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5.

平成 11年12月

第4回 定例会 会議録


市政に関する一般質問

 

1  総合福祉計画の推進について

 

2  高齢者スポーツ振興施策の推進について

 

3  野焼きの実態について

 

4  畜産環境対策について

 

5  都市と農村の交流について

 

6  緑区の諸問題について

T 誉田駅周辺の街づくりについて

 (1)駅舎の橋上化等の整備促進について

 (2)大網街道の交差点改良について

 (3)都市計画道路誉田駅前線と塩田町線の整備促進について

 (4)駅前商店街の活性化について

U 明治大学の誘致について

 V 椎名公民館の建て替えについて

 W 市営住宅の不法使用について

 

 

 

                     平成111210


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皆さん,おはようございます。市民自由クラブの三須和夫でございます。

先輩議員の皆様,また同僚議員の皆様,きょうもまたひとつよろしく御支援お願いいたします。
 それでは,ただいまより,一般質問を行いたいと思います。
 私も,2期目を迎えまして,これまで学んできましたことをできる限り市政に生かせるよう,たゆまぬ努力をいたしておりますが,なお一層千葉市の発展と市民生活の向上のために,今回も前向きな提案や意見等を述べさせていただきたいと存じます。
 本日は,早朝から多くの傍聴の方々がお見えになっておりますので,市長初め執行部の皆様方にも,ひとつ具体的でわかりやすい答弁をお願いしたいと思います。
 1999年も残すところ20日足らずとなりました。町の中では,年の瀬の慌ただしい様子が見受けられます。特に,来るべき新年は西暦2000年で,1000年に1度の世紀越え,ミレニアムというそうですが,記念すべき年に当たり,マスコミ等では,一つの大きな区切りとして,世界各国での種々の記念行事やイベントが開催されるとの情報を伝えています。
 一方,2000年の年明けの1月1日には,マスコミ等でもいろいろ取り上げられておりますが,コンピューターの誤作動により国民生活のいろいろな面に影響が起きるのではないかと心配されております。この問題には,企業はもとより,公的機関,一般家庭までの広い範囲で影響を受けるのではないかと言われております。本市でも,その対応に万全を期すと言われておりますが,この期間に従事する職員の方々の適切な対応により,大きな問題等が発生しないことを切に願っております。
 光陰矢のごとしと申しますが,月日のたつのは早いもので,明治34年に始まった20世紀は,その後,大正,昭和,平成と時代が移り変わり,1年余り後には,21世紀を迎えようとしております。この間,我が国は,戦争や大不況等の幾多の試練を乗り越え,世界有数の経済大国へと大きな成長を成し遂げました。
 しかしながら,近年では,長引く不況のため,失業率の増加や消費の落ち込みなど,厳しい社会生活を強いられております。
 我が国の最近の経済は,個人消費が回復傾向にあるほか,住宅需要も前年をやや上回ることなど,多少明るい兆しが見えているものの,設備投資の大幅な減少や民間金融機関の貸し出しが依然低調なことなど,サラリーマンはもとより,中小企業者や自営の方々にとっても,厳しい状況が長期間続いております。
 サラリーマンは,リストラの恐怖や給料の減額,中小企業者や自営者は,大企業の業務縮小や金融機関の貸し渋り等による倒産件数の増大等,前途多難な時期にあると思われます。
このような社会経済の状況に対応するため,国においては,先月,21世紀型社会をつくる契機として,情報通信基盤,渋滞解消,バリアフリー化など,都市型の社会資本整備などが盛り込まれました経済新生対策18兆円を政府決定したところであります。また,平成12年度に向けて,各種施策を切れ目なく実行するため,15カ月予算の基本方針に基づき,平成11年度第2次補正予算の年内編成を進めておりましたが,昨日成立したところであります。
 一方,本市では,相次ぐ減税の実施や景気低迷に伴う市税収入の伸び悩みなどから,財政力指数が低下傾向にあり,平成10年度には15年ぶりに普通交付税の交付団体となったほか,扶助費や公債費などの義務的経費などの増加に伴い,財政の硬直化の傾向が見られるようになってきております。
 こうした厳しい行財政環境の中,徹底した事務事業の合理化や民間委託の推進,組織・機構の見直し,定員管理の適正化,大幅な給与の見直し,さらには,本議会での緊急雇用対策費などの補正予算を計上するなど,一層の経済対策と行政改革に取り組まれている努力に対し,大いに評価するものであります。
 このような厳しい行財政環境の中ですが,本市にとって,一つ明るい材料があります。
 千葉市の11月1日現在の人口が,前年度に比べ約7,800人,伸び率で約0.9%増加したと聞いております。推計人口が88万人に達し,過去10年間でトップクラスの伸びを示しているとのことであります。この要素としては,地価の下落が都市部のマンション需要などを活発化し,他都市からの転入を促進したこと,並びに安住志向で転出者が減少したためと,市では分析しているそうでございます。
 このうち,特に,我が緑区では,3,300人,伸び率で3.5%も増加しております。今後も,おゆみ野,あすみが丘,幕張臨海部などで人口増が期待できると聞いております。
 これらは,100万都市を目指す本市にとりまして,明るい見通しが出てきたと言えるものではないでしょうか。
 また,昨日,糸日谷先輩が申しておりましたように,この千葉市との合併問題も取りざたされてくるかと思いますが,とにかく100万都市を目指す本市にとっては,少しでありますが,明るい見通しと言えると思います。
 また,間もなく策定される千葉市新総合ビジョンが,21世紀の諸施策の指針として,首都圏の一翼を担う大都市千葉市のさらなる成長,発展を目指していることなど,本市の新時代の町づくりの取り組みが着実に進められていることに,期待しているところであります。

 

市政運営のかじ取りをされている松井市長を初め,執行部の皆さんも,このような基本認識をお持ちであり,今後の市政運営に大いに御尽力されることを願うものであります。
 しかしながら,引き続き,解決しなければならない大きな問題や,地域の方々から寄せられている切実な問題や要望等もございます。
 そこで,今回は,それらのうち,幾つかの項目に的を絞り,質問をさせていただきますので,執行部の適切かつ建設的な御答弁をお願いいたします。
 なお,小学校プールの市民開放につきましては,今回は質問を取りやめます。

 

1  総合福祉計画の推進について 

 

では初めに,総合保健福祉計画の推進についてお伺いいたします。
 少子・高齢化の進展や疾病構造の変化等に伴って,市民の保健,福祉に対するニーズは大きく変化しており,そのニーズを的確にとらえ,利用者の視点に立った制度やサービスの質の向上を実現させるためには,計画的な行政運営が必要であると考えております。
 本市では,市民の福祉に対するニーズを的確にとらえ,福祉施策を総合的,計画的に推進するため,平成8年から平成22年までの15年間の福祉施策の基本的方向を示す総合福祉計画を策定しており,この計画に基づき,高齢者,児童家庭,障害者及び地域福祉の分野ごとの,平成12年度までに実施するための施策を示した推進計画が策定されており,その進捗状況は順調であると聞き及んでおります。
 さて,平成12年4月からは,介護保険制度は,介護を必要とする高齢者を社会全体で支えるものであり,できる限り介護の必要な状態にならないようにするためには,市民1人1人がそれぞれのライフステージに応じた健康づくりや,自立した生活が送れるよう支援することが重要であるかと思います。
 特に,高齢者の健康,生きがいづくりなどの施策は大切であり,家に閉じこもりがちな高齢者に対して,日常動作訓練や趣味活動などの各種サービスを提供する施設であるいきいきプラザの役割は,今後増大するものと考えております。

 

 

 

また,高齢者福祉推進計画では,各区に1カ所の整備を行うこととして,現在,中央区,花見川区,稲毛区,美浜区の4区で開設し,また,今議会には,若葉区いきいきプラザ整備に関する議案も提出されており,残りは緑区のみであります。
 そこで質問いたします。

 

 

< 質   問 >

 

住民にとって,1日も早い建設を待ち望んでいる施設であります緑区いきいきプラザの整備スケジュール,施設内容がどのようなものになるのかをお伺いいたします。

 

 

【 保健福祉局長答弁 】

 

 総合福祉計画の推進についての質問にお答えいたします。
 緑いきいきプラザの整備スケジュールと施設内容についての御質問をいただきました。
 まず,建設スケジュールにつきましては,現在,基本設計を行っておりまして,来年度は,実施設計を予定しておるところでございます。その後,平成13年度に建設工事に着手する予定としております。
 次に,施設内容についてでございますが,基本的には,他のいきいきプラザと同様に,国の老人福祉センターA型の位置づけとしておりまして,各種相談室のほか,機能回復訓練室,集会室,教養娯楽室,図書談話コーナー,浴室,創作室等を設置する方向で,現在,設計協議を行っております。また,屋外には,ゲートボール場を計画しているほか,駐車スペースについても配慮したいと考えております。
  以上でございます。

 

 

 

【 要   望 】

 

総合福祉計画についてのうち,緑いきいきプラザの施設内容についてであります。
 高齢化の進行に伴い,高齢者関係の福祉施策の需要は,ますます高まってきております。特に,家にこもりがちな高齢者に対して,日常動作訓練などの健康づくりや生きがいや楽しさを感じることのできる趣味活動などのサービスを提供するための施設として,いきいきプラザの役割は,有意義なものであると考えます。
 答弁では,浴室を設置するとともに,利用者の利便性から駐車スペースについても配慮したいとのことでしたが,高齢者にやさしい,利用しやすい,高齢者の立場に立った施設内容を念頭に置いて建設されるよう,切に要望するものであります。

 

 

 

2  高齢者スポーツ振興施策の推進について 

 

高齢者スポーツ振興施策の推進についてお尋ねいたします。
人生80年時代を迎え,65歳以上の高齢者人口は,21世紀には,4人に1人になることが予想されております。また,余暇時間の増大や健康志向からスポーツ,レクリエーション活動への関心が高まっております。
 一方,高齢化が進む中,介護を必要とする高齢者が急速に増加することが見込まれており,これら要介護高齢者への施策として,来年度からいよいよ介護保険制度が施行されます。
 このような社会情勢の中にあって,高齢者の方々が生き生きと健康で明るく過ごせるようなスポーツ振興を進めていくことは,大変意義深いことでございます。
 健康な高齢者が要介護高齢者とならないため,老人保健法などにおいても,健康診査を初め,各種の事業を展開するとともに,いきいきプラザの設置などの生きがい対策を進めていることは承知しておりますが,さらなる施策として,今後,高齢者の心身に好影響を与える高齢者スポーツ振興施策の推進が重要であると考えます。
 そこで,本市の高齢者スポーツ施策について何点か質問いたします。
< 質   問 >

 

@ まず1点目は,高齢者の方々がスポーツに親しんだり,コミュニケーションの場として活用できるようなスポーツ振興をどのように考えているのか,お伺いします。

 

【 教育長答弁 】

 

高齢者のスポーツ振興施策の御質問のうち,所管につきまして関連がございますので一括して御答弁申し上げます。
 高齢化社会を踏まえた市民スポーツの振興につきましては,だれでもが健康で生きがいをもって生活し,地域社会で交流が広がりますよう,千葉市生涯スポーツマスタープランに基づき,各種の施策を展開しているところでございます。今後とも,本市といたしましては,市民スポーツ活動の普及,拡充に努めるとともに,高齢化社会に対応したスポーツ・レクリエーション活動の振興が図れますよう,環境づくりに鋭意努力してまいりたいと存じます。

 

< 質   問 >

 

A 2点目は,高齢者に人気の高いゲートボール場の整備や,グラウンドや公園などでだれもが気軽に親しめるグラウンドゴルフの普及状況,そして今後の整備計画及び振興方策についてお伺いいたします。

 

 

【 教育長答弁 】

 

次に,高齢者の皆様にとりまして,ゲートボールやグラウンドゴルフは,健康づくりやコミュニケーションを図る上で非常に適したスポーツと考えております。
 特に,ゲートボール協会は,千葉市体育協会にも加盟しており,125団体,約800名の会員が活動されております。
 また,グラウンドゴルフにつきましては,過日開催されました千葉市スポーツ・レクリエーション祭で,グラウンドゴルフ大会が実施され,多くの高齢者の方々が参加し,さわやかな一日を楽しまれたところでございます。

 

< 質   問 >

 

B 3点目は,いきいきプラザにおける太極拳や社交ダンスなどは,今後どのように取り組もうとしているのかお尋ねいたします。

 

 

【 教育長答弁 】

 

現在,市民の皆様が気軽に取り組めますよう,各区役所に貸出用の用具を備え,御利用いただくとともに,各小学校地区での体育指導委員によるスポーツ教室や大会等も実施いたしておるところでございます。
 今後とも,グラウンドゴルフなど新しいスポーツの普及にも積極的に取り組んでまいりたいと存じます。

 

【 保健福祉局長答弁 】

 

高齢者のスポーツ振興施策につきまして,所管の質問にお答えいたします。
 まず,ゲートボール場の整備についてでございますが,ゲートボールなどの競技として利用できます高齢者スポーツ広場を現在は,中央区,花見川区,稲毛区,緑区にそれぞれ2カ所,若葉区,美浜区には1カ所ずつ整備をしている現状にございます。
 今後の整備計画につきましては,高齢者スポーツ広場は,各区に2カ所の設置を整備目標といたしておりまして,若葉区,美浜区につきまして整備を進めたいと考えております。
 次に,いきいきプラザにおける太極拳などの今後の取り組みについての質問でございますが,既設のいきいきプラザでは,高齢者の健康の維持管理及び増進を図る観点から,太極拳,健康体操などの講座を実施しているところでございまして,中でも太極拳は非常に人気の高い講座となっております。今後整備を進めます,若葉区,緑区のいきいきプラザにおきましても,引き続きこれらの講座を実施したいと考えております。

【 要   望 】

 

 高齢者が地域だけでなく,広く,全市的に集い,競技できる場の設置が必要だと考えます。そこで,市内に1カ所,拠点施設として中央ゲートボール場を早期に建設するよう要望いたします

3  野焼きの実態について 

 

野焼き問題であります。
 この件につきましては,さきに我が会派の中本議員が代表質問で,産業廃棄物の不法投棄や野焼きなどの不適正処理について,市の考え方をお伺いいたしましたが,私の住む緑区においても,この野焼きを常習的に行っている業者がおり,最近は,某テレビ局が,取材に来たと聞いております。
 そこで,緑区内における野焼きの実態について掘り下げてお尋ねいたします。

私は過去何回か,この野焼きについて質問をいたしましたが,野焼き現場の周辺住民としては,一刻も早く周辺住民がこうむっている迷惑と不安を解消すべきと考えております。 

市当局も,長年野焼きを続けていた一社を粘り強く指導し,これをやめさせたことは評価いたしますが,その場所を引き継いだ業者が,また野焼きを行い,周辺の方々に不安を抱かせている状況であります。このような状況を心配し,私のところにも,周辺の方々から数多くの苦情が寄せられ,前回にも申しましたとおり,野焼きの現場のすぐ近くには,障害者の施設や特別養護老人ホームなどもあり,健康に及ぼす影響も懸念されているところでございます。また,この野焼きが原因で,東金有料道路では,野焼きの煙ですが,玉突き衝突も起きており,また,この野焼きが原因で,火事が十数件起きております。つい先日,12月4日の夜10時ごろにも,この野焼きの火が原因と思われますが,山火事が起きたところでございます。
 そこで4点お伺いいたします。

 

< 質   問 >

 

@ 1点目は,市の指導経過についてお伺いいたします。

野焼きの実態についての4点の御質問をいただきましたので,順次お答えを申し上げます。

 

【 環境局長答弁 】

 

初めに,市の指導経過についてでございます。
現在,緑区におきまして,野焼きを常習的に行っている業者は2社でございます。
御指摘されましたように,1社につきましては,平成10年1月に野焼きをやめさせた現場でございます,別の事業者が引き継ぎ野焼きを繰り返していることから,昨年6月より頻繁に苦情の通報が入るようになったものでございます。このため,職員による監視パトロールや民間警備会社への夜間・休日の監視業務委託を行うなど,事業者に対しまして指導を強化していたところでございます。
 また,地元自治会からの要請もございまして,本年10月より搬入物や車両等を現地で確認し,その都度,野焼きの中止を指導してまいりましたが,監視の目をかすめて実行している状況でもございます。
 もう1社につきましては,平成8年5月ごろから苦情が入り,指導を行っている現場でございますが,職員の立ち入りを拒否するなど悪質な行為もあり,千葉県警察本部等関係機関と協議しながら指導を続けているところでございます。
 しかしながら,現在も相変わらず指導に従わず,野焼き行為を繰り返していることから,両社に対しまして法的措置をも視野に入れて指導しているところでございます。

 

< 質   問 >

 

A 2点目は,市の指導に対し,住民から不満が出ているが,対応に問題がかったのかどう

 

 

【 環境局長答弁 】

 

次に,市の指導に対して住民から不満が出ているがとのことでございます。
野焼き行為は法律で禁止されております。市といたしましても夜間パトロールや定期パトロールを通して,粘り強く指導してまいりたいと考えております。しかしながら,事業者に改善する意識が薄いことから,パトロール等の行政指導では実効を上げることは難しいことであり,今後の行政指導のあり方について検討を進めているところでもございます。

 

< 質   問 >

 

B 3点目は,なぜ今まで指導してきたのに改善されなかったのか。

 

 

【 環境局長答弁 】

 

3点目の,なぜ今まで指導してきたのに改善されなかったのかとのことでございます。

この2社につきましては,市の指導に対し,一時的には焼却炉を設置するなどし,適正処理を行っているそぶりを見せたり,監視の手薄となる夜間・休日に行うなど,その行為が巧妙かつ悪質化するほか,不在等により,長期の指導になったものでございます。

 

 

< 質   問 >

 

C 4点目は,今後,この2社に強い指導が求められますが,この事業者をどのように指導するのかについてお伺いいたします。

 

 

【 環境局長答弁 】

 

 最後に,今後この事業者をどのように指導するのかとのことでございます。今後,行政指導中のこの2社につきましては,改善勧告や改善命令を行い,なおかつ,指導に従わない場合につきましては警察等関係機関と連携を図りまして,法律に基づく厳しい措置を講じてまいりたいと考えております。
 以上でございます。

 

 

【 要   望 】

 

次は,産業廃棄物の野焼きの件でありますが,市の指導状況や対応については,それなりに理解はしましたが,しかし,この野焼きが絡みまして,地域では,我慢の限界が来ております。せんだっても,某テレビ局のニュースの森,プラス1というものもありますが,ここに地元のやはり耐えるに耐えがたい方々がビデオを撮り,そのビデオを投稿したということでございます。私どもも気をつけて見てみますと,やはり夜中12時ごろから火を燃し,朝方まで燃していると,太陽のように山が赤くなっていると,こういう状況が多々あるわけでございます。
そして,我々がやはり一番心配していることは,第2の所沢にならないのかと,これは非常に心配するところでございます。やはりこれだけの火を燃せば,ダイオキシンのことももちろんあるでしょうし,やはり火事のことももちろんですけれども,近隣住民には耐えがたい迷惑をかけている状況でございます。
 市が幾ら粘り強く指導を行っても,そのときはやめると言って,また繰り返すというイタチごっこを続けて切りがないことと思われますが,そこで,このような悪質業者に対しては,市だけで手に負えないのであれば,県警などと連携を密にして,とにかく地域住民の迷惑を理解していただいて,強い措置をとっていただくことを要望し,今後の市の対応を見守ってまいりたいと考えております。

 

 

 

4  畜産環境対策について 

 

 さきの第145国会において,家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律が成立いたしました。
 この法律が制定された背景には,近年,畜産経営の急激な大規模化の進行,高齢化に伴う農作業の省力化により,家畜排せつ物を資源として利用することが困難になりつつある一方,地域の生活環境に関する問題が生じたからだと聞いております。
また,我が国全体において資源循環型社会への移行が求められるとともに,国民の環境意識の高まる中で,家畜排せつ物について適正に管理し,堆肥として農業の持続的な発展に資する土づくりに積極的に活用するなど,その資源としての有効活用を一層促進することを目的としたものと理解しているところであります。
 この法律は,本年11月1日より施行され,5年間の経過措置を設けて,野積みや素堀り等の不適切な管理を禁止することになるので,今後,畜産の環境対策が重要な課題となるものと考えられます。
 本市は,畜産の粗生産額が常に県下の上位にあり,特に生乳については,県下1位の粗生産額を有するなど,畜産の盛んな市でもあります。
 今後とも,本市の畜産を維持,発展させるためには,家畜排せつ物の適正な処理施設を早期に整備することが重要でございます。
 現在の酪農農家に行ってみますと,乳牛のえさ箱の隣には,この塩が置いてあります。そして,この塩の隣には,飲み水があります。今,酪農家の方々は,この塩を牛になめさせ,そして牛がのどが乾くので,水をなめるということによって,この牛の乳の出がよくなると,こういうことがされているそうでございます。そして,問題なのは,塩をなめることによりまして,牛の尿がやはり塩分が非常に高くなっているということでございます。この傍聴されている中にも,肥料等を商売にしている方もおりまして,我々もいろいろお話を聞かせてもらいますが,そういう中で,やはり塩が畑に流れることによって,畑の作物はもうとれなくなってしまう。そしてまた,この尿を畑にまいて,そこにこの牛のえさをまく。そして,そのえさがやはり亜硝酸等含んで,逆に牛の乳の出も悪くなってしまう。また,アメリカ等では,この亜硝酸の入った作物をつくると逮捕されると,こういうような話も聞いております。これが現状でございますが,なかなか牛の排せつ物を処理するのにも大変かと思いますが,現在は野放しであります。
 そこで,現在,処理施設を個々に整備している畜産農家もありますが,乳価の低迷等により畜産経営が厳しい中,個々に整備することは本市の畜産が衰退する要因にもなりますので,有機物資源の有効活用など自然循環機能の維持増進を図る上からも,公益性の高い広域発酵処理施設の整備が必要であるものと考えられます。
 そこで,2点お伺いいたします。

 

< 質   問 >

 

@ 1点目は,現在の家畜ふん尿の処理状況についてどのようになっているのか。

 

 

【 経済農政局長答弁 】

 

 初めに,畜産環境対策についての御質問にお答えをいたします。
 現在の家畜ふん尿の処理状況でございますが,平成10年度の総排出量約105,000トンでございまして,そのうちの23%,2万4,000トンが堆肥化処理施設において堆肥化をされ,農作物や飼料作物に有効利用されている状況でございますが,残りの約77%は未処理のまま畑地等に還元をされている状況でございます。

 

 

< 質   問 >

 

A 2点目は,広域発酵処理施設の整備に向けての基本的な考え方について伺うものでございます。

 

【 経済農政局長答弁 】

 

2点目の,広域発酵処理施設の整備に向けての基本的な考え方でございますが,議員お話しのとおり,都市化の進展に伴いまして,本市の畜産を維持,発展させるためには,家畜排せつ物を適正に処理し,地域環境の保全を図ることが重要な課題であるというふうに認識をいたしておりますことから,広域発酵処理施設を整備することが緊要であると考えておるところでございます。
 この施設は,地域環境の保全と園芸・畑作農家と連携した有機物資源の有効利用を促進し,土づくりを推進するための中核施設となりますことから,資源循環機能を生かした公益性の高い施設とすべく,現在処理量,施設の規模,あるいは管理運営方法等を調査検討している段階でございまして,お話しにもございましたように,さきに成立をいたしました家畜排せつ物法に基づきまして5年間の経過措置がございますので,整備に向けて今後努力していきたいというふうに考えております。

 

 

【 要   望 】

 

次に,畜産環境対策について前向きな答弁をいただきましたが,家畜排せつ物については,農業の自然循環機能の維持,増進を図る観点から可能な限り堆肥化し,肥料として有効利用していくことが重要であります。
 現状は,答弁にもありましたように,77%が未処理のまま農地に還元されており,地域の生活環境に臭気の問題や,やはり一番大きな問題は,私たちのこれからの子孫のために,この地下水の汚染だと思います。
 どうか,この地下水の汚染が進まないように,早い時期に,家畜排せつ物を発酵させ肥料化することは,環境汚染の防止にもつながるほか,運搬や使用の容易化等,多くのメリットがあると思います。そして,地域環境の保全,土づくりを中心とした環境保全型農業の推進にも役立ち,ひいては市民に,より安全な農産物を供給することができることになりますので,公益的な観点から広域発酵処理施設を早期に整備されるよう要望するものであります。

 

 

5  都市と農村の交流について 

 

次に,都市と農村の交流についてお伺いいたします。

本市の農業は,高齢化,後継者不足,農地の減少などのさまざまな課題を抱え,年々,その厳しさが増しており,農業者の中には,農業の将来展望に不安を抱いている者も少なくありません。

しかし,一方では,市民から食料自給の問題を初め,多様な期待と関心が寄せられています。農業は,食料の供給という我々の生命を維持する最も大切な役割を担うとともに,国土や環境を保全する機能を有しています。さらに,農村の豊かな自然環境や美しい景観は,市民に心の安らぎを感じさせるなど,さまざまな多面的機能を合わせ持っています。
 特に,農業・農村が有する多面的機能の評価は,本年施行された食料・農業・農村基本法の中で,食料の安定供給,農業の持続的な発展,農村の振興とともに,四つの基本理念の一つに掲げられているところであります。
このような中,緑区や若葉区では,地域農業を守るために,お互いに知恵を出し合い,さまざまな取り組みが行われ,地域の活性化に貢献していると聞いております。
 一例を挙げますと,若葉区の若葉東ふれあいフェステバルや村おこしコスモス祭り,緑区の土とみどりのふれあいデーなどは,年に一度,地域ぐるみで大々的に開催され,地域の人はもとより,遠方からも多くの市民が参加し,大変盛況であります。
 これも,地元の熱意と市民の協力があってこその結果であり,関係者の努力に深く敬意を表します。さらに,市内各地で,常設の農産物の直売所の設置や朝市が開催されるなどして,市民が農業に触れ,農業や農村の持つ機能を理解することのできるさまざまな活動が積極的に行われており,美浜区のある団地の直売では,農産物の販売を通じて,都市住民が農村部へ出向くなど,都市と農村の交流が始まってきたとも聞いております。
 私は,これらが21世紀の本市農政の発展を図る上で,大きな柱となる施策であるべきと考えます。
また,緑区,若葉区は,本市農業の中心的地域で農業の盛んなところであります。ここには,谷津田や里山などの自然が多く残されており,美しい景観が随所に見られます。このような豊かな自然環境を守り,次の世代に残していくことも,我々に与えられた重要な任務ではないかと強く認識しております。
 全国的にも,この豊かな自然や農業,農村をテーマとした都市住民の憩える施設づくりが活発に推進されているところであります。農業,農村の持続的な発展を図る上からも,取り組みが必要であると考えます。
 そこで,2点お伺いいたします。

 

< 質   問 >

 

@ 1点目は,都市と農村の交流推進の現状をどのように考えているのか。

 

 

【 経済農政局長答弁 】

 

 都市と農村の交流についての御質問でございます。
 初めに,都市と農村の交流推進の現状はとのことでございますが,都市住民に農業を理解していただく,あるいは深めていただくため,都市と農村の交流拠点として,本市ではふるさと農園を平成4年に開園をいたしたところでございます。農園では,野菜栽培などの農業体験,あるいは農産物の加工実習や朝市など,土と自然に触れ合える各種事業を推進しているところでございます。

 

< 質   問 >

 

A 2点目は,都市と農村の交流推進について,今後,どのような施策の方向を考えているのかについてお尋ねします。

 

 

【 経済農政局長答弁 】

 

2点目の,都市と農村の交流推進について,今後どのような施策の方向を考えているかということでございますが,農業,農村が持つ多面的機能の発揮につきましては,本市におきましても新たな施策として,大きな柱の一つと考えております。

そこで,農業,農村の持つ農地,森林,あるいは河川等の緑豊かな自然環境を活用し,都市住民の求めている潤いや安らぎを提供する市民交流の場づくりを推進する上で,地域の農業者の自主的な交流推進を支援するための体制整備を進めますとともに,またお話にもございましたように,若葉区や緑区などで

行われております各地域でのさまざまなイベント等の取り組みを有機的にネットワーク化し,情報発信や地域資源の掘り起こしを図ってまいりたいと存じます。

 

 

 

6  緑区の諸問題について  

 

次に,我が緑区における諸問題についてお伺いします。

まず,誉田駅周辺の町づくりについて,質問いたします。

 

 

(1)駅舎の橋上化等の整備促進について

 

その1点目は,駅舎の橋上化等の整備についてであります。
 誉田駅は外房線南側の地平駅舎の利用のみとなっており,駅北側住民は十文字踏切や土気側の跨線橋を利用しなければならず,大変な不便を強いられている状況であります。
 また,誉田駅周辺の町づくりを進めるためには,鉄道で分断された南北の地域を一体化することが重要であり,そのために駅舎の橋上化の整備促進や狭隘な南口駅前広場の改善等が必要と考えております。
 私は,平成11年第1回定例会の総括質問で,誉田駅橋上化について質問を行いましたが,市当局は,昨今,本地区の町づくりに対する多方面からの総合的な対応が求められていることから,誉田駅周辺の町づくりについて,全庁的に検討しているとの答弁でありました。
 そこで伺います。

 

 

< 質   問 >

 

今後,誉田駅橋上化について,具体的に,どのように取り組むのかお尋ねいたします。

 

 

【 都市局長答弁 】

 

緑区の諸問題についての御質問のうち,所管につきましてお答えいたします。

 初めに,誉田駅周辺の町づくりのうち,駅舎橋上化と駅南側面整備についてお答えいたします。
 誉田駅周辺の町づくりにつきましては,平成11年第1回定例会において御答弁いたしましたとおり,駅舎の橋上化を初め,駅前広場や道路整備を先行して整備することを基本と考えております。
 したがいまして,今後は,南北の駅前広場や道路の整備計画と整合を図りながら,JRと橋上駅舎の位置や規模等について協議し,調査検討を進めてまいりたいと存じます。
 なお,誉田駅南側の整備につきましては,既に誉田駅前線が都市計画決定されておりますので,この道路をどのように整備するかが大きな課題であると考えておりまして,将来の町づくりについて,地元の動向等を勘案しながら,対応してまいりたいと存じます。

 

 

 

(3)都市計画道路誉田駅前線と塩田町線の整備促進について

 

次に,道路関係として,大網街道の交差点改良と都市計画道路誉田駅前線と塩田町誉田町線の整備促進について,関係がありますので,一括してお尋ねいたします。
 誉田駅周辺の幹線道路については,主要地方道千葉大網線や駅前から市原方向へ連絡する県道日吉誉田停車場線があり,また駅北側には,県道誉田停車場中野線と,これと接続する市道162号線等があります。

いずれも幅員が狭く,通勤通学の時間帯は,交差点を初めとするすべての道路で,交通渋滞が生じております。
このうち主要地方道千葉大網線の渋滞緩和策として,都市計画道路塩田町誉田町線の整備が進められており,誉田町1丁目と大膳野町地内の一部において今年度より事業に着手すると聞いております。
 しかしながら,地域住民の期待と関心が高い誉田駅南口の駅前広場の拡張及び北口の駅前広場の新設と,これに関係するアクセス道路がいまだ未整備の状態であります。
 今まで誉田駅周辺の道路整備に関しては,さきの代表質問では,面的整備に合わせて整備するとのことでしたが,この実現については相当の期間を要するため,新たな整備手法について,検討するとのことでありました。
 そこで,この道路問題について,2点質問いたします。
 まず1点目ですが,主要地方道千葉大網線の交通渋滞の緩和策として,駅前広場前と十文字踏切前の交差点の改良をすべきと考えますが,当局の見解をお伺いいたします。
 次に,2点目の,都市計画道路誉田駅前線及び塩田町誉田町線の現在の進捗状況と,今後の整備促進,さらに誉田駅南側面整備についても,あわせてお伺いいたします。

 

【 建設局長答弁 】

 

 緑区の諸問題の御質問のうち,所管についてお答えをいたします。
 初めに,主要地方道千葉大網線の交差点改良でございますが,議員御指摘のとおり,誉田駅周辺の駅前交差点と十文字踏切前の交差点部で,朝夕を問わず交通渋滞が生じておることは,承知いたしております。
 この交通渋滞を解消するためには,右折レーンの設置が不可欠であると考えております。しかしながら,この右折レーンの設置に当たりましては,用地買収はもとより店舗等の移築などが生じてまいりますので,ただいま調査検討を重ねておるところでございます。
 次に,都市計画道路塩田町誉田町線の進捗状況と今後の整備についてでございますが,現在の進捗状況は,千葉南警察署前の未供用部の550メートルの終点部から,市道誉田町55号線までの未接続部分の約370メートルの区間について,本年9月に事業認可をまいりたいと考えております。
 いずれにいたしましても,本路線は,主要地方道千葉大網線のバイパスとして,役割は大きく,今後取得したところでございます。この認可取得により,今後,用地買収に鋭意取り組んで積極的に事業推進に努めてまいりたい,このように考えております。
 以上でございます。

 

 

【 要   望 】

 

次に,誉田駅南側の整備につきましては,都市計画道路誉田駅前線と面整備について,それぞれ課題があることは理解いたしましたが,また,塩田町誉田町線につきましては,県道千葉大網線のバイパス的な役割として,誉田駅前周辺の渋滞緩和の特効薬となることはもとより,今後の緑区の基幹となる道路として,大いに期待されるものであります。
 塩田町誉田町線は,本年9月に市道誉田町55号線までの事業認可を取得したと,また用地買収に入り,段階的に整備を行っていくとのことですが,この完成には,まだかなりの年数を要するものと思われます。
 この事業の難しさは理解しますが,ぜひとも早期に実施を図っていただくよう,強く要望いたします。

 

 

 

(4)駅前商店街の活性化について

 

次は,誉田駅前商店街の活性化についてであります。
 これは,全国各地で,今,商店街の衰退化が話題となっております。よくシャッター商店街などとも言われておりますが,我々の緑区の誉田駅商店街においても,その傾向が見られております。
 誉田駅周辺は通勤通学の路線バスやマイカー,タクシーで朝夕は交通渋滞が続いており,道路幅も非常に狭く,地元商店街を利用する方々は大変不便を来しているところであります。また,土気,鎌取には,大型店が進出し,それを核として商業集積が進み,顧客の流出が見られ,誉田に立地している商店街にとりましては大きな影響を受けているところであります。その上,消費の低迷も追いうちをかけ,店を閉める方も何人か見られ,商店街の空洞化も進んでまいりました。
 誉田で生まれ育ち,そして生活をし,ずっと誉田地区を見続けてまいりました私にとりましては,大変寂しい思いをいたしております。早く商店街が元気を取り戻せないか考えており,地区の発展を心から願っているところであります。

こうした中,誉田駅前商店街におきましては,誉田駅を利用する方々を初め,地区住民の生活を支える利便施設としての役割を認識し,消費者ニーズに対応した商品の品揃えやスタンプ事業,売り出し事業,また市の商店街助成制度を利用し,夜間でも安心して買物が楽しめるための街路灯の整備,さらには商店街のロードマップ,またことしの12月に行わせていただきましたが,消費者サービスの一環としての期限付プレミアム商品券の発行など,商店街の活性化のために最善の努力をしてきたところであります。
 しかしながら,大きな核店舗もなく,消費者の流れはとまらず,商店経営は大変厳しい状況に置かれております。
 幸いに誉田地区は,住民もふえ続け,誉田駅を利用する方々も,目を見張る状況でふえ続けております。そうした方々が地区内の商店街や商店で買物など消費をしていただければ,さらに町全体の活性化ができるものと考えていますが,町づくりと商業は密接なつながりがあると思われます。誉田駅前商店街の活性化に向けた施策はないものか伺うものであります。

 

【 経済農政局長答弁 】

 

次に,緑区の諸問題についての御質問のうち,所管についてお答えをいたします。
 誉田駅前商店街の活性化についてでございますが,本市におきましては,商店街の魅力の創出のため,商店街の街路灯やアーチの設置あるいはカラー舗装化などの商店街環境整備に対して助成をいたしております。
 また,消費者と一体となって行うイベント事業や空き店舗を利用する商店街へのソフト事業などにも助成を行っておりますとともに,プレミアム付商品券の販売に対して助成をいたしているところでございます。
 さらに,魅力創出のために商店街が事業を模索する際のアドバイスのために,商店街診断や各個店の診断,あるいは商業アドバイザーの派遣などを実施し,商店街の活性化に努めているところでございます。
 御承知のとおり,商店街の活性化の一つといたしましては,顧客が安心して買物ができるということが大変重要なことと認識をしているところでございます。
 このため,誉田駅前商店街におきましては,お話にもございましたように,道路等のハード面,つまり町づくりに合わせ,消費者が安心して買物ができるよう商店街環境の整備など魅力ある商店街づくりに向け,よりよい方向を見出してまいりたいと存じます。
 以上でございます。

 

U 明治大学の誘致について

 

次に,明治大学の誘致についてであります。

私は,これまでも明治大学の誘致について,議会においても再三再四,市の取り組みを促してまいりました。
 しかしながら,明治大学が新学部の本市への進出を断念したことにより,長年に及ぶ地元の熱い思いが断ち切れてしまい,落胆は非常に大きく,まことに遺憾と言わざるを得ません。
 この件に関して,本年の第3回定例会における我が会派の代表質問で,石橋先輩より,誉田農場の今後の土地利用についてお尋ねをしたところ,当局より,当該用地は,誉田地区の町づくりを進める上で,極めて重要な役割を担うことから,今後の土地利用については,大学と十分に研究を深める旨の答弁をいただきました。
地元の期待にこたえるためにも,今後とも明治大学との協議,検討を重ね,誉田地区の町づくりを進めるためにも,具体的な利用計画が早期に示されるよう,切に要望するものであります。

 

 

 

V 椎名公民館の建て替えについて

 

次に,椎名公民館の改築についてお伺いいたします。
 今日,国際化,高度情報化や少子・高齢化などが進展する中,人々のライフスタイルは変化し価値観も多様化してきております。このような状況の中,市民の学習ニーズは高度で多様化してきており,生涯学習に対する学習要求は一層増加しているものと思われます。
 本市も,生涯学習のための事業や,施設の設置など,さまざまな施設を展開しているところでありますが,その中でも特に公民館は,地域に密着した学習施設として,また地域コミュニティー醸成の場として,市民の方々に大いに利用され,親しまれているところであります。
 しかしながら,最近公民館の施設そのものの老朽化が目立つようになってきているのではないかと思われます。
特に椎名公民館は,外壁の汚れも目立ち,トイレは,いまだにくみ取り式ということでございます。幸いにも椎名地区には,公共下水道が供用開始と聞いております。椎名公民館のトイレの水洗化工事の進捗についてはどうでしょうか。
 また,建物や設備の老朽化等への対応についてもお伺いいたします。

【 教育長答弁 】

 

次に,緑区の諸問題についてのうち,椎名公民館の改築について,2点の御質問にお答えいたします。
公民館整備につきましては,原則として1中学校区1館を目標に建設を進めておりまして,現在木造公民館の改築や公民館未設置地区の解消に努めておるところでございます。
 お尋ねの椎名公民館の改築につきましては,椎名公民館は,昭和50年に建築した鉄筋コンクリー卜づくりでので,市民の皆様に利用しやすい施設として大規模改修を行う等,今後計ございますが,鉄筋建物ではございますが,経年劣化による老朽化部分もございます画的に整備を進めるため,関係部局と協議してまいりたいと存じます。
 次に,トイレの水洗化の進捗状況でございますが,現在水洗化工事を施工中でございまして,来年1月末には完了する予定でございます。
 以上でございます。

 

 

 

W 市営住宅の不法使用について

 

次に,市営住宅の不法使用についてお尋ねいたします。
市営住宅は,住宅に困窮する低額所得者の居住の安定と居住水準の向上を図ることが目的とされていると理解しております。
 しかしながら,市営住宅の入居者の中には,家賃も払わず入居している方がいるとか,また,共同生活のルールを守らず,他の人に迷惑をかけている者や室内をごみの山にしている者などがおり,何とか指導してもらいたいとの苦情が私のところにも寄せられております。
 これらのことは,緑区に限ったことではないと思いますが,まず,家賃滞納者はどのくらいいるのか,その人たちに対してはどのような対応を図っているのかについてお伺いします。
 また,近隣住民に迷惑をかけている入居者への指導をどのように行っているのか,以上の点についてお伺いいたします。

 

 

【 都市局長答弁 】

 

次に,市営住宅の不法使用についての御質問にお答えいたします。
 市営住宅は,議員お話のとおり,住宅に困窮する低額所得者の居住の安定と居住水準の向上を図るための住宅でございます。入居者のほとんどは,お互いにルールを守り,協力し合いながら生活をしておりますが,一部の入居者に,このルールを守らない者がいることは事実でございまして,管理をする立場として苦慮しているところでございます。
 御質問の,家賃滞納者についてでございますが,平成10年度の決算で申し上げますと,入居戸数6,224戸のうち滞納者数は1,181人でございます。長期滞納者,高額滞納者につきましては,徴収員による指導のほか,呼び出し指導を実施し,悪質滞納者に対しましては訴訟という法的措置をとっております。
 次に,近隣住民への迷惑行為を行っている者への指導でございますが,入居時に市営住宅使用のしおりを配付し,共同生活としての心がけが必要であること,施設の共用部分の維持保全については,清掃など入居者全員の協力が必要であることなど,入居者としてお互い守るべきルール等を説明し,周知を図っているところでございます。
 しかしながら,これらのルールを守れず,他の入居者に迷惑をかけている者に対しましては,自治会,管理人等からの通報がある都度,状況調査を行い,当事者への直接指導や親族への説得依頼などを行い,また,必要があれば警察,保健所,福祉事務所,民生委員等の協力を得るなど,その対応を図っているところでございますが,迷惑行為につきましては,個人の人権に絡む問題等多種多様であり,すべてが解決するということには,なかなかまいらないのが実情でございます。
 いずれにいたしましても,市営住宅につきましては,今後も適正な管理に努めてまいりたいと存じます。
 以上で終わります。

 

 

【 要   望 】

 

最後に,市長初め執行部の皆様方には,これらの諸問題や諸課題に積極的に取り組み,市民がより安心して,幸せに暮らせる町づくりに向けて,全庁挙げて市政の推進に努めていただけるようお願いいたします。
これで,私の一般質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。(拍手)

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