平成 29年7月 第2回 定例会 会議録
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(質問内容)
1.
千葉市の農業について
2.
緑区の諸問題について
(1)
明治大学誉田農場跡地での産業用地整備について
(2)
誉田駅北側の用途地域の見直しについて
(3)
誉田駅前線について
(4)
中西町の金属スクラップ類堆積場について
以上5項目を質問しました平成29年第2回定例会
質問に入ります。
自由民主党議員団 三須和夫でございます。
この度の九州北部豪雨に於きまして、被災された多くの皆様に謹んでお見舞いを申し上げます。 質問に入ります前に一言申し上げます。 既に皆様ご承知の通り、本市農業委員会の野崎好知会長が去る6月25日急逝されました。突然のことで、ご遺族の悲しみはいかばかりかとお察し申し上げます。
国において農業制度改革が加速し、60年ぶりと言われる農業委員会制度の大改革が今まさに行われようとしている中、これまで農業委員会会長として様々な調整にご苦労されてきた野崎会長をこの重大な時期に、また、任期の満了まであとわずかというところで失ったことは誠に痛恨の極みであります。
野崎会長は平成8年から7期21年にわたり農業委員として、そして平成23年からは2期6年にわたり会長として、本市の農地行政の適正な運営と地域農業の振興に尽力されてきました。ここに深く感謝と哀悼の意を表します。
質問1 千葉市の農業について
これからの本市農業の充実を考えていく上で大きな課題は全国共通の課題でもありますが、「就農者の高齢化の進行」や「農地が有効に活用されていない」などにより、効率的・合理的な農業が十分に行われていないことであります。このままでは、あと10年もすればさらに危機的な状況になってしまいます。
そこで、本市において様々な取り組みが行われておりますが、その中でも農業委員会の改革について私はこれまで何度も質問してまいりました。ここでいよいよ今回の議会後に新農業委員が任命される段階に至りつつあるとのことですので、ここで再度、質問を行います。
今般の農業委員会法改正により「担い手への農地利用の集積・集約化」、「遊休農地の発生防止・解消」、「新規参入の促進」を柱とする「農地利用の最適化の推進」が農業委員会の非常に大事な事務として位置付けられました。
農業委員に関しては、選出方法が公選制から市町村議会の同意を要件とする市町村長の任命制に変更されました。
また、選考に当たっては候補者の掘り起しを積極的に行い、その結果として、定数を超える候補者が集まった際には透明なプロセスを経て行うこととされているほか、地域の農業をリードする担い手などが確実に就任できるよう認定農業者が過半数を占めることとされています。
また、同法第8条第7項において、市町村長は農業委員の任命に当たっては委員の年齢、性別等に著しい偏りが生じないように配慮しなければならないとされています。このことを踏まえ、女性及び若者に対して募集についての積極的な働きかけを行うこととされています。
このような状況の中で本市においても、今年の3月中旬から4月中旬にかけて委員の募集を行い、そして選考作業が行われてきた訳ですが、その選考について何点か質問します。
はじめに (1)農業委員にはどれくらいの応募があり、認定農業者や女性、若者はどうであったのか。また農地利用最適化推進委員はどうであったのか質問します。
次に、任期の関係で、全国では、既に新体制移行が行われた都市もあり、女性、若者の委員選考の配慮も行われてきたものと想像しますが
(1) 両委員に占める女性、若者の割合はどうなっているのか質問します。(2) 次に本市における委員の選考の手順について質問します。
そして最後に、これから農業委員と農地利用最適化推進委員が就任して新体制が開始されていくわけですが、(4)両委員による新体制移行は具体的にどのように行っていくつもりなのか質問します。
答 弁 (経済農政局農政部農地活用推進課)
(1) 農業委員の募集にどれくらいの応募があったのかに、ついてですが、委員募集の啓発に努めた効果もあり、定数17人に対し40人の応募がありました。
このうち、認定農業者は13人、女性は4人、国で若年層と位置付ける50歳未満の方からは5人の応募がありました。 また、農地利用最適化推進委員については、農業委員との併願者も含んでおりますが、定員23人の募集に対し、35人の方から応募がありました。
(2)既に新体制に移行した他都市における、両委員に占める女性、若者の割合はどうなっているのか 質問します。
(経済農政局農政部農地活用推進課)
本年3月末現在で、全国の農業委員会の2割弱に当たる288の委員会が新体制に移行済みですが、農業委員に占める女性の割合は11.6%、若年層は6.5%となっています。 また、推進委員については、女性が1.6%、若年層は7.4%となっています。
(3) 両委員の選考は実際どのように行ったのか質問します。
(経済農政局農政部農地活用推進課)
それぞれの委員についての推薦や募集、選考方法などについて定めた要綱等に基づき、選考作業を行いました。農業委員については、庁内関係所管で構成する選考委員会で、1次選考の書類審査及び2次選考の面接を実施しました。 その上で、法令で規定されている、定数の過半数に達する9人の認定農業者と、利害関係のない中立的立場の委員1人を先に選考した上で、全体の17人の選考作業を行いました。 また、推進委員についても、市内23に分けた担当地区ごとに選考を行いました。
(4)両委員による新体制移行を具体的にどのように行っていくつもりなのか質問します。
(経済農政局農政部農地活用推進課)
農業委員の任命は会議の同意をいただいた上で、市長が行うこととされております。 任命式は、現在の農業委員の任期満了日である7月19日の翌日、7月20日に実施したいと考えております。また、推進委員については、同日、開催予定の農業委員会総会において委嘱することとしています。
その後、7月下旬から両委員を対象に、農地利用の最適化をはじめとした基本的な知識習得を目指した研修会や、農地転用や集積等の現場視察などを行ってまいります。今後は、これまでの農地法等による許可業務などはもとより、農地利用の最適化業務をさらに加速してまいります。
要望
千葉市の農業についてですが、答弁により新しい農業委員、農地利用最適化推進委員の選考作業は規定を整備し、慎重に進めてきたことは理解できました。
委員が決まることは決してゴールではありません。まさしくこれから本格的な農業改革がスタートするものであり、誰もが皆新鮮な気持ちを持ってこれからの千葉市の農業をどうしていくのかをしっかり考えて活動してもらいたいと思います。
緑区のHさん 57歳脱サラ
新しい農業の未来系の姿として紹介します。ハウスは通年作物が取れるよう、夏はエアコンと冷却パッドを組み合わせた冷房システムを採用し、冬は暖房にエアコンを使用した一年中温度調節出来るというシステムを採用。土は有機微生物タップリの特別な土を使用。以上が自動環境システムを取り入れた次世代型の農業を目指したハウスと土の紹介でした。今はミニトマトに標準を絞っての栽培をしており、2反歩のハウスにミニトマトを植え、今年度はうま味タップリ凝縮したトマト30トンの収穫を目指しているそうです。
今後この様な形で千葉市内の農業振興地域に展開して産業の構築に貢献ができればいいと話しています。また、この野菜作りは国際認証野菜の企画を収得しており、2020年のオリンピックでの採用も視野に入れて頑張りたいとも話しています。
そして千葉市としても、今年度から農業委員会事務局を兼務科して農政部と一体化させ、強力に「農地利用の最適化」の推進に取り組んでいく組織改正を行いました。
この「農地利用の最適化」は、農地の利用の効率化と高度化の促進を目的としています。これが進むと、就農者の高齢化の進行や農地の活用方法など様々な課題にも立ち向かうことができ、本市の農業の足腰が鍛えられ、将来に向かっての展望も開けていくものだと期待します。
まさにこのことは、亡くなられた野崎会長さんの「思い」でもあったのだと思います。 どうか今後とも本市の農業の現状を見据え、一体となって課題解決に向けて果敢に取り組んでいただくことを強く要望いたします。
(千葉市農業委員会)ついて
質問2 緑区の諸問題について
(1)明治大学誉田農場跡地での産業用地整備について
まず、明治大学誉田農場跡地での産業用地整備について質問します。
私は、誉田地区はもちろんのこと、市全体の活性化のためにも、JR誉田駅や高速道路インターチェンジからも近く、利便性も高い、明治大学誉田農場跡地の有効活用による、地域経済の活性化とにぎわい創出を、議会を含め、様々な場で訴え続けて参りました。
遊休地となっているこの明治大学誉田農場跡地は、その活用によっては、少子高齢化が進んでいる、この誉田地区を大きく活性化することができる、いわば地域の「宝」とも言えるものであります。
私は、誉田農場跡地の動向につきましては、市議会議員となってから20年以上にわたって注目し、その活用を訴え、様々な提案をしてきたところでございます。
そのような中、昨年12月15日に、明治大学誉田農場跡地における産業用地整備事業を、市が事業計画認定し、事業者とともに、主体的な産業用地整備事業に乗り出したことにつきましては、私としても大変に喜ばしく、是非ともこの事業を円滑に進め、誉田地区はもちろんのこと、千葉市全体における経済活性化の起爆剤になっていただくことを強く期待しているところです。
我が会派からは、前回の平成29年第1回定例会での代表質疑において、産業用地の整備を進めていく際には、地域と調和した工業団地となるよう、事業者に対しては的確かつ丁寧な指導を行い、企業誘致や地域への配慮などが計画通りに実現するように努めて頂くよう要望したところであります。
また、同様に、私の一般質問での答弁において、市当局は「必要に応じて、事業者と共に、丁寧な説明を行うことにより、地域住民の皆様のご理解をいただけるよう努めて参ります。」とも答弁しております。
私は、住民説明会全てに出席しましたが、市は事業者と共に、地域住民の方々へ丁寧に説明していたものと思いますが、私としましては、この事業が地域活性化へつながっていくことが期待できる一方で、地域への配慮や説明をしっかりと行い、丁寧に対応をしていくことが必要であり、そのことが、最終的にこの事業を成功に導くためにも極めて重要であると認識しているところです。
そこで、3点質問します。
ア)明治大学誉田農場跡地における産業用地整備事業の進捗について質問します。
イ)地域からの要望や意見に対する、事業計画への反映状況と市当局の対応について質問します。
ウ)造成後の具体的な産業集積や、それを実現する方策はどのように考えているのか質問します。
答弁
緑区の諸問題について
(1)
明治大学誉田農場跡地での産業用地整備について
ア 明治大学誉田農場跡地における産業用地整備事業の進捗について質問します。 (経済農政局経済部企業立地課)
(答弁)
平成29年4月に、認定事業者であるエム・ケー株式会社と本市との間において、産業用地整備に関する協定書を締結するとともに、地域住民への事業説明を実施しております。また、これを受けて、開発行為や地区計画などの手続きを開始しているところです。
具体的には、本市は認定事業者とともに、事業計画認定を行った平成28年12月15日以降、これまで、地元5自治会の役員向け説明会を計8回実施した後、地域住民向け説明会を計10回にわたり実施し、延べ283人の参加があった他、それぞれの地域住民の要望に応じ、個別訪問による説明を22人、34回にわたって実施したところであり、整備予定地周辺に居住の住民の方々には、一定の理解を得られたものと考えています。
また、開発に必要な各種手続きにつきましても、平成30年での工事着工に向けて、関係部署との調整を進めているところであり、引き続き、地域住民の皆様へ丁寧に説明を行いながら、早期分譲開始を目指して参ります。
(1)
明治大学誉田農場跡地での産業用地整備について
イ 地域住民からの要望や意見に対する、事業計画への反映状況と市当局の対応について質問します。
(答弁) (経済農政局経済部企業立地課)
地域住民からの要望や意見として、事業計画において、近隣住民がより利用しやすいよう、公園面積を拡大して欲しいとの声があったことから、開発地に計画されている東西2つの公園について、西側の公園を、当初の1,520平方メートルから、2,577平方メートルに増やすなど、公園全体の面積を当初の6,143平方メートルから、約1.3倍の7,874平方メートルに拡大しました。
また、騒音等の環境変化を心配する地域の声に配慮する形で誉田中学校及びJR線路側の緩衝緑地帯を当初の13メートルから20メートルに拡幅したほか、通行の安全の一層確保するべく、明大踏切から産業用地を周回する道路へ、車両が直接通行することの無いよう、道路形状を変更しました。さらに、地域の要望を受け、一部道路の拡幅が事業計画に反映されております。
本市としましては、庁内関係課で構成している、連絡会議の場において、情報共有を図っているとともに、個別の事情に応じて関係課と調整の上、必要な対応を実地しているところです。
今後、具体的な進出企業が決定した際に、迅速に対応を検討することが出来るよう、引き続き庁内の連絡・調整体制を維持し、必要な情報の共有を図って参ります。
(1)
明治大学誉田農場跡地での産業用地整備について
ウ 造成後の具体的な産業集積やそれを実現する方策について質問します (経済農政局経済部企業立地課)
(答弁)
当該用地は、高速道路インターチェンジにも近く、消費地や住宅地に近いという立地特性を有していることから、企業立地促進法基本計画において集積を図るべき業種として位置付けている、「食品・健康生活実現型産業」等を中心とした製造業の工場や研究開発施設を中心に企画誘致を推進していきたいと考えております。
また、分譲にあたっては、企業情報を収集の上、認定事業者や、不動産会社・金融機関等の関係先と協力して、優良な企画に対して、本市が 直接誘致活動を実施していくほか、住宅地や学校が近接している周辺環境に配慮し、立地する企業の設備投資計画については、個別に周辺環境への影響確認を行った上で、事業者と本市とが協議の上で分譲可否を決定するスキームを導入することにより、周辺環境と調和した産業集積の実現を目指して参ります。
要望
事業計画認定を実施して以降、具体的な立地企業が決定していない、不確実な状況の中、丁寧に説明を実施し、可能な範囲で地域の要望に対して対応していく姿勢が見られたことについて、評価します。
前回の一般質問では、事業者が分譲する際に、立地する企業がどのような施設を立地し操業していくのか、環境への影響をできうる限り抑制するよう、事前にチェック・指導する仕組みを構築することを要望しました。
市当局におかれましては、先ほどの答弁にもあったように、具体的な仕組みの構築を進めているようであり、その点についても引き続き実現に向けて鋭意努力頂きますようお願いします。
しかしながら、産業用地開発事業は周辺に大きな影響や変化を与える事業でもあり、地域住民の生活環境への影響や心配を極力小さくしていくと共に、地域と共生する産業用地としていく必要があります。
近隣の誉田中学校は、長らくの間、この誉田農場跡地を部活動の場として活用して参りました。答弁にもあったように、公園面積を拡大したいという点は評価しますが、その後の利用方法については、そのような状況を加味し、中学校の部活動が優先的に利用出来るよう要望します。
更には、事業期間も長期にわたっていくことから、開発事業者に対して、市は引き続き地域住民の声に耳を傾け、出来うる限りの配慮をして頂くよう、継続的・定期的に指導をして頂くと共に、具体的な立地企業が決定し、周囲への影響が明らかになった段階で、交通予測等を実施し、適切な対応を行っていただきますようお願いします。そして、造成後についても、この計画については市が積極的に関与し、立地した企業と地域が調和していくよう、尽力いただくことを要望します。
(2)誉田駅北側の用途地域の見直しについて
誉田駅北側の用途地域について質問いたします。
誉田駅の北側につきましては、明治大学誉田農場跡地における産業用地の整備がいよいよ具体化してまいりました。近い将来には千人ほどの雇用が生まれるとされており、駅からの通勤者で人通りも増えていくことが予想されます。
また、現在造成中の「たかだの森ニュータウン」は、計画戸数が600戸を超える駅1キロ圏の住宅地ですが、現状、戸建て住宅が相当建ち並び、散歩をしたり公園で遊ぶ親子の姿も見られるようになっております。
しかしながら、この地域で買い物などをするには、外房線の線路を越えて南側に行かなくてはならない非常に不便な状況であります。また、駅前広場や歩道のある幹線道路はできましたが、食事や遊びなどで過ごせる場所はありません。その一つの理由として、生活利便施設を建築しようとしても、駅前広場に接する箇所では建築できますが、それ以外の周辺区域においては、現在の用途地域では建築できない状況であります。
都市計画マスタープランにおいて誉田駅周辺は、市民が日常生活を送るうえで必要なサービスの提供が受けられる地域拠点に位置付けられております。そのような役割を果たしていくためには、駅前に店舗が並び、周辺住民や駅の利用客がそこを利用し、まちに活気と賑わいが生まれる姿が望まれます。
そこで、伺います。これから賑わいのある町にする為の変化を見すえ、誉田駅北側の用途地域はどうあるべきと市では考えているのか質問します。
答弁 (都市局都市部都市計画課)
誉田駅北側の現在の用途地域は、駅前広場とその周囲を店舗や事務所などが建築できる第一種住居地域に指定しており、その外側の広い範囲を低層住宅の良好な環境を守る第一種低層住居専用地域に指定しているところです。
明治大学誉田農場跡地での新たな企業の立地や、住宅団地の入居により駅を利用する方が増えることが予想されることは認識しております。これらを踏まえ、現在形成されております低層住宅の良好な環境を維持した上で、駅前等において地域の賑わいに寄与する店舗や事務所が立地できる用途地域のあり方について、住宅団地や産業用地の開発動向を注視しながら、住民の方々の意向を踏まえ検討を進めて参りたいと考えております。
要望
誉田駅北側の住民には、利便性の悪いところをこれまで我慢していただいておりますが、何とかしてあげたいと思っております。
産業用地に新しくできる工場では多くの人が働き始めますし、住宅団地には今後も多くの人が住まわれます。皆さん新たな生活を楽しみにして来られるのです。まちの玄関口である駅前は、平日でも休日でも便利に利用できた方が良いと思いますので、この地域の発展を後押しするよう、用途地域の見直しを早期に実現していただきたく要望いたします。
(3)誉田駅前線について
誉田駅南口駅前広場を含む誉田駅前線の整備は、歩行者の安全確保や渋滞緩和が図られるなど、誉田のまちづくりにとって必要不可欠であることから、地域住民の期待と関心は高く、早期の整備が望まれています。
当局の努力により、誉田駅前線の本線部分の用地取得は、着実に行われており、特に土気側の取得を進め、取得用地を3mの幅で暫定的に舗装するなど、歩行者の安全性の確保に努められていることは評価いたしますが、取得されていない用地が、ところどころ残っていることから、歩き辛いことは否めず、今は計画的な用地取得による歩行者導線の連続性確保を望むところであります。
次に、誉田駅南口駅前広場については、私が、平成27年第4回定例会において、本格的に用地取得を進めていただくよう要望したところ、平成28年度から用地取得を予定しているとの答弁をいただいておりました。本年1月に南口駅前広場予定地の一部が更地となり、駅前広場についても、いよいよ用地取得が始まったのだなと実感しているところであります。
また、誉田駅前線用地内には、まだ商店がいくつか残っており、今後はこれらの用地取得に進んで行くことになると思われますが、地権者の方からは、近隣への生活再建を望んでいるとの声もいただいております。私としては、まちづくりの観点からも地元商店は、やはり地元に残すべきであると考えており、どうなるのか心配しているところであります。
そこで伺います。
一つに、誉田駅前線土気側及び南口駅前広場の用地取得状況について伺います。
二つに、今後の誉田駅前線における用地取得の進め方について伺います。
答弁
ア 誉田駅前線土気側及び南口駅前広場の用地取得について
(建設局道路部街路建設課)
誉田駅前線の「土気側」については、用地取得予定件数23件のうち13件、面積ベースでは約48パーセントを取得しております。
また、昨年度から用地取得に着手いたしました「南口駅前広場」については、本年5月に契約した物件を含め、用地取得予定件数11件のうち2件、面積ベースでは約17パーセントを取得しております。
答弁
イ 今後の誉田駅前線における用地取得の進め方について
(建設局道路部街路建設課)
今年度は、駅前広場を含め、4件の用地取得を予定しておりますが、整備完了までには、時間を要することから、少しでも事業効果が発現されるよう、引き続き「南口駅前広場」を含む誉田駅前線の「土気側」の用地取得を進め、歩行導線の連続性確保に努めて参りたいと考えております。
また、近隣での生活再建を望まれる商店の方などには、本市が所有する代替地の活用や移転先として希望する土地の調整に努めるなど、できるだけ地権者などの意向を配慮したうえで用地取得を進めて参ります。
要望
誉田駅前線土気側が約48パーセント、昨年度から着手した南口駅前広場ついては、約17パーセント、用地取得したとのことであり、ようやくエンジンがかかってきたようです。
心配していた近隣での生活再建を望まれる商店の方などに対しても配慮したうえで用地買収を進めていっていただけるとのことで、少しは安心しているところではあります。
誉田駅前線土気側及び南口駅前広場については、そう遠くない将来において本格的な整備に着手できるのではないかと多少光が見えてきたのを感じます。
当局におかれましては、今後とも事業に必要な予算を確保していただき、引き続き、早期完成を目指していただきたいと強く要望いたします。
(4)中西町の金属スクラップ類堆積場について
次に、緑区中西町の金属スクラップ類堆積場について、最近になって、近隣の住人の方から私のホームページに何通もメールが届くようになりました。内容を読むと、3年前より騒音や振動、粉塵が酷くなり、日常生活にも支障をきたす状況だと書かれていました。皆さんが困り果てているということですので、再度質問いたします。
緑区中西町にある中西台団地やサンサン自治会の周辺は、田んぼや畑、またすぐそばには村田川が流れ、緑豊かで閑静な住宅地です。
ところが、平成19年頃から金属スクラップを扱う事業者が中西台団地のすぐ隣の土地を借用し、大量の金属スクラップを買い付け、中国に輸出する事業を始めたことにより、その搬入・搬出作業に伴う大型トラックの出入りや重機による作業で発生する著しい騒音、振動、粉じんのため、近隣住民の生活環境を脅かす事態となりました。
このような中、平成25年11月には、両自治会から「近隣住民の生活に支障となる騒音や振動を出さないことや、作業に伴うほこりの飛散防止に努めること」について、事業者を指導するよう求める請願書が千葉市議会に提出され、平成25年第4回定例会の環境経済常任委員会において委員全員の賛成による請願が採択されました。その後市の指導で3ケ月くらいは静かになったらしいです。
このこともあって、平成26年第2回定例会において、私からこの金属スクラップ堆積場の問題について、見解を伺ったところであります。が、最近になってメールを頂き、早速現場に駆け付けたところ、また金属スクラップの山が大きくなっており、ガシャーン、ガシャーンという何とも言えない嫌な音と振動が不定期に響くのを目の当たりにし、しかも堆積場が住宅と塀を1枚隔てて近接している状況を見るにつけ、心が痛む次第です。何とか、住民のみなさんが安心して心穏やかに日々暮らせるよう、この問題の早期解決を強く求めるものであります。
そこで、質問します。
(1) これまでの市の指導について
(2) 市は、住居と堆積場が近接している状況をどう考えているのか
(3) 今後、市はどのように対応をしていくのか
以上、3点をお伺いします。
答 弁 (環境局環境保全部環境規制課)
(1) これまでの市の指導について
事業者に対し、平成25年5月より、立入検査などを通じ、騒音、振動の低減や粉じんの飛散防止に関する指導を重ねて参りました。
具体的には、金属スクラップ類の搬出作業にあわせて、作業時の騒音測定を実施した結果、条例で定めた規制基準値を超過したことから、25年12月及び26年9月に改善を求める文書指導を行ったところです。
昨年1月に作業状態について、立入検査したとこと、騒音及び粉じん対策としてネットを2重にするなどの対策が行われておりましたが、本年4月に苦情があったことから、事業者に事業を聴取したところ、ここ2年ほど行われていなかった、著しい騒音・振動を発生する船積みのための搬出作業が、昨年12月以降、約2ヶ月に1回程度の頻度で再開されていることを確認しました。このため、改めて騒音や振動を低減させるため大型重機を丁寧に作業することを指導したころです。
答 弁 (環境局環境保全部環境規制課)
(2)市は、住居と堆積場が近接している状況をどう考えているのか
市としては、事業所が周辺の生活環境に被害を生ずることのないように十分な配慮をすべき状況であると捉えており、事業活動から生じる騒音・振動の防止の方法を改善させていくことが必要であると考えております。
答 弁 (環境局環境保全部環境規制課)
(3) 今後、市はどのように対応をしていくのか
騒音・振動に配慮した作業が継続して行われるよう、定期的なパトロールや立入検査を行うとともに、適宜、騒音や振動の測定を実施し、規制基準の遵守状況を確認して参ります。
また、船積みに伴うトラックの出入りや積み込み作業による騒音・振動、作業にあたっての事前説明が不十分であることが、苦情の要因となっていることから、事業者に対し、船積みの際には近隣への事情の説明を十分に行った上で丁寧な作業を行うなど、住民の生活環境に配慮した対策を進めるよう指導して参ります。
要望
中西台の金属スクラップ類堆積場要望
ただ今の答弁によると市当局も文書指導や、騒音測定など監視指導をして頂いているとの答弁ですが、中西団地と、サンサン自治会の皆さんからは3年前と変わらないと怒っています。
市から指導に来ているときは騒音も小さいしかし指導者が帰ると元の騒音で作業が始まる、話に聞くと働いている中国の労働者も良く入れ替わり言葉もよく分からず、千葉市から指導されてることさえわからないようだと団地の皆さんは話しています。
作業中は大きな振動、騒音、鉄屑をつぶす埃
近くの人は作業中家の中で耳栓しないと休めない、又振動は防ぎようが震度3です。
又洗濯物は、太陽に干せない、夜干しているそうです。更に答弁でありましたが荷を積むときは事前説明が不十分だから皆さんから苦情があるのではと答弁がありましたが、事前に報告して貰っても、荷を積むのがものすごい振動がありますので団地の皆んが怒っております。中西台団地も皆高齢者の方が多いのです。
団地が出来てこの地に移り住んできたときは、本当に素晴らしい環境でした。6年前スクラップ類堆積場来てからは、地獄のような6年間です。
類堆積場は早くほかに移転してください。家も体もガタガタです。助けてー助けて―とメールが来ます。
千葉市をあげて罪もない団地の皆さんに静かな日々が過ごせるようにしてください。
今回は、環境局長より答弁頂きましたが、担当の環境規制課の職員に聞いても、当該スクラップ場は届け出制の施設で、騒音や振動等の国の規制以上に取り締まる法律がないとのことでした。当局には、これを機に作業時間を含めて指導を頻繁にお願いしたいのはもちろんですが、敷地内には市街化調整区域にもかかわらず建物が建てられ、中国人を思われる労働者も頻繁に変わるなど、他法律面でも違反もあるやに、聞いております。
先に私が、千葉市をあげてと申しましたが、全庁的にこの課題に取り組む組織を作るなどして、中西町の人たちを救うために知恵を絞って頂きたいと存じます。局長、市長、お忍びでいいので、是非一度現状を見て、感じてみて下さい。
以上、私から強く要望します。
今回で初当選以来29回目の質問を終わります。平成29年7月7日
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