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1.

平成 7年12月

第4回 定例会 会議録


市政に関する一般質問

 

1  5か年計画ついて

 

2  区役所行政について

 

3  防災対策について

   (1)地域防災計画の見直しについて

   (2)災害時の職員確保について

   (3)消防力の強化について

 

4  老人福祉について

 

5  緑区の諸問題について

   (1)誉田駅橋上化と南北自由通路について

   (2)道路整備について

   (3)公共下水道排水について

   (4)誉田駅周辺整備と大学誘致問題について

 

 

平成71212


議会活動のあゆみ | 2.平成9年3月第1回定例会へ

市民自由クラブの三須和夫でございます。

通告の順に従いまして一般質問をさせていただきます。

私にとりまして、議員として初めての質問でもございます。松井市長初め、執行部の皆様の温かい思いやりある御答弁を期待しております。よろしくお願いします。また、先輩同僚議員の皆様、どうかひとつよろしく御支援をお願いいたします。

それでは始めたいと思います。

ことしは、阪神・淡路大震災、オウム真理教事件、金融機関の信用不安を初めとして、天災、人災を問わず、大きな事件が頻繁に起こっており、また、景気面では、底入れといわれて久しいのに、一向に明るい兆しが見られない、暗く低迷した1995年が間もなく暮れようとしております。

市政を振り返ってみますと、4月には、政令市として初めての市議会議員選挙が行われ、新議員が選出されました。私に取りましては、議会活動の場を与えていただいた思い出の深い4月でもありました。

また、本年は、中央区役所の新庁舎のオープン、新浜リサイクルセンターの稼働、全国都市緑化フェアの開催や、先月には市民待望の市立美術館のオープンなど、風格ある政令市の顔として都市基盤整備が着々と進んでいることは、まことに喜ばしい限りで、松井市長初め、関係者の努力の成果として高く評価するものであります。

景気低迷により税収の伸びが期待できない厳しい財政状況の中ではありますが、創意と工夫により、市政の飛躍的発展を期待するものであります。

初めに、市長に2点のお伺いをいたします。

 

 

 

1.次期5か年計画について

 

 

< 質   問 >

 

第6次5か年計画につきましては、代表質問において、各会派から切り口を変えた質問がなされ、市長からの計画の枠組み、主な取り組み事業等につきまして、丁寧な御答弁がなされましたので、私からは、要望をさせていただきます。さて、西暦2000年が次期計画の最後の年に当たります。文字どおり21世紀社会の到来になるわけです。本市の6次5か年計画は、2001年が最終の年に当たり、同期に新世紀の幕開けの年となるわけです。

本市は、21世紀の初頭には、世界に向けた国際都市としての発展が期待されているわけであります。

幕張新都心を初めとして、国際都市としての風格は次第に整いつつありますが、市域全体として見たときには、まだまだ未完成であります。

千葉市の発展は、市街地の中心が戦後50年の間に急激な変化をしてまいりました。かつては現在の県庁、市場町、本町を中心とした地域が政治・経済の中心だったものが、昭和38年に千葉駅の移転、昭和45年の市役所の移転を初めとして、幕張新都心開発を中心とする臨海部の急激な発展などにより、市の都心部は、次第次第に西へ西へと移動してきております。いわば西高東低の現象となってあらわれてきて、市域の東南部地域との格差が次第に大きくなってきております。

幾つか挙げてみますと、公共交通機関の整備、上水道、下水道の整備、公共施設整備など初めとする市民生活の利便性や快適性などに、明らかな地域格差が生じてきています。

緑区、若葉区においては、これらの未整備地区が非常に多く、21世紀を迎えようとする政令市としては、余りにも貧弱であります。これらの地域間格差は、住民にとっては、毎日の生活に直接大きな影響のある問題であります。

松井市長は、さきに次期5か年計画策定については、基本的な考えを表明され、政令市以降後、初めての計画であり、区別計画の充実を図るとのことでしたが、地域間格差の是正を図り、バランスのとれた市域の発展を心から願うものであります。答弁は求めませんが、ぜひこの地域間格差の是正に力を注いでいただくことをこの際強く要望しておきます。

 

 

 

2.区役所行政のあり方について

 

 

< 質   問 >

 

政府においては、今月20日に大蔵原案が示される見通しとなっておりますが、本市も間もなく平成8年度の予算案の骨格が固まる時期であると聞いています。

区行政は、各区長さんを初めとする区役所職員により、その推進が図られ、おおむね円滑に事業が進んでいることは喜ばしいことでございます。

区役所は、地域住民の最も身近な行政の窓口でありますが、住民要望の内容によっては、区役所から本庁の担当部長へさらに転送され、住民要望の処理に長い時間がかかる例がしはしは見受けられます。これは、地域住民の身近な区役所行政とは言えないものであります。より充実した市民サービスの向上を目指す区行政の展開のため、区長の職務権限の大幅な拡大とともに、現在の区予算の枠組みの拡大を図り、きめ細かな行政の推進を図る考えはないのか、伺います。

 

 

【 総務局長答弁 】

 

政令指定都市4年目を迎えまして、社会経済情報の変化や複雑多様化いたします市民ニーズ、さらには地方分権の動向等踏まえまして、市政全般にわたり行政改革に取り組むため、新たな行政改革大網の策定と、これに基づきます具体的な推定計画の策定に現在取り組んでいるところでございます。

 こうした中で、本庁と区役所、あるいは出先機関の業務負担のあり方につきまして、改めて検討を深める必要があると、そのように認識いたしております。これまでも高齢者相談窓口を各区役所に設置し、市民サービスの向上のため、保健福祉サービスの一元化を図ってきたところでございます。

 今後とも市民に最も身近な区行政をより積極的に展開するため、区長権限や区予算のあり方につきまして、引き続き検討いたしまして、きめ細かい行政の推進を図ってまいりたい、このように考えております。

 

 

 

3,防災対策について

 

 

< 質   問 >

 

(1)地域防災計画の見直しについて

ことしは、年明け早々には、阪神・淡路の大震災により神戸市を初めとする兵庫県地方は、壊滅的な打撃を受け、街じゅうが瓦れきの山となり、今なお避難生活を送っている市民も相当数に上り、震災のすさまじさは皆さんの記憶に新しいところでございます。

本市においても、この大震災の救援体制をいち早く編成し、消防局、土木、清掃を初めとする関係部局の職員の皆様には、延べ人員で1,000人以上の職員が阪神地方に派遣され、瓦れきに埋もれた災害時の悲惨な状態の中で支援活動に従事され、大変な御苦労をされたことと存じます。職員の皆様の御苦労に対して、深く敬意を表するとともに、神戸市を初めとする被災市町村が一日も早く災害から立ち直り、笑顔の戻る日が来ることを心から祈るものでございます。

 災害は予期せぬときに発生いたします。本市においても、昭和621217日、千葉県東方沖を震源地とする地震に見舞われました。この地震は、九十九里沿岸地方を中心に県内各地に莫大な被害を発生いたしました。その中で、本市は比較的被害が少なかったことは、不幸中の幸いでもありましたが、海浜部においては、液状化現象が多発し、都市基盤のもろさを見せつけられたわけであります。この地震でさえ、相当の被害が発生しているのに、もし今回の大震災級の直下型地震が関東や千葉県で発生したとしたらと想像すると、言葉に尽くしがたいものがあります。特に、ただいま申し上げた海浜部においては、災害規模が大きくなればなるほど深刻な状況が考えられます。

 一つには、液状化の多発による道路分断、建物の倒壊、ガス・水道などライフラインの停止とともに、状況によっては津波の被害などが挙げられると思います。地域の縦方向は花見川区や水路で分断され、横方向は道路分断されたとしたら、住民避難は道を閉ざされることになります。海浜部33平方キロの中にかなりの数の広域避難場所が指定されていますが、これらの地域への避難誘導、生活物資輸送などの問題については、地域防災計画の見直しの中で、どのような対策が講じられているのか伺います。また、神戸市で、本市職員が体験した貴重な教訓については、具体的に計画の中で、実効力のある施策としてどのように反映されるのか、伺います。

 

 

【 市民局長答弁 】

 

海浜部における広域避難所への避難誘導、生活物資輸送などの問題については、地域防災計画の見直しの中で、どのような対策が講じられているのか。また、神戸市で本市職員が体験した貴重な教訓につきましては、具体的に計画の中で実行力のある施策として、どのように反映していくのかにつきましては、関連がございますので、一括してお答えいたします。

議員御指摘のとおり、海浜部の広域避難場所への避難誘導、生活物資輸送等の輸送網の確保を図るため、現在、関係部局におきまして、落橋防止対策、防災活動拠点や避難所となる施設など、耐震診断などを実施しているところでございまして、これらの検討結果を十分踏まえまして、対策を検討してまいりたいと存じます。

また、御承知のとおり、災害発生後、直ちに神戸市に対し、支援のため、関係職員を派遣、人命救助、さらには救援物資の輸送、医療救護活動などに従事した物でございますが、支援活動から得られた貴重な体験を、現在、見直しを進めております地域防災計画の中に、可能な限り反映させてまいりたいと存じます。

 

 

(2)災害時の職員の確保について

 

 

< 質   問 >

 

神戸、尼崎市を初めとする激震地域においては、被害の状況確認におくれをとったことは事実であります。これは、消防防災体制の機器整備の不足もあるでしょうが、また別の面から考えてみますと、人的な確保にかなりの問題点を含んでいるように思われます。職員の執務時間中に災害が発生した場合はともかく、休日、夜間の災害動員体制について伺います。

 災害発生時においては、通信手段が不能と考えるのが常識であります。電話や電気が平常時と同じであれば、市民は比較的安心してパニックにはならないはずでありますが、災害はすべてを破壊する。この言葉のように、今回の大震災は身をもって教えてくれました。職員は動員計画の中で、第一次招集職員、第二次招集職員など、指定がされて、災害発生時には、いち早く集合するように規定されていますが、その際の招集連絡手段が通常の通信網の機能を前提にされていることに疑問を感じます。わずかの数の非常動員が確保れても、災害対策では十分な機能は発揮できません。第二次招集や全職員招集が可能になってこそ、市民の安全確保ができるものです。

そこで提案をいたしますが、災害時の防災無線の同報施設の設置場所を中心とした可聴地域別に動員可能職員マップの作成やNHKを初めとする民間放送などの災害発生時の協力協定などを結び、広報体制の整備により初動体制の確率を図るべきと考えますが、所見を伺います。

 

 

【 市民局長答弁 】

 

初動体制の確立のため、広報無線の活用やNHKなどの放送機関の協力を得ながら、職員の迅速な確保を図るべきとのご提案でございますが、議員御指摘のとおり、大規模災害時における職員の確保は大変重要なことと認識いたしております。本市におきましては、職員の迅速な確保を図るため、市庁舎に設置した地震計が震度5以上になった場合、広報無線の自動放送により職員を招集する体制となっておりますが、特に休日・夜間の職員動員につきましては、電話等による連絡が困難になることが予測されますので、職員みずからが報道機関等の情報により、状況を把握し、地域防災計画に定められた部署に可能な限り速やかに出動することといたしております。

 今後もなお一層、市民はもちろん、職員に対する伝達体制を強化するため、NHKや民間放送機関との災害時における放送要請に関する協定の締結に向け、関係部局において協議を進めてまいります。さらに、大規模災害時を想定した職員の参集訓練を実施するなど、動員体制の充実強化を図り、初動体制の確立を図ってまいりたいと存じます。以上でございます。

 

 

 

(3)消防力の強化について

 

 

< 質   問 >

 

 先ほど若干触れられておりますが、勘弁して聞いてください。

市民生活の安全を確保するため、消防局においては、日夜御苦労をいただいていることに感謝申し上げます。消防力も逐次向上し、6区消防署体制も確立し、現在は、消防ヘリまで整備されたことは、まことに喜ばしい限りであります。しかし、これで市民の安全が十分保障されるものではありません。

都市基盤整備の進展や人口増と相まって、ますます整備強化が必要とされているものと考えます。昨今は、地価の高騰によって、土地の効率的な利用を図るため、商業ビル、集合住宅の高層化が著しくなってまいりました。幕張新都心を初め、市内のビル群はその象徴でありますが、現在、市内全域に建物の高層化が見られます。これらの高層ビルに対する消防力はまだ不足していると考えられます。

最新の防火施設を整えた建物でも、万一火災が発生した場合には大惨事となることも予想されます。商業ビル等については、自衛消防隊組織の育成など、消防力を補足することもできますが、高層住宅の場合は極めて困難であります。

 現在、6区の消防力を見回しますと、はしご車と屈折はしご車の配置が、美浜区ははしご車3台、花見川区ははしご車1台、屈折はしご車1台、中央区がはしご車1台、若葉区が2台、合計8台にとどまっています。稲毛区、緑区においては、1台もない状態であります。

 市全域には31メートル以上の高層建築物が263棟、3階建て以上の中高層建物が7,401棟もあるわけで、これらのビル災害発生の初動体制の整備のため、はしご車の増強について、特に強く望むものであります。これは、先ほどお答えが出ておりますが、私の方からも、特に強く望みます。

 

 

【 消防局長答弁 】

 

はしご自動車の整備計画についてでございますが、はしご車等の特殊車両の配置につきましては、全市内の高層建築物あるいは石油コンビナート等の実態を踏まえ、全市域を対象に、最も効率的に運用できる出動体制により対応しているところでございます。議員御指摘のとおり、今日、緑区、稲毛区におきましては、数多くの各種高層建築物が建築され、その必要性については認識をしているところでございます。はしご自動車等の配備につきましては、本市の都市構造と消防力の基準等、総合的に勘案し、計画的に整備を進めておるところでございます。

今後とも高層建築物の分布状況に対応する消防戦術の研究と合わせ、効率的な消防活動が展開できるよう、配備計画についても、努力をしてまいる所存でございます。終わります。

 

 

4.老人福祉について 

 

(1)高齢者対策などの弱者救済について

 

< 質   問 >

 

 世界一の長寿国である我が国は、福祉に対する行政需要はますます高まりつつあります。戦後の日本経済の発展を支えてきた方々には、まず健康で長生きをしてもらいたいと思うのであります。高齢者福祉政策の一環として、寝たきりや閉じこもり老人をつくらないため、健全な体力づくりがますます重要になってまいります。健康管理のための体力づくりとしてはいろいろありますが、最も手軽なもので高齢者に親しまれているものに、ゲートボールがあります。本市のゲートボール愛好者は、2万名を超えつつあると聞いています。これに対して、ゲームのできる運動広場は地域の中で空き地を利用した施設にとどまっており、専用の施設整備は全くない状況であります。

 老人が健康で余生を送れるということは、福祉の面からも最も望ましい姿と思います。ゲートボール施設の整備については、平成2年第3回の議会におきまして、私たちの先輩の清野議員が質問されております。そのときの福祉部長の答弁によりますと、「地域のお年寄りがゲートボールのできるスポーツ広場を次期総合基本計画の中で十分検討していきます」となっておりますが、既に5年もたっております。また、千葉県ゲートボール協会千葉市連合支部より、市長あてに、このたび広場整備を早急に求める3,855名陳情が既に出されていることなどから、多目的なスポーツ広場の計画について、現在までの経過と今後の見通しを伺いますとともに、第65か年計画の中に組み入れられるよう、強く望むものであります。

 

 

【 福祉局長答弁 】

 

まず初めに、スポーツ広場の整備についてでございますが、高齢社会に対応した生きがい対策の一つとして、ゲートボール等、軽スポーツ活動の利用を中心とした高齢者向けスポーツ広場設置の必要性につきましては、十分認識いたし、積極的に整備推進をいたしておるところでございます。

そこで、議員お尋ねの総合基本計画策定時から現在までの整備状況についてでございますが、平成3年以降、4カ所4面を創設いたしましたので、従来分と合わせますと、9カ所、コート数で13面となっております。このほか、稲毛老人福祉センターに1面、老人いこいの家・北谷津園の屋根つきを含め、3面整備いたしておりますので、現在、福祉局が所管するものといたしましては、11カ所で17面となっております。さらに、ゲートボールが可能なものといたしましては、教育委員会所管の運動広場や都市局所轄の公園等がございます。

次に今後の整備見通しについてでございますが、基本的には、これまでどおり地域高齢者の健康保持と生きがい対策のため、身近な場所で軽スポーツやレクリエーションなどが楽しめる多目的なスポーツ広場の整備を推進してまいりたいと考えております。

なお、未設置の中央区と美浜区のうち、中央区には、来年度の早い時期に1カ所開設を予定いたしており、残りの美浜区につきましては、整備に向けて努力してまいりたいと考えております。

 

 

(2) 施設整備について

 

< 質   問 >

 

 ただいまは高齢者の健康保持に関してお伺いいたしましたが、不幸にも介護が必要となった状態になった場合の施設についてであります。

 近年、特別養護老人ホームを初めとする各種老人施設の整備が進みつつありますが、高齢者人口の急増によって、施設整備が十分と言える時代の来る日はまだまだ先のことであります。健康で明るい市民生活も、家族の中に介護を必要とする者が出た場合には、悲劇な状態陥ります。在宅介護ともなりますと、片時も離れることもできず、家族の犠牲は非常に大きいものになってまいります。

私ごとで大変申しわけありませんが、私も、昨年まで母親が126カ月にわたり寝たきりの状態で、女房や親父、また家族全員で介護する生活が続き、身をもって体験してまいりました。寝たきりの本人も大変でしょうが、回復の見込みが薄い家族の疲労は次第に蓄積して疲れてまいります。

あるときに、ショートステイの話を聞いて喜んで申し込みをしたところ、施設が満員で、また話を聞いてみますと、入所待ちに方がたくさんいて、あくのを待っている状態だという話でした。

とても希望がかなう状況にはありませんでした。

私の例のように、在宅で寝たきりの高齢者は、千葉市内で2,000人いると聞いています。この家庭では、家族旅行は言うまでもなく、外出、日常の生活においても、大変な制約を受け、生活が振り回されています。

 千葉市高齢者保健福祉計画では、いつでもどこでもだれでも利用できる保健福祉サービスの提供できる体制の確率を目指すとあります。この中でも、施設整備の促進と在宅サービスの充実が極めて重要な課題であろうと思います。21世紀社会は、要介護者がますますふえてきます。在宅福祉サービスが種類、質、量とも充実し、家族介護者の負担の軽減や社会参加や雇用の機会の確保ができるような施設の推進が必要であります。

特別養護老人ホームや老人保健施設の整備が徐々には進んでおりますが、まだ満足のできる状態にはありません。厚生省の新ゴールドプランでは、特別養護老人ホームを4年後に5万床ふやすとありますが、市内には現在何名の入所希望者が入所待ちになっているのか。入所待ちの老人が今後入所できる見通しはどうなのかを伺います。

また、在宅介護の支援サービスとして、ホームヘルパー、デイサービスを初めとして、各種サービスが提供されていますが、中でも、特にショートステイの充実は、介護する者にとって、短期間でも介護から開放され、心身の回復を図る上で非常に重要であります。

しかし、ショートステイの利用実態はどうかといえば、利用したくても簡単には利用できず、暗くつらい日々を送っている市民もたくさんおります。国においても、在宅介護を政策の中心に位置づけるとともに、現在、介護保険を初めとする各種施策が推進されようとしております。

 そこで、本市においても、在宅介護支援センターを各区に一日も早く設置することや、ショートステイ、デイサービス、ホームヘルパーなどの事業を充実させ、市民が安心して暮らせる福祉社会への確立をさせるべきと思いますが、所見を伺います。

 

 

【 福祉局長答弁 】

 

特別養護老人ホームの整備につきましては、本市といたしましても、高齢社会に対応した要援護高齢者対策として積極的に推進しておりますが、要援護高齢者は、漸増傾向にあり、本年4月1日現在、入所待機者数は252人となっております。

また、入所見通しにつきましては、本年度中に新たに3施設が開所し、150人が入所できることになりますので、待機者につきましては、かなり減少するものと考えております。

次に、現在市内に在宅介護支援センターを6カ所設置致してございますが、同施設は、在宅サービスに直結した24時間体制のより身近な相談窓口であると同時に、地域サービスの拠点として位置づけられた重要な施設でございますので、おおむね各区に2カ所を目標に整備促進をいたしておるところでございます。なお、未設置の中央区と美浜区のうち、中央区には、来年度の早い時期1カ所開設を予定いたしており、残りの美浜区につきましては、整備に向けて努力してまいりたいと考えております。

次に、在宅福祉の3本柱であるショートステイ、デイサービス及びホームヘルプサービスについての御質問にお答えいたします。

まず、ショートステイについてでございますが、この事業は、介護者や家族の心身の負担を一時的に軽減するためのものであり、本市は、他の政令指定都市と比較いたしましても、利用率が高くなっております。このような状況にかんがみ、現在の198床を本年度中に258床にふやす整備をいたしておるところでございます。また、デイサービスにつきましては、今年度中に4カ所を増設し、16カ所でサービスを予定いたしており、ホームヘルパーにつきましては、今後の需要動向を見きわめながら増員を図ると同時に、土曜・日曜の派遣や24時間対応の巡回型など、サービスの拡充に向けて検討いたしてまいりたいと考えております。以上でございます。

 

 

【 要   望 】

 

老人福祉につきましては、さらなる福祉の充実を求め、2点要望いたします。

まず、ゲートボール場の整備に関しましては、今すぐとは申しませんが、大会が開催できるような大型の運動場の整備について、より積極的な取り組みをされるよう、お願いをしておきます。

 また、ショートステイにつきましても、介護者の症状等により、緊急に入所を必要とする場合などに迅速に対応できるような体制づくりが必要と考えますので、一層の充実を要望いたします。

 

5, 緑区の諸問題について 

 

緑区、若葉区は、千葉市域のうち、最も緑豊かな自然に恵まれた地域であると自身を持っております。この貴重な自然は、21世紀に向かって発展を目指す千葉市民にとって、広大な緑の地域は、心の安らぎを求め憩う場所として広く活用されています。これらの緑は市民の貴重な財産でもあります。緑豊かな公園都市を目指す千葉市としては、これからもこの緑を積極的に保全していかなければならないことは当然であります。

しかし、豊かな自然景観の保全とは裏腹に、計画的な地域づくりがおくれ、快適な市民生活に支障の生じている地域も多々見受けられます。地域の安定した発展を推進するため、これから質問しますが、当局の前進ある答弁を期待するものであります。

まず、JR誉田駅の橋上化と南北自由通路についてでありますが、先ほども誉田について質問があったようですが、改めて伺います。

 私は、我が国が経済復興に立ち上がり始めたころから、誉田駅の蒸気機関車の汽笛を聞きながら育ちました。以来50年近く誉田駅を利用させていただき、だれにも負けない愛着を持っている利用者の一人であります。ゆえにこの問題は、単に私一人の問題ではなく、地域の住民にとっては、避けて通れない重要な問題であります。

 JR誉田駅は、JR外房線3駅のうち、最も乗降客が多く、1日平均1万

9000人の通勤通学者が利用する駅であります。両隣の土気駅、鎌取駅は、既に駅舎の橋上化も完了し、利用客には大変便利になりました。千葉市内のJRの駅は18駅ありますが、そのほとんどの駅舎の改良が行われ、外房線誉田駅と内房線の浜野駅の2駅だけが旧国鉄当時の駅舎を利用している状況であります。

この2駅のうち、浜野駅につきましては、既に駅舎の橋上化計画が確定し、平成10年には新駅舎として生まれ変わることになっております。そうしますと、市内でただ一つ、誉田駅だけが従来のまま取り残されることになります。

 現在の誉田駅舎は、70年を得た現在も、当時のまま改札口も一つで、駅北側の住民は大きく遠回りしなければならない極めて不便な駅となっております。

駅広場は狭く、車の乗り入れは非常に不便であります。駅橋上化については、旧国鉄時代の昭和50年代から署名運動、陳情を重ねてまいりましたが、いまだに実現しておりません。まことに残念であります。

そこで、お尋ねいたします。

 

 

(1)誉田駅橋上化と南北自由通路について

 

< 質   問 >

 

誉田駅の橋上化と駅南北を結ぶ自由通路の設置について、平成4年の議会の質問に対し、都市局長の答弁の中で、調査とともに関係者協議をする旨の答弁がありましたが、先ほどもそういう話がありましたけれども、もう既に3年以上もたっているのに少しも進展がない。どのような理由によるものなのか。

答弁にある面的整備計画が進展しないことにより、問題を先送りするつもりなのか。将来、千葉、・市原丘陵新都市構想のJRの表玄関としての位置づけがされようとしている、この地域にふさわしい街づくりについての具体的見通しについて、明確な答弁を求めます。

 

 

【 都市局長答弁 】

 

1点目の誉田駅橋上化と南北自由通路、2点目の道路整備のうち、誉田駅前線につきましては、4点目の誉田駅周辺整備と関連がございますので、一括してお答えさせていただきます。

 まず、誉田駅周辺整備についてでございますが、当地域は、駅前広場、道路、公園等を一体的に行う土地区画整理事業による街づくりについて、調査、検討をしているところでございます。また、現在、千葉県を中心に当地域を含め、千葉・市原丘陵新都市整備構想についても、調査、検討がなされております。本市といたしましては、緑区の地区拠点として、また千葉・市原丘陵新都市整備構想を受けた誉田駅周辺の整備のあり方について、さらに調査検討を加えてまいりたいと考えております。

特に誉田駅北側につきましては、地元の意向を把握するために、アンケート調査を行い、これらの意向を踏まえ、都市基盤整備のあり方について、関係機関と協議調査を行っており、次期5か年計画の後半に事業化を目指す方向で検討しております。次に誉田駅の橋上化及び南北自由通路の整備につきましては、基本的には、全体的な区画整理事業の調査の結果を見きわめながら、市街地の整備と合わせて、一体的に検討してまいりたいと考えております。

 

しかしながら、市街地整備の具体化にはかなりの長期の時間を要することが見込まれますことから、特に北側の利用者の利便性を図るため、南北を結ぶ暫定連絡通路の整備につきまして、本年度調査検討を進めているところでございます。

また、誉田駅南側の整備につきましては、密集市街地であることから、都市計画道路・誉田駅前線を単なる道路整備として整備するのではなく、駅前広場等を含めた総合的な面整備を念頭に置いた街づくりについて、調査検討を進めていく方針でございます。土地区画整理事業となりますと、やはり減歩や用地買収に対する地元の理解が必要となりますので、今後、アンケート調査等を行いながら、次期5か年計画期間の末には事業化を目指す方向で検討しておるところでございます。

 

 

< 2 回 目 質 問 >

 

誉田駅の南北を結ぶ暫定通路につきまして、本年度は調査検討に入っているということですが、調査の内容と今後の見通しを伺いますとともに、また現在、駅プラットホーム上にかかる跨線橋には、屋根が設置されておりません。雨の日などは、乗降客は非常に不便を来しております。ぜひともこの屋根の設置を強く望むものでありますが、当局の見解を伺います。

 

 

【 2回目都市局長答弁 】

 

誉田駅の暫定連絡通路の本年度の調査内容と今後の見通しについての2度目の御質問でございますけれども、本年度の調査内容につきましては、現在、駅利用者の実態調査、現況の地形測量等を実施しております。また、今度につきましては、本年度調査をもとに、JRを初め、関係者と協議を進めてまいりたいと考えておりますので、御理解いただきたいと存じます。

 次に、駅プラットホーム上の跨線橋の屋根の設置についてでございますが、跨線橋はJRの所管でございますので、JR千葉支社に要望してまいりたいと考えております。以上でございます。

 

 

【 要   望 】

 

また、ただいま申し上げましたように、誉田地区は、千葉市の中におきましても、非常におくれております。排水対策や駅の南北を結ぶ暫定連絡通路の問題、また道路の問題、また先ほどの大学明治の千葉市進出を初めとする問題も抱えております。これらはいずれも地域住民が長い間待ち望んでいることでもございます。

 特に、暫定連絡通路の整備、さらには駅舎の橋上化につきましては、通勤通学など、誉田駅利用者にとって、毎日の生活に直結する問題でありますので、どうか市当局も、地元の意をくんでいただいて、一日も早い実現を強く要望いたしまして、私の質問を終わらせていただきます。

 

 

(2) 道路整備について

 

< 質   問 >

 

道路の整備は、膨大な経費とともに、複雑に絡む権利関係の整備が必要なため、新設、拡幅のいずれについても、大変長期間を要する事業であります。モータリゼーションの発展のスピードに道路整備が追いつけず、慢性的な交通渋滞が全国的な規模で広がりつつあります。東京一極集中に見られるように、首都圏の深刻な交通渋滞は、都市機能を麻痺させる状態になっています。

 本市の例の中で、特に顕著なものに京葉道路の渋滞があります。ウイークデイは、産業活動にかかわる渋滞、週末・休日には、行楽による渋滞が数年慢性的に続いています。特に、夏の海水浴シーズンは、この渋滞に拍車がかかります。内房、外房へ往復する車で日常の生活機能が大きく阻害され、時には路地裏まで車が侵入してくることもしばしばであります。

特に大網街道の渋滞は激しく、中央区松ヶ丘町、星久喜町周辺、緑区誉田駅前、十文字踏切周辺は大渋滞の多発地帯であります。歩行者も車の間をかいくぐり、非常に危険な状態であります。土気駅前周辺は、駅南側のあすみが丘整備によって渋滞は大きく解消され、スムーズに走れるようになってまいりましたが、反面、誉田駅周辺は混雑が大きくなっております。

駅周辺を縦貫する位置の大網街道は、道路環境の整備は若干は進んでおりますが、道路幅が狭く、歩行者はU字溝の上を歩いております。車がすれ違うときも、傘を差すこともできず、幼児の手を引いての歩行すら困難であります。誉田の南部地区と市原市域の人口急増と快速電車利用客の増加により、朝夕のラッシュ時の人と車の雑踏は物すごく、赤信号など無視して通勤通学者が道路を渡るなど、極めて危険な状況にあります。

この渋滞の発生原因の一つに、誉田十文字踏切があります。駅の至近距離にある踏切のため、ラッシュ時にはあかずの踏切で慢性的な渋滞発生となるわけです。このような状態は、単に通勤時間の問題だけではなく、付近の誉田東小学校、また誉田小学校を初め、中学校、幼稚園の児童・生徒の通学が脅かされ、通学路にも車が入り、危険な状態になっております。また、駅北側を通る千葉中誉田停車場線につきましても、十文字踏切がネックとなって朝夕通勤時間帯は、同じ現象を引き起こしております。

 このような慢性的な交通渋滞の解消とともに、市民の安全を確保する面からも、また幹線通路としての機能をより一層向上させるためにも、誉田1丁目付近で延長整備が停滞したままになっている都市計画道路・塩田町誉田町線の早期完成とともに、地元から整備要望書が提出されている誉田駅前線を将来の交通体系の確立のため、早期に整備する必要があると思われますが、所見をお伺いいたします。また、十文字踏切を通過して、千葉東金有料道路高田インター

チェンジに向かう車による渋滞緩和策として、駅北側へのバイパス道路の整備と市道誉田町162号線の拡幅が必要と考えますが、当局の見解を伺います。

 

 

【 都市局長答弁 】

 

誉田駅南側の整備につきましては、密集市街地であることから、都市計画道路・誉田駅前線を単なる道路整備として整備するのではなく、駅前広場等を含めた総合的な面整備を念頭に置いた街づくりについて、調査検討を進めていく方針でございます。土地区画整理事業となりますと、やはり減歩や用地買収に対する地元の理解が必要となりますので、今後、アンケート調査等を行いながら、次期5か年計画期間の末には事業化を目指す方向で検討しておるところでございます。

最後に、誉田駅塩田町誉田町線についてでございますが、本路線は、国道16号線から東南部団地を経て、市原市境に至る延長8,360メートルの主要幹線道路でございます。整備済み区間は、京葉道路から生実池間、及び千葉急行学園前駅手前から誉田1丁目南警察署あたりまでの延長約3,500メートルとなっております。

また、現在整備中の生実地区延長約1,500メートルにつきましては、平成8年度の供用開始を目指しております。

このように順次整備を進めているところでございますが、御指摘の残る約2,500メートルの区間につきましては、まず南警察署から市道誉田55号線までの約900メートルについて整備すべく、具体的な検討に入ったところでございます。一部に公園と現地の地形が相違しているなど、課題があるため、道路整備の方法等について、地権者に対し、意向調査を実施したところでございます。 

この調査を踏まえ、次期5か年計画期間に取り組むよう努力してまいる所存でございます。また、市原市境までの約1,600メートルの区間につきましては、市道誉田55号線までの区間の事業の進捗を見きわめながら、早い機会に事業化が図れるよう努力してまいりたいと存じます。以上で終わります。

 

 

【 建設局長答弁 】

 

渋滞緩和として、駅北側へのバイパス道路の整備につきましては、議員お話のとおり、承知しているところでございますので、今後、ルートの選定等、調査検討してまいりたいと考えております。次に、市道誉田町162号線につきましては、道路境界査定等を実施し、駅北側の開発を含め、関係機関と協議しながら検討してまいりたいと考えております。以上でございます。

 

 

(3) 排水問題について

 

< 質   問 >

 

市民生活を快適に営む上での条件として、さまざまな要素が整備充実されて初めて実現可能となるものであります。中でも、道路、上下水道、交通などはその主要なものです。これらの地域の中で、この快適性を損なうものとして排水問題があります。

緑区のうち、JR外房線を境にして、北側の鎌取、誉田、土気の北側地域は、特に下水道の未整備地域で、下水の垂れ流しになっています。この地域は昭和45年の都市計画施行の線引き前に開発された、いわゆるミ開発によるスプロール化の激しい地域であります。道路は狭くU事溝さえ設置されていない地域が多々見受けられます。

この汚染問題は、地域住民にとっては極めて深刻な問題を後世に残す可能性があります。それは、地域住民の飲料水が地下水依存であるからです。排水路のない汚染は、自然浸透し、いずれは地下水脈に到達いたします。過去に市内でも発生した六価クロム、シアンなどの事件を見ても、被害発生までに相当期間がかかりますが、一旦汚染が始まれば、回復は絶対不可能であります。

 若葉区の鹿島川沿線の集落については、農業集落排水事業の進歩などによって、次第に昔の環境を取り戻す努力はされています。しかし、都川沿線の地域は、汚染の排出源に対する対策は未整備であります。都川は、その源流部は誉田地域であり、源流部の水源は湧き水はほとんどなく、排水路化して河川としての機能は既に失われつつあります。環境部において、都川CMCプラン事業で河川浄化に取り組んでいることは承知していますが、これとて流末における処理であって、根本的な解決とは言えないと思われます。

 全国12番目の政令市として誕生してから4年を経過しているのに、人口密度から見ても、当然下水道が整備されていると思われるような地域でありながら、都市基盤整備のおくれている誉田駅周辺を初め、鎌取駅北側、土気駅北側の3地域は、いずれも駅を挟んで南北間に生活環境の格差が次第に広がりつつあります。

 どの地域に住む市民も、公平で文化的な生活が送れるよう、行政の光が当たることが必要であります。汚染対策に関しまして、公共下水道計画、集落排水計画、合併浄化槽普及推進計画など、名称は違っていても、いずれも生活排水対策の事業であることには変わりありません。おのおのの所管が事業推進に努力されていることと存じますが、これらの3地区の今後の整備について明確な答弁を求めます。

 

 

【 経済農政局長答弁 】

 

排水問題についての御質問のうち、所管についてお答えいたします。

 農業集落排水事業につきましては、採択要件から、その整備対象地区は河川流域集落となっております。本市の全体計画といたしましては、鹿島川流域11地区、都川流域6地区、村田川流域3地区の計20地区となっておりますが、御質問のございました土気北側地域につきましては、鹿島川流域の大和田地区が平成6年度全面供用を開始しており、その下流の平川地区につきましても、整備が完了し、本年度一部供用開始となります。

 また、誉田並びに鎌取北側地域の整備につきましては、都川領域で高田地区と、それから平山地区の整備計画がございますが、これらの地区につきましては、現在、下水道局におきまして、汚水を適正に処理するための基本構想の策定を行っておりますので、その結果を踏まえながら、整合性を図ってまいりたいと存じます。以上でございます。

 

 

【 下水道局長答弁 】

 

誉田駅、鎌取駅及び土気駅の3駅の北側の公共下水道の整備についてでございます。まず、鎌取駅北側につきましては、一部地域約12ヘクタールの事業認可を取得しております。この区域の汚水は、住宅・都市整備公団で施行中の東南部団地内へ流下いたしますが、現在、土木部におきまして施工中の県道浜野四街道長沼線内に埋設することで協議中でございます。当該県道は、交差する県道千葉大網線沿いに一部未買収用地がございまして交渉中とのことでございますので、当該県道建設計画と合わせて、流末整備を図り、その後、上流側の面整備を進めてまいりたいと考えております。また、残りの市街化区域につきましては、平成8年度に認可取得を予定しております。この区域は、大巌寺汚水1号幹線へ流下する区域となりますので、今後、当該汚水幹線の整備を進めてまいりたいと考えております。

次に、土気駅の北側につきましては、既に事業認可を取得しておりまして、この地域を受け持つ汚水幹線となります土気汚水8号幹線を平成8年度より着手する予定でございますので、当該汚水幹線の進捗状況と合わせて、逐次面的整備を進めてまいりたいと考えております。

最後に、誉田駅の北側についてでございますが、当該地域におきましては、区画整理事業の計画がございますので、関係部局と調整を図りながら下水道事業を推進してまいりたいと考えております。

以上でございます。

 

 

 

< 2 回 目 質 問 >

 

関係局長より親切丁寧な御答弁をいただき、ありがとうございました。 

おおむね理解はいたしましたが、再度何点かの質問をいたします。

先ほど答弁いただきいただきましたが、区画整理予定地内にあることから、区画整理事業と調整を図りたいということでございましたが、そこで、区画整理事業が先延ばしになれば、下水道も先に延びるということにもなりますが、私たちとしては、区画整理のめどが立たない場合は、何とか下水道だけでも早めることができないのか。この辺について伺います。

 

 

【 2回目下水道局長答弁 】

 

排水対策についての再質問にお答えいたします。

誉田地区の公共下水道について、区画整理との調整が整わなかった場合、下水道整備だけでも早期に実施できないかとの御質問でございますが、区画整理が大分先になるということがわかれば、その時点で具体的な検討をしてまいりたいと考えております。以上でございます。

 

 

(4)誉田駅周辺整備と大学誘致問題について

 

< 質   問 >

 

鉄道沿線の中で、市内で最も整備のおくれている誉田駅周辺の整備については、本年の2月、誉田の新しい街づくりについて、市当局より住民アンケート調査が実施されました。回収率も78%と高く、住民の関心度の高さがうかがわれます。

誉田駅周辺の慢性的な渋滞により、誉田町商店街も大きな影響を受け、買い物客は、土気、鎌取へ流れて、現在では、店の数も次第に減りつつあります。 

地域の発展にブレーキがかかっております。この地域は、将来、千葉・市原丘陵新都市整備構想においても、誉田駅がJRの表玄関と位置づけられ、地域の中核として機能していかなかればならない重要な位置にあります。

 誉田駅周辺の整備については、議会答弁の中で面的整備を検討していると伺っておりますが、その整備時期はいまだに示されておりません。

地域住民は、一日千秋の思いでこの実現を待ち望んでおります。今後の当地区の整備スケジュールを具体的にお聞かせ願います。

次に、緑区おゆみ野地区への明治大学の進出の件についてお尋ねいたします。

既に何度か新聞報道されていますが、明治大学誉田町所有する誉田農場の用地

と住宅・都市整備公団がおゆみ野地区に所有する用地を等価で交換し、明治大

学が新しい学部をこの地区に設置する話につきましては、千葉市、明治大学、

住宅・都市整備公団の3者で連絡調整会議が設置され、この問題について種々

の協議がなされていると伺っております。

松井市長も、大学進出を歓迎する考えのようですので、一日も早くこの問題を進展するよう望むものであります。

 そこで伺いますが、現在の状況はどのようになっているのか。

また、今後の見通しについて伺います。

 

 

【 企画調整局長答弁 】

 

明治大学の千葉市の進出につきましては、お話のとおり、明治大学、それに住宅・都市整備公団、さらに千葉市の3者間で連絡調整会議を設けまして、鋭意協議を進めてまいっているところでございます。

現在の状況を申し上げますと、それぞれ内部的な事情がございまして、なかなか3者共通の課題であります用地の問題にまだ到達をしていない。こういう状況でございまして、内部的な問題をもう少し詰めていく必要があろうかと思います。多少具体的に申し上げますと、例えば明治大学といたしましては、実は、今、駿河台の再開発事業を行っております。この事業を優先的に実施をしたいとしておりまして、千葉市への進出は、それが終わってからという見通しというお話もありますし、またどの学部がいつごろどういう形で進出をするかについても、まだ学内の検討が進められていると、こんなふうにも伺っております。

また、一方、住宅・都市整備公団でございますが、こちらの方も現在、おゆみ野地区の宅地を造成中でございますが、その用地の価格と、それから誉田農場の用地の価格、これは市街化調整区域にありますので、かなり価格がある。こういうことで、等価での交換はなかなか難しいというお話もございます。

千葉市はこの両者の間に立ちまして、目下調整を続けているわけでございます。

けれども、なかなか時間がかかっているという状況にあるわけでございます。

いずれにいたしましても、大学の進出は、千葉市にとりまして、文化学術の振興ばかりではなく、地域の活性化、あるいは都市のイメージアップにもつながりますので、引き続き3者間の協議を進めまして、いい方向で話が進むように努力をしてまいりたいと思います。以上であります。

 

 

< 2 回 目 質 問 >

 

 先ほど答弁で千葉市、住宅・都市整備公団、明治大学、それぞれお家の事情があるということでしたが、しかし、これを乗り越えて、互いに手を取りってこそ、初めてのこのプロジェクトが目標に向かって進み始めるものであろうと思います。このためには、住宅・都市整備公団、明治大学との間に入って、仲介役でもある千葉市の役割が大変重要であると思います。

 例えば本当に明治大学の進出を千葉市が望んでいるものであれば、千葉市は応分の資金援助を初めとする積極的な姿勢を示すべきだとの声も聞いております。また、誉田駅北口の土地区画整理事業を行うためには、明治大学の農場用地を種地にする必要があり、大学の協力が必要不可欠であると思います。いずれにいたしましても、千葉市が積極的な協力姿勢を示さないと、この明治大学の千葉市進出の明かりは消えてしまうのではないかと懸念しております。そこで、伺います。この議論を今後深めてまいりたいと考えておりますが、市当局のお考えを伺いたいと思います。

 

 

【 2回目企画調整局長答弁 】

 

明治大学の進出についての再度のお尋ねにお答えをいたします。

 この問題は、現在のところ、まだ内部的な検討段階のため、3者間の協議が中心となって進められておるわけでございますが、御指摘のように、機が熟してまいりましたら、市民レベルでの盛り上がりも大変大切なことであるというふうに考えております。

 今後、どのような手法でこの問題を進めていくことが望ましいのか、関係者の御意見等もお伺いをするとともに、議会あるいは市民の皆様方のいろんな考え方なども幅広くお聞きをいたしまして、実現に向けてさらなる努力を続けてまいりたいと存じます。以上でおわります。

御清聴ありがとうございました。(拍手)

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