは、地域の活性化、賑わいの創出や地域コミュニティの維持にもつながり、誉田地区はもとより、本市の人口増加に寄与するという、大変望ましいことであると感じております。
そこで伺います。



誉田駅北側周辺では、今後、どのようなまちづくりが望ましいと考えているか

質問2 誉田地区のまちづくりについて
(1)用途地域見直しについて

(都市局都市部都市計画課)
建設局長答弁
誉田駅北側周辺では、今後も住宅建設が進むと予想され、誉田駅周辺は地域の拠点となることから、駅近くには生活に必要な利便施設などが立地し、徒歩により生活ができるまちづくりが、望ましい姿と考えております。

2回目質問
(1)用途地域見直しについて
誉田駅周辺に多くの市民が住み、駅近くにはスーパーができ、徒歩による生活ができるようになれば、これからの千葉市の進むべきコンパクトシティーの姿に、まさに合致していると理解しました。
わが誉田地区は、今後も、住宅地を主体とした市街地の形成が進むと考えていますが、特に駅北側での道路などの整備と市街地の拡大が進む一方で、スーパーマーケットや飲食できる店舗などの生活利便施設は、立地が進んでおりません。
このため、現在、駅の北側に住む市民は、駅からの帰り道に、買い物をしたくても、わざわざ駅の反対側まで出かけなくてはならず、不便を強いられております。このように、スーパーなどの店舗が、なぜ建たないか、それは、用途地域が、駅前広場に面したところを除き、すべてが第1種低層住居専用地域に指定されていることが原因ではないかと私は考えています。
この第1種低層住居専用地域に建築できるのは、店舗といっても、住宅と兼用する小規模なものや、特例的に認められるコンビニエンスストアなどに限定されています。そこで、この用途地域見直しについては、昨年も質問していますが、わたしが、この用途地域に、こだわる理由は、都市計画で、どのように指定されているかによって、将来の街並みがどのように変わっていくかに大きな影響があるからだと思っているからです。

特に、北口駅前広場では、将来の誉田地区のことを考えている土地所有者もいることを、最近、聞きました。将来の誉田地区のことを考えると、自分の土地をどのように活用したらよいのか、悩まれているとの話でした。このように、誉田北口地区の将来を考えているのは、私だけではなく地区内に土地を持っている権利者にとっても重要なことです。誉田地区に移り住んでこられた多くの市民に、住んでよかった、住み続けたいと思ってもらうには、生活を支える店舗などの利便施設の立地が進むようにすべきと私は考えます。

そこで伺いたい。

誉田駅北側においてスーパーマーケットなどが立地できるよう、用途地域をいつ見直すのか

2回目答弁
駅周辺など、生活の拠点となる区域の土地利用のあり方は、平成27年度に策定を予定している都市計画マスタープランの中で明らかにしようと考えております。これを受け、誉田駅北側周辺の具体的な用途地域の見直しについては、地域住民の意向を踏まえて進めて参ります。

3回目要望
用途地域見直しについて
先ほどの答弁で、誉田駅北口の道路が完成し、今後も住宅建設が進めば、わが誉田地区が用途地域の見直しの対象になることが分かりました。各地で人口減少が騒がれている中、誉田地区は、まだまだ人が増えていくと、それも若い世帯が増えるという大変望ましい姿だと私は思っています。

当局においては、誉田地区に将来を考え、どのように用途地域を見直すかしっかりと検討し、住みやすいまちにしてもらうことを切に要望します。

(2)誉田駅前線及び駅前広場について
次に、誉田駅前線及び駅前広場について伺います。誉田駅周辺は、誉田駅北口側の道路整備が進み、今年の3月には誉田駅北口線と誉田町 215 号線に、JRから寄贈していただいた桜の木が植樹されるなど、誉田駅北口周辺のまちづくり事業の完了が見えてきたと感じています。

しかしながら、南口側はというと、誉田駅前線は、取得した用地部分を簡易舗装して、歩行者や自転車が通行できるようになっていますが、連続していません。現道は、幅が約 6.5 メートルと狭いことから、未買収箇所では歩行者が車道にはみ出してしまうなど、安心して通行できる状況ではありません。

沿道は、戸建て住宅や店舗、銀行などが道路際に建ち並んでおり、用地取得にあたっては、建物移転を伴うなど交渉に時間がかかっていることや予算の確保など、当局の苦労もわかっているつもりですが、同じ誉田地区に住まわれていながら、南側の住民の方々の心情を察すると、早期の整備完了を望むところであります。



ア) そこで、誉田駅前線の用地買収の進捗状況について伺います。


質問2 誉田地区のまちづくりについて
(2)誉田駅前線及び駅前広場について
ア)誉田駅前線の用地買収の進捗状況について

(建設局道路部街路建設課)

建設局長答弁
誉田駅前線及び駅前広場についてお答えします。まず、誉田駅前線の用地買収の進捗状況についてですが、全体用地取得面積は、駅前広場を含め約1万平方メートルで、平成26年度末の余地取得率は約16%となる見込みです。

次に、駅前広場の整備には、市道誉田町95号線の道路境界の確定同意が必要であります。昨年の第 3 回定例会で「境界同意が得られた箇所から測量に着手し、同意の得られない残る地権者と境界確定に向けた交渉を重ねる」との答弁をいただいたところであり、境界確定の作業が進んでいることに少し安心いたしました。

駅前広場と誉田駅前線が整備されると、駅への利便性やアクセス強化が図られるとともに、歩行者の安全確保、誉田駅前交差点の混雑が緩和されることから、地域の方々も、1日も早い完成を待ち望んでおります。

イ)そこで、駅前広場に係る市道誉田町95号線(一方通行の道)の道路境界確定状況と今後の見通しについて伺います。



質問2 誉田地区のまちづくりについて
(2)誉田駅前線及び駅前広場について
イ)駅前広場に係る市道誉田町95号線の道路境界確定状況と今後の見通しについて
(建設局道路部街路建設課)

建設局長答弁
次に、駅前広場に係る市道誉田町95号線の道路境界確定状況についてですが、事業に関連する道路境界は、本年 4 月末に全て確定致しました。

今後の見通しですが、今年度は自転車駐車場の位置を確定させるなど、駅前広場の修正設計を行い、来年度から用地取得に着手して参りたいと考えております。

ウ)十文字踏切の遮断時間の改善による渋滞緩和について



次に、誉田地区のまちづくりが進めば、誉田駅周辺の交通渋滞も緩和されることと思いますが、朝夕の通勤通学の時間帯において、駅の鎌取方面に位置する十文字踏切の遮断機が下りている時間が特に長く、車の渋滞を引きおこしております。千葉に向かう電車が駅のホームより土気よりに離れた場所に差し掛かると、この十文字踏切の遮断機が下りる仕組みとなっております。特急の場合は駅に停車しないので待ち時間が少なくて済みますが、各駅停車の場合は停車するのにスピードを緩め、さらに停車時間、そして発車してもスピードは出ないので、特急通過による踏切での待ち時間より平均3〜4分も待たされる始末です。特に朝7 時〜8 時 30 分の間は 5 分ごとに電車が発着するので、まさに開かずの踏切という状況です。そのため列車の通過待ちをしている車の列が高田方面にも、大網街道方面にも渋滞を巻き起こしており、何とかJR誉田駅に入るぐらいで遮断機が降りれば、少しは渋滞も緩和されるのではないかと考えるわけであります。

また、駅北側の整備が進んできたことから、その近隣では住宅開発も進んでおり、今後さらに渋滞が発生することを懸念しており、これも、地域が抱える大きな問題であると認識しております。朝夕の通勤時間帯に電車が多いということは、利便性が向上し大変ありがたく思っておりますが、その反面で、踏切の遮断時間が長くなり、交通渋滞の要因になっていると考えます。

私も、安全の確保は絶対であると認識しておりますが、渋滞緩和の対策として、踏切の遮断時間の改善が図れないものでしょうか?そこで十文字踏切の遮断時間の改善ができないのか、伺います。

質問2 誉田地区のまちづくりについて
(2)誉田駅前線及び駅前広場について
ウ)誉田十文字踏切の遮断時間の改善による渋滞緩和について

(建設局道路部街路建設課)

建設局長答弁
次に、十文字踏切の遮断機の改善による渋滞緩和についてですが、鉄道の管理するJR東日本旅客鉄道株式会社から、当該踏切は誉田駅構内に含まれるので、普通列車のオーバーラン防止や特急列車の通過待ちによる停車など、一般の踏切より長く遮断しなければならないことから、改善は難しいものと聞いております。そこで高田方面から大網方面への車両は、今年度末に開通する、誉田北線に誘導し、交通の分散を図ることによる、渋滞の緩和に繋がるものと考えております。

2回目要望
2 誉田地区の町づくりについて
誉田駅前線及び駅前広場については、今まで誉田町95号線の道路境界が確定できずに足踏み状態が続いていましたが「事業に関連する境界が確定した」との答弁をいただき、やっとこれで駅前広場の完成への一里塚が超えられたと、ほっと致しました。

地域の方々も早期の整備を待ち望んでおりますので、今後、第ニ次実施計画に継続事業として位置付けて、本格的に進めていただくよう、強く要望致します。

誉田十文字踏切の遮断時間につきましては、構内踏切のため、オーバーラン時の大事故を恐れての対応ということですが、ここ10年間でJR東日本管内で、ホームに停車せず 200mもオーバーランしたケースはないと聞いております。今更、駅を移動することもできません。当局は誉田北口線に誘導し、交通の分散を図るとの答弁ですが、それなら今でもセブンイレブンから曲がればよいわけですから、誉田北口線に私としては余り期待を持てません。駅北側に住む住民は踏切が動脈でありますので、市としては効果的な誘導策をしっかりと考えていただき、JRにも強く要望していただきたいと思う次第であります。

3 誉田東小学校について
次に、誉田東小学校について伺います。
平成 26 年 6 月 1 日現在の本市の推計人口によれば緑区の人口が 126,377 人となっており、前年同月と比較し、1,040 人増と、増加率が本市でトップの 0.83%の伸びを示しております。

特に、誉田駅北側の地区においては、ここ数年で、約200戸程度の宅地開発があり、今後も 600 戸強の大規模な開発が進み、今年の9月に一期工事分を、販売さらに10月には2期工事を販売し、さらに残りは来年早々に販売すると聞いております。

この地域を学区とする誉田東小学校は、昭和52年に開校し、55 年には 25 学級、児童数 945 人の大規模校でありましたが、近年は児童数が減少し、1学年2学級の12学級となっておりました。近隣住民の間では、一時期、「誉田小学校と統合されるのではないか。」という懸念の声もあったと聞いていますが、現在では、先の開発などにより、少しずつ児童数が増えてきており、今後は、さらに増加することが想定されております。

このような児童数の増加により、学校での子どもたちの様々な活動に活気が出ることは大変喜ばしいところですが、その一方で、子どもたちの教育環境が気になるところであります。



そこで、2点伺います。
(1)誉田東小学校の現在の学級数と児童数はどのようになって いるのか。
また、今後の児童数の推計はどのように予測しているのか。

質問3 誉田東小学校について
(1)誉田東小学校の現在の学級数と児童数はどのようになっているのか。 また、今後の児童数の推計はどのように予測しているのか。

(教育委員会教育総務部企画課)

教育次長答弁
誉田東小学校についてお答えします。
誉田東小学校の現在の学級数と児童数についてですが、本年 5 月 1 日現在、14学級、377人となっております。

また、平成25年5月1日の学校基本調査結果に基づく児童数の推計では、平成 27 年度の児童数は、431人、その後、29年度には、500人を超え、さらに数年間増加した後、減少に転ずるものと見込んでおります。

(2)増加する児童数に対して、どのように対応するのか。

質問3 誉田東小学校について
(2)増加する児童数に対して、どのように対応するのか。

(教育委員会教育総務部企画課)

教育次長答弁
次に、増加する児童数への対応についてですが、今後も周辺の宅地開発状況や児童生徒数の推移を注視し、必要に応じて特別教室等の普通教室への転用や仮設校舎の設置などについて検討してまいります。

要 望
3 誉田東小学校について
次に、誉田東小学校の状況と今後の対応については、執行部のご答弁で概ね理解できましたが、地元選出議員として、誉田東小学校の益々の発展を願い、以下、要望を述べさせていただきます。

本校は、市内の他の小学校と比較すると、運動場の面積が、約 8,800 平米とさほど大きくなく、土地の形状が不整形で、仮設校舎を設置する十分なスペースがあるわけではありません。

そこで、今後、児童数が増加し、仮設校舎を設置するような場合には、学校に隣接する用地を購入するなどして、体育の授業や運動会などの学校行事に支障をきたさないよう運動場の面積を十分確保し、子どもたちの教育環境の向上を図るとともに、本校の教育目標である「表情豊かな子どもの育成(わくわく登校・瞳きらきら活動・にこにこ下校」の実現に寄与されますよう要望致します。

4 緑区の諸問題について
(1)中西町の金属スクラップ類堆積場について

緑区中西町にある中西台団地は昭和 40 年台にできた団地で、周りには田んぼや畑、またすぐ横には村田川が流れ、緑豊かで田舎らしさを残す閑静な土地柄です。また、その隣には最近開発されたサンサン団地があり、この静かな環境と近くを走る茂原街道の利便性に魅力を感じ、この地を選ばれ居住された方も多いと聞いています。

ところが、平成19年頃から、この中西台団地の住宅のすぐ隣で、金属スクラップを扱う事業者がおよそ 4,600 平方メートルの土地を利用し、定期的に大量の金属スクラップを買い付け、中国に輸出する販売をしております。多い時には、中国に輸出する運搬のため大型の20tトレーラーが1日に何台も出入りし、金属スクラップの積み上げや、積み替えの作業を行っており、それに伴う激しい騒音と振動、洗濯物も干すことも出来ないほどの大量のほこり(ペンキの粉錆びた鉄分)によって、団地住民の生活が一変する事態となっております。この堆積場ができて5〜6年になりますが、団地住民の多くの方が神経を病み、体がおかしくなり病院に通院しているそうです。又、積み降ろしの日は用事もないのに、外出せずにはいられないそうです。なぜ、この中国人の経営する金属スクラップの会社が、罪もない地域住民にこれほどの仕打ちを受けさせるか?市当局の皆さまも、積み下ろしの日現場で体験をしてみてほしいと思います。

堆積場としての土地利用は法律に触れないといいますが、中西町の方々が大変な思いをして生きています。日本国憲法25条では「すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」とありますが、中西町の皆様にはまさにこの権利を阻害されているのです。千葉市民である中西町の人々を、行政の力で助けてほしいのです。

こうした状況の中、昨年の第4回定例会において、両自治会から、「近隣住民の生活に支障となる騒音や振動を出さないこと、作業に伴うほこりの飛散防止に努めること」について、事業者を指導するよう求める請願書が提出され、平成 25 年 12 月 3 日の環境経済常任委員会で委員全員の賛成による請願が採択されたところです。

当日は、請願の代表者である黒川中西町内会長が委員会で参考人として陳述し、団地住民の方が受けている騒音やほこりの被害の状況を切々と訴え、市当局においても、この事業者に対して、強く指導していくとのことでありました。

しかし、最近、この自治会長さんから電話があり、私がすぐ駆けつけると、「このところ、またうるさくなってきた、ほこりも凄い。」との訴えでした。私は、現場を目のあたりにし、その凄さに圧倒されました。大量の金属スクラップの山から巨大な重機が大きなアームで金属をつかみ、20tトレーラーに積み込んでおり、そこから発生する騒音、振動は言うに及ばず、水撒きも追いつかないほどほこりが大量に発生し、風に乗って会長宅に押し寄せておりました。



早速、市当局に指導するよう申し入れを行ったところです。
これまで、市としても、この場所に何度も足を運び、この事業者を指導していただいていることは理解していますが、改善されているとは全く考えられません。私としましては、中西台やサンサン自治会の皆さんが、元の環境に戻り、安全で安心して暮らすことが出来るよう、もう一度、行政として、いったい何ができるのかを考え、それを実行し、一刻も早い解決を望むものであります。

そこで、質問します。

ア) 市は中西町自治会、サンサン自治会の住民の生活環境をどう考えているのか。

質問4 緑区の諸問題について
(1)中西町の金属スクラップ類堆積場について
ア)市は、中西町内自治会、サンサン自治会の住民の生活環境をどう考えているのか。

(環境局環境保全部環境規制課)

環境局長答弁
はじめに、中西町の金属スクラップ類堆積場についてお答えします。
まず、市は、中西町内自治会、サンサン自治会の住民の生活環境をどう考えているのかについてですが、平成24年頃から、近隣住民より相談が寄せられ、現場を確認したところ、大量のスクラップの搬入時や搬出時には大型トレーラーが出入りし、積み下ろし作業に大型重機を使用するため、騒音や振動、粉じんにより住民の生活環境に影響が生じている状況にあります。

このため、市としては、法令尊守はもとより、周辺住民の生活環境を保全するため、事業活動から生じる騒音、振動や粉じんの防止対策などを改善させていくことが必要と考えております。

イ) これまで市はどのように指導してきたか。

質問4 緑区の諸問題について
(1)中西町の金属スクラップ類堆積場について
イ)これまでの市はどうのように指導してきたか。

(環境局環境保全部環境規制課)

環境局長答弁
次に、これまでの市の指導についてですが、立入調査などを通じ、騒音、振動の低減や粉じんの飛散防止に関する指導を重ねてまいりましたが、作業時の騒音が条例で定めた規制基準値を超過していたことから、平成25年12月18日に文書指導を行ったところです。

ウ) 指導後の作業状況はどのように変わったのか。

質問4 緑区の諸問題について
(1)中西町の金属スクラップ類堆積場について
ウ)指導後の作業状況はどのように変わったのか。

(環境局環境保全部環境規制課)

環境局長答弁
次に、指導後の作業状況についてですが、騒音、振動を低減させるため大型重機を丁寧に操作することや、散水により粉じんの飛散を抑制するとともに、大きな騒音などが繰り返される搬出入作業が昨年までの何数回から、今年は6 月の 1 回に減少するなど周辺住民に配慮した状況となっております。しかしながら、搬出入作業時には未だに騒音、振動や粉じんによる周辺への影響が生じております。

エ) 今後、市はどのように指導していくのか。

質問4 緑区の諸問題について
(1)中西町の金属スクラップ類堆積場について
エ)今後、市はどのように指導していくのか。

(環境局環境保全部環境規制課)

環境局長答弁
次に、今後、市はどのように指導していくのかについてですが、立入調査や騒音測定など監視指導を継続するとともに、周辺住民の声に耳を傾け、住民の生活環境に配慮した対策を進めるよう指導してまいります。

要 望
4 緑区の諸問題について
(1)中西町の金属スクラップ類堆積場について
中西台団地の金属スクラップ堆積場についてですが、ただ今の答弁によると市当局も文書指導や騒音測定など監視指導をしていただいているとの答弁ですが、現場はやったもの勝ちみたいな感じが致します。千葉市民である中西団地とサンサン自治会の皆さんはやられ放題こんな状況を許していいのでしょうか?地元の皆さんも元の環境を戻してくださいと大きな声で皆叫んでいます。中西団地内には夜勤の方もおり昼間眠れなく、また情けないことに洗濯物を昼間干せない、夜干して朝しまう、さびた鉄粉上のほこりがサンサン自治会まで飛び洗濯物は黒くなり気持ち悪くなるそうです。昔の公害の患者が出るようなことでは困ります、サンサン自治会の皆さんはみどり豊かで子育てに良い環境を求めこの地を選んで家を購入したことと思います。しかし洗濯物が黒く汚れるのに(ペンキの粉や鉄の粉)の埃に、とんでもないところに来てしまったねと若いお母さん方は子供の健康のことが心配だと私に泣いて話してくれました。

又堆積場に近い人で振動や埃で悩まされている人がここから逃げたいと思い、不動産会社に家を売りたいと電話をしたら、見に来てくれたが、堆積場の積み下ろしが行われていたので、この環境では買う人は誰もいないでしょう。細かい話もせずに帰られたそうです。市長わかりますか、当局も中国人の社長に対しこのままでは団地の皆さんが病で倒れる人が何人も出てしまうので早くこの地でスクラップ類堆積場をやめるように、又市長がよく話しています安心安全の街に中西台、サンサン自治会がなるように、当たり前ですが、人の住めるような元の環境に早く戻すように強く指導することを求めます。

(2)平川町の産業廃棄物について
最後になりますが、緑区平川町の産業廃棄物についてです。
平川町にあります産業廃棄物の山、通称平川富士は、株式会社千葉福祉建設公社が平成 13 年に千葉市から産業廃棄物の中間処理の許可を得て業を営んでいたところ、平成14年ごろから大量の産業廃棄物が運び込まれ、処理しきれずに不適正保管がなされ、高さが18メートル余りの大山となってしまったものです。

また、この平川富士の地下15メートルくらいまでコンクリートガラが眠っています。私は、平川富士の問題について、平成21年第4回定例会以来、早急な廃棄物の撤去を要望するとともに、国の補助金を活用した支障状況調査や、財団の基金を活用した行政代執行、さらには、行政代執行後の現地の管理と安全対策についてなど、幾度となく質問を繰り返し、取り上げてまいりました。

こうした中、平成 24 年 1 月 31 日に、熊谷市長自ら平川の現場において行政代執行開始宣言を行い産業廃棄物の支障除去業務に着手し、約 2 年 1 か月の期間を経て、本年 3月10日に終了したとのことであります。

私自身も、たびたび現場を訪れ、進捗状況を確認してきたところであり、やっとここまできたかの思いであります。しかし、地元では、工事が完了してからまだ日も浅く、また、昨年 9 月の集中豪雨では、覆土の地滑りが発生していることから、初めて迎える梅雨への懸念が高まっております。さらに、行政代執行が終了したことで管理責任が市から土地所有者に戻ったということで、地元の方々は監視体制に関する不安を訴えております。



そこで質問いたします。
一つ目は、行政代執行後の監視体制と監視内容について

質問4 緑区の諸問題について
(2)平川町の産業廃棄物について
ア)行政代執行後の監視体制と監視内容について

(環境局資源循環部産業廃棄物指導課)

環境局長答弁
次に、平川町の産業廃棄物についてお答えします。まず、行政代執行後の監視体制についてですが、現地を塀で囲い門扉に施錠するなど立入制限を図っているほか、廃棄物処理法15条の17の規定に基づく指定区域に指定し、この場所での掘削や土地の形質変更を規制するとともに、職員による週1回の定期パトロールを実施しております。

次に、監視の内容についてですが、周囲を囲む塀や門扉について破損等の有無を確認するほか、場内において、覆土、緑化工、法尻の土留部分について点検を行うとともに、ガス抜き管からの臭気の発生状況について確認をしております。

さらに、今後、産業廃棄物の掘削等生活環境の保全上の支障のおそれをもたらす行為がなされないよう、監視カメラを設置しております。なお、平成26年2月には、ガス抜き管内の硫化水素及びメタンについて調査を実施し、周辺環境への安全性が確保されていることを確認しております。また、今年度中にも調査を予定しております。

二つ目は、雨天時の監視体制の充実について
以上で一回目の質問を終わります。内容ある答弁をお願いします。

質問4 緑区の諸問題について
(2)平川町の産業廃棄物について
イ)雨天時の監視体制の充実について

(環境局資源循環部産業廃棄物指導課)

環境局長答弁
最後に、雨天時の監視体制についてですが、現在、実施しております週 1 回のパトロールに加え、雨天時には、職員による臨時パトロールを実施するとともに、夜間・休日の対応として、民間警備会社による監視パトロールを実施するなど、今年度から監視体制の強化を図っております。
以上でございます。

要 望
4 緑区の諸問題について
(2)平川町の産業廃棄物について
最後になりますが、平川町の産業廃棄物についてであります。

この通称平川富士という大山に対し、行政代執行を行い、生活環境保全上の支障の除去を行っていただいたことについては、感謝を申し上げます。しかし、整形したとはいえ山は残っております。

私のところには、千葉工業大学の八尋先生から、硫化水素ガスの発生や崩落等を心配する声が、また、同大学の学生さんからは、卒業論文に平川に関する私のホームページを参考にしたいとの連絡があるなど、この問題については、地元だけではなく、多くの方々が関心を持っておられます。

先ほど、環境局長から答弁いただいた監視体制とその内容、特に雨天時の監視体制の充実についてですが、その確実な執行を強く要望いたしますとともに、本来こういう問題は起きてはならないわけですから、もう二度とこのような問題が起きないよう、市による監視パトロールの徹底を図ることを、重ねて強く要望します。

今年の梅雨初期の予期せぬ大雨で千葉市緑区でも梅雨入りより多量の雨量を観測いたしました。これにより、平川富士の周辺の民地の畑には、平川富士から流れ込む雨水で畑の土砂が流され、現在深く広い溝ができております。これは想定していなかった事態と思われますので、しっかり対応していただきたいと存じます。

以上で、私の一般質問を終わります。

    



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