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4.

平成 11年3月

第1回 定例会 会議録


市政に関する一般質問

 

1  建築行政について

(1) 建築確認・検査の民間開放について 

(2) 建築物の耐震診断・耐震改修について 

(3) 町並みデザイン推進事業の制度について 

 

2  地区文化ホールの整備について

 

3  下排水の整備について

 (1) 土気・誉田・鎌取駅各々の北側地区の下水道整備について

 (2) 高田排水路の促進について

 

4  経済農政行政について

 (1) 農業集落排水事業の促進について

 (2) 農道整備について

 

5  学校の施設について

 

6  緑区の諸問題について

 (1) 誉田駅周辺の街づくりについて

 (2) 保育行政について

 (3) 校庭の整備について

 (4) 明治大学の誘致について

 (5) 椎名地区の街づくり

 

 

                           平成1133


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おはようございます。
市民自由クラブの三須和夫でございます。先輩議員の皆様,また同僚議員の皆様方,どうかひとつきょうも御支援のほどよろしくお願いします。
 また,市長初め執行部の皆様方におかれましても,きょうは朝早くから傍聴の方がたくさん応援に来ておりますので,ひとつ明快な答弁を期待しておりますので,よろしくお願いいたします。
 それでは,通告に従いまして総括質問をさせていただきます。
 3月3日,ひな祭りのこのよき日に総括質問のトップバッターとして壇上に上がれることを,大変光栄に感ずるものでございます。
 ひな祭りの起源は,平安時代に行われていた,小さな紙人形でままごと遊びをするひな遊びだと言われています。やがて桃色,白,緑三色のひし餅を供え,子供の健やかな成長を祈る節句になったとのことであります。ひし餅の形は,女性の幸せを象徴する幸菱という文様に由来するそうであります。
 昨今,女性の社会進出には目をみはるものがあり,第一線での活躍が今後一層期待されているところであります。
 3月も上旬ともなりますと,日に日に寒さもやわらぎ,春の胎動が感じられるようになってまいりました。早く,桜咲くの開花宣言を聞きたいものであります。
 さて,私は,平成7年第4回定例会と,平成9年及び10年の予算審査特別委員会において,3回にわたり地元緑区に関する諸問題を中心に質問を行い,答弁をいただいたところであります。
 これまで4年間にわたる議員活動を通じて,市政全般にわたる勉強をさせていただきましたが,市民が安全で快適な生活を送るためには,たくさんの人々の汗と努力が必要であると痛感した次第であります。間もなく平成10年も終わり,平成11年度予算の成立も間近に迫りました。
 そこで,私の議員生活1期間の総括として質問をさせていただきますので,よろしくお願いします。
 御承知のように,平成11年は1900年代最後の年であり,21世紀を夢のある,安心して暮らせる国とするための転機の年としなければなりません。
 きょうを含めまして,21世紀まであと669日です。光陰矢のごとしとのことわざもありますが,時代は目まぐるしく変わっております。日々に追われまして,自分自身のことが整理できないままに時間が過ぎ,1年も早いものだなと実感しております。
 今や,秋山さん,毛利さん,向井さんと続々と宇宙飛行士が誕生し,宇宙ステーションでの人類が生活できる時代も間もなく来ることでしょう。このような場面が30年前の手塚治虫氏の漫画で見たような気がします。

遠くない将来には,町内会の親睦旅行が月の世界になることも考えられます。
 一方,世界に目をやると,欧州15カ国のうちドイツ,フランスなど11カ国で欧州単一通貨ユーロがこの1月から導入され,巨大な国ユーロ圏が生まれました。このことは,地域の合意と連携に基づく総合によって国家を超える地域共生が現実のものとなった第一歩とも思われるものであります。
 また,本年の12月には,ポルトガル領マカオが中国に返還される等,世界情勢は日々変化しております。
 我が国も,このような情勢変化に対応できる体力を備えていなければならないと考えます。そこで,我が国の状況を見ますと,21世紀を目前に大きな危機に直面しております。
 バブル経済の崩壊,金融機関の経営破綻などが重なって,個人消費が縮少し,これが生産,雇用面にも影響を及ぼし,景気低迷が長引いております。しかも,今回の不況は少子・高齢化の進展など,我が国の抱えるさまざまな構造問題にも深く根差した,複合的な不況と言えるでしょう。
 このような状況を一刻も早く打開し,将来も安心して暮らせる国にするためには,我が国経済をプラス成長に転じさせ,回復基盤を固める年にしなければならないと考えております。
 この意味で,政府は平成10年度において3次にわたる補正予算を計上し,11年度においても景気回復最優先を掲げ,一般歳出5.3%増の積極型予算を計上し,切れ目のない事業執行により景気浮揚,雇用創出の実現を図ろうと考えております。
 また,1月19日に召集された第145回通常国会における小渕首相の施政方針演説でも,21世紀に向けた国政運営を,「世界への架け橋」,「繁栄への架け橋」,「安心への架け橋」,「安全への架け橋」,「未来への架け橋」に5分類し達成目標を明示し,決意を新たにしたところであります。
 本市は,平成10年度,15年ぶりに普通交付税の交付団体となるなど,財政環境には厳しいものがあり,平成11年度の予算編成に当たっては大変苦労されたことと思われます。
 私は,このような厳しい状況下にあっては,各施策について厳しく優先順位づけを行い,限られた財源を重点的に,効率的に配分する必要があると考えます。市政のかじ取り役である松井市長も,このような基本認識でおられるところであり,11年度一般会計は,前年度並みの予算規模を確保することができ,今後の市政運営に大いに期待をするものであります。

 


1 建築行政について 

まず初めに,建築行政について伺います。我が国は,戦後五十数年を経て経済成長や産業の発展を重視した社会から,生活環境や文化など,多様で選択性のある価値観が多元的に存在する成熟型経済社会への大きな変革期に差しかかっております。
 また,阪神・淡路大震災の教訓から,改めて建築物のあり方が問われ,新たな時代の建築行政体系を確立することが求められてまいりました。このような状況のもと,昨年6月に建築基準法が改正され,その一部が今年の5月1日より施行されることになります。
 この質問については,同僚の小梛議員が昨年の第3回定例会においても質問されておりますが,執行体制や準備状況などについてお尋ねします。
 今回の改正は,五つの大きな柱から成り立っておりますが,

その一つ目は,建築確認,検査の民間開放。
 二つ目は,建築基準の性能規定化。
 三つ目は,土地を有効利用するために連坦建築物設計制度の創設。
 四つ目は,中間検査の導入。
 五つ目は,確認,検査等に関する図書の閲覧でございます。
 この中から,私が関心を持っておりますことについてお尋ねいたします。

 

 

@ 建築確認・検査の民間開放について

 

まずは,建築確認・検査の民間開放でございますが,建設省住宅局長の通達を見てみますと,官民の役割分担のあり方を見直し,行政は違反建築物対策等,本来行政でしかできない業務に重点を置くこととし,建築確認・検査については民間の創意と活力を活用することとしておりますが,公平中立な民間機関を設立させるために,設計事務所や建設会社ではできないなど,厳しい条件があります。
 そこでお尋ねいたします。

 

 

< 質   問 >

 

千葉県内また千葉市内において民間確認検査機関の設立の見込みはどうか。

もし把握しておれば近県の状況についてもお聞かせください。

 

 

【 建築部長答弁 】

 

建築行政について御質問をいただきましたので,順次お答え申し上げます。

まず,民間機関の設立の見込みにつきましてお答えいたしたいと思います。
三須委員からお話がございましたように,公平中立な民間機関を設立させるために,建築設計事務所や建設会社などは,指定確認検査機関になることはできません。
 指定の基準といたしましては,確認検査員の数が,確認検査を行おうとする建築物の種類,規模及び数に応じて建設省令で定める数以上であること。あるいは確認検査業務の実施に関する計画が,本制度に即した適切なものであることなど,きめ細かな基準がございます。
 現在,千葉県では民間確認検査機関の指定に係る課題を検討されているようでございますが,確認検査業務が民間の事業として成立するためには,一つには,業務収支の問題,二つ目には,一定の確認検査員が確保できるかどうかが前提となりますので,これらの方策につきまして現在検討をしていると伺っております。
 千葉市におきましても,県内の特定行政庁会議で意見の交換を行うとともに,政令市の情報収集に努めておるところでございます。
 また,近県の状況といたしましては,財団法人の二,三の団体が指定を受けるために検討を進めていると伺っております。

 

 

A 次に,検査についてお尋ねいたします。

今回の法改正で中間検査制度が創設され,手抜き工事の防止,また,建築物の安全性確保のための適切な工事監理が行われ,工事現場が適正に施工されているかどうか,現場検査の受検が義務化されたと聞いております。

そこで質問いたしますが,

< 質   問 >

 

民間機関においても中間検査や完了検査ができることになるようです。民間機関で行う検査と行政で行う検査では,どこか違いがあるのかお尋ねします。

 

【 建築部長答弁 】

 

民間機関で行う検査と行政で行う検査とでは何か違いがあるのかとのお尋ねでございますが,中間検査につきましては特定行政庁が区域と期間及び建築物の構造,用途または規模を限り,工事の工程のうち検査をすることが必要なものを,特定工程といたしまして指定することになっております。
 現在までのところ,国の示している中間検査の考え方によれば,特定工程といたしましては,御指摘のありました多くの死傷者を出しました阪神・淡路大震災における被災建築物で不適合事例として多く見られたもので,特に中間検査の必要性が高いと考えられる工程を指定すべきであろうといっております。
 例えば,鉄骨造であれば柱脚部分の検査ができる工程であるとか,鉄筋コンクリート造であれば建築物の配筋検査ができる工程などであります。
 また,検査基準につきましては,国から具体的な検査項目などの基準が示されると考えておりまして,特定行政庁,民間機関ともそれに従って検査を行うため,相違ないものと考えております。

 

B 次に,確認申請手数料などについて伺います。

 

 

< 質   問 >

 

確認申請手数料は,法律では政令で定めるとなっており,今回の改正により

確認申請,中間検査,完了検査の3段階に分けて徴収することになりましたが,民間機関でも手数料は同じなのでしょうか,お伺いします。

 

【 建築部長答弁 】

 

次に,確認手数料などの違いについてでございますが,確認申請手数料は,建築基準法施行令に規定されておりまして,現在の手数料は確認申請手数料だけでございましたが,改正によりまして確認申請手数料と中間検査申請手数料,それに完了検査申請手数料の三つになります。
 政令に定められております申請手数料は,特定行政庁に申請を出す場合には適用されまして,民間機関では自由に金額を定めることができることが大きな特徴であろうかと思います。

 

C 次に,違反建築物対策であります。

 

< 質   問 >

 

先ほども申し上げましたとおり,民間機関が設立されますと,行政は違反建築物対策等,本来行政でしかできない業務に重点を置くことを期待しておりますが,行政としては,どのような対応を考えているのかお尋ねします。

 

【 建築部長答弁 】

 

違反建築物対策など行政が行うべき対応についてでございますが,現在,建築部ではプロジェクトチームを編成いたしまして,5月1日の一部改正法施行に向けまして,現在鋭意検討しておるところでございます。
違反建築物対策といたしましては,定期的な違反パトロールの実施は可能かどうか,あるいは工事監理違反の摘発,指導をどう対処していったらよいのか,不適正な業務を行った建築士等のデータの収集,また,報告をどのように行うか,など現在検討をいたしておるところでございます。
 いずれにいたしましても,違反建築物は最初からつくらせないことが肝要でありますので,市民はもとより建築士や設計事務所,建設会社または不動産会社などの業界との連携強化を図り,市政だより等を活用いたしまして啓発に努め,違反建築物をなくすための努力をしてまいりたいと思います。

 


 要   望 

 

建築行政に関して,最後に要望したいと思います。
 狭隘道路についてでございますが,この問題につきましては,過去に石橋議員,前沢議員から質問されております。私の住んでいる誉田地区を見ますと,住宅地の道路幅員は4メートル程度の道路が多く,中にはそれ未満の狭隘な道路もあり,歩行者の安全や災害時の消防活動などからも,一日も早い狭隘道路の解消が望まれるところであります。建築基準法第44条では,セットバック部分の,すなわち道路とみなされた部分には門,塀を含む建築物をつくってはならないと規定されております。

したがって,同法第42条第2項道路に面した建築物が順次建てかえが行われれば,将来は幅員4メートルの道路になることが期待できるはずですが,現状は必ずしもそうなっておりません。
 その原因はと申しますと,おのおのセットバックした部分の所有権及び維持管理責任が,それぞれの建築主に残っているからであります。現実に,せっかくセットバックしても,行政で道路舗装もできずにいる道路をときどき見かけることがあります。
 私は,これらのことから,建築基準法による新築,改築等を行う場合の指導だけでは,狭隘道路の解消はできないと思うのであります。以前の答弁では,主な先進都市を調査し,平成9年6月に狭隘道路対策検討委員会を設置して検討しているところと伺っております。
 狭隘道路の解消に関しては,大変困難な問題であると理解しておりますが,一日も早く,市として実効ある指導を確立するよう期待し,今回は要望にとどめますが,当局の真剣な取り組みをお願いしたいと思います。

 

(2) 建築物の耐震診断・耐震改修について 

 

次は,建築物の耐震診断,耐震改修についてであります。
 平成7年1月17日未明に発生した阪神・淡路大震災から,はや4年が過ぎ,今年も震災犠牲者の追悼式が兵庫県内の各地で営まれ,次代への教訓を語り継ぐ集会となりました。
この大震災では,建築物に多数の被害が生じ,約6,400名もの貴重な人命が失われました。死者の大半は,戸建住宅や共同住宅の中で死亡したものであり,死者の約8割が建築物の倒壊等による圧迫死や窒息死によるものでありました。
また,本年1月25日には,コロンビアのアルメニアを中心にマグニチュード6.0の地震に襲われ,中層ビルや一般家屋の半数が倒壊あるいは破損し,約2,000名の死傷者が出ているようです。
日本の国際緊急援助隊員35名が派遣され,千葉市からも2名の消防隊員が参加したとのことであります。
 これらにより,地震に対する建築物の安全性の向上を図ることの重要性が改めて強く認識されたところであります。
 建設省の建築震災調査委員会によれば,建築物の被害状況については,特に昭和56年以前に建設された現行の耐震基準を満たさない建築物の被害が顕著に見られ,それ以後に建築された建築物の被害は少なく,現行の耐震基準はおおむね妥当なものであると考えられるとのことであります。
 したがって,現行の耐震基準を満たさない建築物について,耐震診断及び改修を促進して,建築物の耐震性の向上を図り,地震による建築物の倒壊等の被害から市民の生命等を保護していくべきであります。
 国では,建築物の耐震改修の促進に関する法律が制定され,現在,本市においても,総合的に耐震診断及び改修に取り組んでおり,市有建築物に対しては,財政状況の大変厳しい中にあっても,計画的に耐震改修の推進に努められていることを評価するところですが,民間建築物についても,耐震診断及び改修が必要であると考えており,とりわけ,市民の生活基盤となる戸建住宅については,特に必要があると思われます。
 本市においては,建築物の耐震診断及び改修の促進を図るための耐震改修促進実施計画を策定すると聞いております。

 

 

< 質   問 >

 

そこで耐震改修促進実施計画の進捗状況,並びにその計画の内容についてお尋ねします。
 また,市民の生活基盤となる戸建住宅については,どのような指導をしていくのか,あわせてお尋ねします。

 

【 建築部長答弁 】

 

建築物の耐震診断,耐震改修についてお答えをいたします。
 まず初めに,耐震改修促進実施計画の進捗状況並びにその計画内容についてでございますが,市といたしましては,国の耐震に関する通達に基づきまして,千葉市既存建築物耐震改修促進実施計画を策定するために,平成9年度に現行の耐震基準を満たさない建築物の調査や計画のための基本方針等の検討を行い,本年度におきましては,実施計画策定計画作業を行い,現在,ほぼ終了いたしております。
 この計画に基づき平成11年度より,現行の耐震基準を満たさない建築物の所有者,管理者に対して,現在行っている建築部の窓口による耐震相談,あるいは耐震に関するパンフレットの配布による普及,啓発等に加え,避難,救援,救護及び復旧拠点となる建築物や,それらの施設に通じる沿道等に面する建築物の所有者,管理者に対して,法律に基づく指導,指示及び助言等重点的に行い,耐震診断及び改修を促進し,建築物の耐震性の向上に努めてまいりたいと思います。
 また,戸建住宅の指導につきましても,窓口による耐震相談,あるいは耐震に関するパンフレットの配布による普及,啓発に加えまして,各区役所等におきまして,市民向けに家屋の簡易耐震診断等の相談を実施し,耐震診断及び改修の促進を図ってまいりたいと思います。

 

 

(3) まちなみデザイン推進事業の制度について 

 

次に,まちなみデザイン推進事業の制度についてです。
 20世紀もあと2年足らずで,21世紀が目前に大きく迫ってまいりました。本市がさらに成熟した大都市に発展するために,国際性豊かな都市づくりの展開が望まれております。
 ローマは一日にならずとか,町づくりは,たゆまぬ日々の努力の積み重ねが何よりも大切であろうと聞いております。市民の町づくりに対する関心は非常に高く,大きくなっています。本市を訪れる国内外の人々の印象を形成するのも,都市景観が大きな役割を果たすものではないかと感ずるのは私だけでしょうか。 

特に,町のデザインについて私自身の経験からも,大いに関心を持っているところであります。本市は,都市景観条例や,優秀建築賞実施要綱を定めて,それぞれ街区レベルや個々の建築物の両面から,快適で美しい町づくりを目指して,市民意識の高揚に努めてこられたことを高く評価したいと思います。
 さらに,まちなみデザイン推進事業への展開ですが,この事業は平成2年10月に国の制度として創設され,地域住民の自主的な取り組みで,良好な町並み形成を推進するための協議会組織などに対して,その検討費用の一部を補助する事業であります。
 その後,市では,千葉市まちなみデザイン推進事業補助金交付要綱が施行され,その最初の地区として緑区越智町の越智はなみずき台団地が選ばれたことは,地元の一人として大変喜ばしいことと考えております。
 この越智はなみずき台は,町づくりに非常に熱心な地区で,地元自治会の意向により,平成9年7月には,地区計画の条例化をしております。このような地区がふえてくれば,千葉市の町づくり行政が一歩ずつ前進すると思われますので,市も支援体制をより積極的につくってもらいたいと思います。

 

< 質   問 >

 

千葉市まちなみデザイン推進事業補助金交付要綱ではどのような条件で補助するのか。また,新たな制度にもかかわらず,1地区に対して1度の補助と伺いました。継続して補助することはできないのか。
 そして,地元で調査,検討した結果を今後どのように生かしていけばよいのか伺います。

 

 

【 建築部長答弁 】

 

まちなみデザイン推進事業の制度についてでございますが,この制度は,国のまちなみデザイン推進事業を受けて,市で新規に制定した要綱でございます。
 補助の条件といたしましては,地区の良好な町並みの形成等,例えば建築協定,地区計画などに関する検討を行う協議会組織に対しまして,市が検討に要する経費の3分の2または200万円のいずれか低い額で予算の範囲内で補助し,地元協議会が残りの3分の1を負担することになります。補助額の2分の1は国庫補助金でございます。
三須委員お尋ねのように,町づくりの検討というものは,1年で終わるような簡単なものではないことは十分に承知しておりますが,市内に越智はなみずき台と同様に建築協定や地区計画等の問題に取り組んでいる地区がほかにもございます。
 そこで,補助を1回にすることによって市全域に広くこの制度を利用していただき,町づくりへの関心をさらに一層高めることが必要なことと考えております。
 最後に,地元で調査,検討した結果をどのように生かしていくのかとの御質問でございますが,先ほど申し上げましたとおり,町のルールづくりにつきましては,建築協定の認可,あるいは地区計画の都市計画決定の手続き等,行政といたしましてできる限りの御支援をさせていただきたいと考えております。
 なお,具体的な町並み整備等を検討される場合には,それをどのように実現することができるのか,今後市民の皆様とともに勉強を積み重ねていきたいと思いますので,何とぞ御理解を賜りたいと思います。
 終わります。

 

 

 

2 地区文化ホールの整備について 

 

次に,地区文化ホールの整備についてお伺いします。
 21世紀を目前に控え,社会経済情勢全般にわたって大きな変化と改革の時期を迎える中で,市民の価値観もこれまでの物の豊かさから,心の豊かさへと変化してきております。これに伴って,市民の文化活動への参加や,文化の享受など,文化に対する要望と期待はますます高まっております。
このために,さまざまな文化的活動や交流を通して,市民が心の触れ合いを深めるとともに,ゆとりと生きがいのある,魅力と活力あふれる地域をつくり上げていくことが,これからの文化行政の重要な課題となってきております。
 また,そのためには,市民が身近な場所で,すぐれた文化・芸術を鑑賞するとともに,市民みずからが文化を学び,楽しみ,創造し,その成果を発表できる文化活動の場,地域文化の拠点として地区文化ホールの果たす役割が,大変重要になってくるものと考えております。
 そこでお尋ねします。

 

< 質   問 >

 

市民の自発的な文化活動を支え,市民みずからが新しい地域文化を創造する拠点として,あるいはこれらの文化活動の発表の場として地区文化ホールについてどのように整備を進めていこうとしているのか,その基本的な考え方についてお尋ねいたします。

 

【 生活文化部長答弁 】 

 

地区文化ホール整備についての御質問にお答えいたします。
 地区文化ホールにつきましては,議員御指摘のとおり,市民が身近な場所ですぐれた舞台芸術などの文化に触れるとともに,みずからが特色ある個性豊かな地域文化を創造し,発表する場としての整備への要望が高まっております。
 整備に当たりましては,このような市民の声を十分把握いたしますとともに,市民会館を初めとする類似の施設やコミュニティセンター,公民館等関連施設との役割分担を考慮するほか,地域の文化活動の実態などの地域特性,さらには,それぞれの地域の都市整備の進展状況等にも配慮することが重要と考えております。
 このため,現行の第6次5か年計画での位置づけに配慮いたしますとともに,現在,策定作業を進めている新総合ビジョンや今後策定する次期5か年計画の中で,ただいま申し上げました整備の基本的な考え方や,本市の財政状況等を勘案しつつ,計画的な整備が行われるよう努力してまいりたいと存じます。
 終わります。

 

 

 

3 下排水の整備について 

 

(1) 土気・誉田・鎌取駅各々の北側地区の下水道整備について

 

次に,下排水の整備についてお尋ねいたします。

緑区は若葉区に次ぐ面積を有し,自然環境に恵まれた地域であり,JR外房線の鎌取・土気駅周辺は土地区画整理事業が進み,緑豊かな町が形成され,居住環境を備えた地区へと変貌してまいりました。
しかしながら,区画整理区域に近接する両地区のJR外房線の北側は,昔からの良好な町並みがそのまま残っている地域でありますが,これらの地区と区画整理区域内と比較しますと,都市施設など,生活環境整備に大きな隔たりが生じている状況であります。
また,JR外房線誉田駅北側は,誉田駅とのアクセス条件も良いことから,近年宅地開発が急激に進み住宅が急増した地域でありながら,下水道整備がおくれている状況であります。
 千葉市の下水道普及率も,今年度末に80%を超える状況となっておりますが,これらの地区は,下水道整備を行うに当たって,最上流ということもあり,その恩恵を受けるに至っておりません。
 下水道は文化のバロメーターとも言われる施設でありますので,一日も早く下水道整備を実施し,地域格差を解消することが必要であると考えます。

 

< 質   問 >

 

そこで,土気駅,誉田駅,鎌取駅のおのおのの北側地区の下水道整備について,現在の状況と今後の計画についてお尋ねいたします。

 

 

【 建設部長答弁 】

 

下排水の整備について,二つの御質問にお答えいたします。
 1点目の,土気,誉田,鎌取駅のおのおのの北側地区公共下水道の整備状況と,今後の計画についてでございますが,まず,土気駅北側周辺の市街化区域につきましては,県道千葉大網線内に土気汚水8号幹線の埋設工事を行ってきており,昨年9月に土気調整池の入口付近まで完成しております。

今年度は,土気小学校の東側地区の面整備を実施しております。
 また,平成11年度からJR土気駅前より,県道土気停車場千葉中線を土気中学校方面に向かう土気汚水13号幹線の整備を予定しております。この幹線の進捗にあわせ順次付近の面整備に入ってまいりたいと考えております。
 次に,誉田駅北側地区でございますが,現在実施設計を行っており,平成11年度から,高田汚水幹線工事に着手するとともに,明治大学農場付近の面整備を行う予定であります。また,その後に誉田東小学校方面の整備を行う予定でございます。
 次に,鎌取駅の北側地区でございますが,東南部団地へ流入する区域につきましては,今年度から駅周辺地域の面整備に着手しており,引き続き平成11年度も鎌取十字路付近の整備を行う予定でございます。
 また,平山小学校周辺の地区につきましては,大巌寺汚水1号幹線へ流入する区域となりますので,当幹線は今年度より花輪町地先から工事に着手しております。平成11年度以降も,引き続き上流の平山町方向に向けて幹線の延伸に努め,その後に面整備に着手してまいりたいと考えております。

 

 

(2) 高田排水路の整備について

 

次に,高田排水路についてであります。
 誉田駅北側に当たる排水路の沿線では,大雨のたびに田んぼが冠水し,水路の決壊や下水道が未整備となっている地区からの生活雑排水の混入により,農地が汚染されているという被害が発生しております。
 また,高田地区の農家のほとんどは,井戸水を飲料水として利用しているため,水質悪化による人々への影響も心配されるところであります。
 このような地域であるからこそ,生活環境と農業環境をともに改善する必要があり,下水道の優先的整備と,排水路の整備を同時に進めることにより,より事業効果が高くなるものと考えております。
 排水路の改修整備は,平成4年度から高根橋より上流に向けて継続的に整備を進めていることは,十分理解し評価するものでありますが,何分整備する延長が長いことから長期になると,前回の答弁で伺っております。
 そこでお尋ねします。

 

 

< 質   問 >

 

厳しい財政状況下にありますが,もっと積極的な予算投入をし,高田排水路の整備を推進すべきであると考えますので,現在の整備状況と今後の計画について当局の見解を伺います。
【 建設部長答弁 】

 

次に2点目の,高田排水路の整備についてでございますが,当該排水路は平成4年度から最下流部の高根橋より整備に着手し,平成10年度末には,県道浜野四街道長沼線の下流までの1,050メートルが完了する見込みであります。
しかしながら,高田排水路は整備区間が非常に長く,膨大な費用と年月を必要とする事業であります。
 このようなことから,上流部の浸水被害をできるだけ早期に解消を図るため,現在実施している県道周辺の整備を推進するとともに,優先度の高い西部支線調整池の整備計画にあわせ,平成11年度から上流部の千葉東金有料道路の南側に位置する栄橋より上流に向けての整備に着手する予定であります。
 今後も積極的に整備の推進を図ってまいりたいと考えております。
 終わります。

 

 

 要   望 

 

まず,下排水の整備についてでございます。土気,誉田地区には,市街化調整区域内に昔からの集落及び住宅が密集している地区が点在しており,これらの地域は公共下水道が手つかずであります。
 私は,調整区域にも公共下水道の推進を図るべきではないかと考えております。そこで,次期5か年計画では,市街化調整区域の本格的な整備に着手してもらい,一日も早く市街化区域と調整区域の格差がなくなるよう,下水道整備の推進を要望いたします。

 

 

4 経済農政行政について 

 

(1) 農業集落排水事業の促進について

 

次に,経済農政行政についてお伺いいたします。

文化的で快適な生活環境づくりは,市民生活の質的向上に欠かすことのできないもので,緑地空間などとともに,健康で安心して暮らせる大都市にふさわしい町づくりを進めることが必要であると考えております。
このような中で,農村部の住環境改善のため農業集落排水事業が進められています。
 本市においては,鹿島川流域から先行的に整備され,緑区の大和田町の供用開始から始まり,既に4地区が整備され,引き続き2地区が整備中と聞いております。事業実施には多額の費用と関係機関との調整など,その労が大であり,今後一層の推進が望まれています。
このような状況下で,都川,村田川水系については,事業実施がまだ先のことと聞いておりますが,両河川とも水質の悪化が懸念されるところであり,合併浄化槽の普及推進により,家庭雑排水の流入はわずかずつ改善されているようですが,いまだ単独浄化槽が大半を占めているため,雑排水で河川浄化が進まず,環境局の都川CMCプランなどの効果が有効に生かされていない結果となっております。
 そこでお伺いいたします。

 

 

< 質   問 >

 

農業集落排水事業の促進に当たり,都川,村田川水系地区の事業計画を早めて,水質浄化と農村生活改善をしていただきたいものですが,当局の考え方をお尋ねします。

 

【 農政部長答弁 】 

 

経済農政行政につきまして,2点の御質問をいただきました。順次お答えをさせていただきます。
 初めに,農業集落排水事業についてでございますが,整備計画では20地区を予定いたしております。
 現在事業を進めております鹿島川水系地区につきましては,当該河川が市民の飲料水源となっている印旛沼に流入する指定浄化河川であることから,優先的に事業の実施を進めているところでございます。
 御質問の都川,村田川水系地区につきましては,平成8年度に下水道局が主体となり策定した,全市域汚水適正処理基本構想に基づき,関係部局で組織されました汚水処理施設整備連絡調整協議会で,整備時期等を協議してまいりたいと考えております。

 

 

(2) 農道整備について

 

次に,農道整備についてお尋ねします。当局の御努力により,市内の農道も一部地域を除き舗装され,農業用と生活道路として利用されているところであります。
しかし,農道の多くは舗装のみで側溝が設置されてなく,雨が降ると排水不良により路面が水没したり,路面水が畑へ流れ込み,農作物に被害を及ぼしております。側溝の設置については,地形によっては効果が期待できるもの,効果が薄いもの,さまざまでありますが,地域の実情に応じた整備の方法もあろうかと思います。

 

< 質   問 >

 

農道が生活道路を兼ねている地域等については,早い整備を望みますが,当局の考えを伺います。

 

【 農政部長答弁 】

 

次に,農道が生活道路と兼ねている地域等における側溝の早い整備をとのことでございますが,農道の舗装整備は,基本的に農業用機械車両の円滑な搬入を目的に整備を実施しているところでございます。
 しかしながら,議員御指摘のとおり,雨が降りますと排水不良により路面水が畑に流れ込み,農作物等に被害を及ぼす地域につきましては,地域の実情に応じ,流末等の整備も含め関係部局と協議をしてまいりたいと考えております。
 以上でございます。

 

5 学校の新設について 

 

次に,学校の新設についてお伺いします。
 全市的に見ますと,子供の数が減少しておりますが,市内でも,今後も学校の新設が予想される地区があります。新年度は,平成13年度の開校に向けて,打瀬第二小の建設が予算化されたようでありますが,緑区の千葉東南部地区,通称おゆみ野地区も,今後の学校の新設が予想される地域の一つであります。
 当地区には,現在,泉谷中学校,有吉中学校の二つの中学校がありますが,地区の開発規模や開発の状況を見ますと,両校とも,今後さらに生徒数が増加していくものと思います。
 さて,地区内では,千葉南警察署付近の地区の人口がかなり増加してきております。この地区は,現在,泉谷中学校の通学区域でありますが,人口の増加に加え,通学距離も4キロ以上あり,通学環境の改善が必要な地区でもあります。
 そこでお尋ねします。

 

 

< 質   問 >

 

このような状況を解消するためには,開発地区内の中学校用地のうち,千葉南警察署裏の中学校用地に,できるだけ早い時期に学校を新設すべきであると思いますが,今後の学校新設の見通しについてお伺いいたします。

 

【 教育総務部長答弁 】

 

学校の新設についての御質問にお答えいたします。
 千葉東南部地区の中学校につきましては,現在,泉谷中学校と有吉中学校の2校でございます。
 泉谷中学校は,この地区が通称おゆみ野として町開きいたしました昭和59年に開校し,現在は17学級でございます。また,その後生徒数の増加に伴い,平成9年には有吉中学校が泉谷中学校から分離開校いたしまして,現在11学級で運営されております。
当地区の開発計画から見ますと,将来的には中学校の新設が予想されますが,現在の開発の進捗状況から推計いたしますと,ここ当面は現在の2校で対応でき両校とも,緑あふれる恵まれた学習の環境の中で,特色ある学校づくりが推進されております。
るものと考えられます。
 御質問いただきました泉谷中学校区のうち,千葉南警察署付近の生徒増や通学距離の状況につきましては,議員御指摘のとおりでございますが,泉谷中学校や有吉中学校の現在の生徒数の状況から見ますと,直ちに学校の新設を行う状況にないのが現状でございます。
今後とも,学校の新設時期につきましては,地区内の開発動向を慎重に見守るとともに,地区内の他の学校用地とあわせて,総合的に検討をしてまいりたいと考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。

 

 

6 緑区の諸問題について 

 

(1) 誉田駅周辺の町づくりについて

 

次に,緑区における諸問題について伺います。
 まず,誉田駅周辺の町づくりについてであります。
 私は,この壇上で過去3回,誉田駅周辺の町づくりについて質問しましたが,その都度当局から,前向きな御答弁をいただき,感謝しております。
 皆様も御承知のとおり,誉田村は,生浜村,椎名村とあわせて,昭和30年2月に千葉市と合併いたしました。当時の誉田村は,人口約8,000人の農業中心の町でした。それが現在では約2万人余りの東京へ通う人たちの住宅地として発展してまいりました。
 この間の本市の発展には目をみはるものがあり,行政当局や関係者の尽力のたまものと,心より敬意を表するものであります。
 一方,このような町の発展とは逆に,町そのものの形は四十数年前の誉田村当時とほとんど変わっておりません。駅前広場や道路は大変狭く,歩行者は危険にさらされ,商店街は客足が遠のき,駅の南側と北側の都市化の大きなギャップや公園整備の立ちおくれなど,さまざまな課題や問題が生じております。
 そこで,これらの諸問題に対応できるようにするためには,地元関係者の協力体制はもとより,行政の適切な対応が不可欠であります。
しかしながら,この地区には,いろいろな事情があるにしろ,いまだ都市基盤の整備がほとんど着手されていない状況であります。ここに住む私たちは,日々の生活のしにくさや,周辺環境の悪化などを考えますと,一日も早く改善に向けて取り組んでいただかなければならないと思っております。
 当局におかれましては,この問題を真摯に受けとめ,具体的な方針を見出すべく,現在,鋭意検討中と聞いております。
 現在の誉田駅は,市内で唯一昔の姿を残している地平駅でありますが,駅周辺の整備の促進を図るためには,南北を連絡する自由通路の早期整備が必要であると考えます。
 また,誉田駅周辺の生活幹線道路として,県道千葉大網線や,誉田駅前から市原方面へ連絡する県道日吉誉田停車場線,北側に県道誉田停車場中野線がありますが,いずれも幅員が狭く,通勤通学時間帯はもとより,休日の外房方面への通過交通による交通渋滞が大きな問題であります。
 いずれにいたしましても,誉田駅周辺については,当局が主になって土地利用基本構想,区画整理事業及び道路施設計画等,さまざまな調査を行ってきたようであります。しかし,いまだその計画は,事業の具体化に向け生かされておりません。
 私は,昨年の第1回定例会におきましても,誉田駅周辺の町づくりの取り組み体制及びその進め方について質問いたしました。その後,当局においては,この地区の整備の緊急性や必要性等を踏まえ,早速庁内の関係課からなる検討会と下部組織としてのワーキンググループで,鋭意検討,調整を行っていると聞いております。
 そこで,現在の検討状況などについて,3点の質問をいたします。

 

 

< 質   問 >

 

@  1点目は,誉田駅の橋上化についてであります。

 

現在,南北暫定連絡通路の設置が5か年計画に位置づけられていますが,将来の駅北側の整備を考えたとき,最良の策であるかどうか,改めて考え直すべきと思います。
 私は,南北自由連絡通路と,北側駅前広場を一体的に整備できる駅舎の橋上化を真剣に検討すべきと考えますが,見解を伺います。

 

【 都市部長答弁 】 

 

緑区の諸問題のうち,誉田駅周辺の町づくりについての中で,誉田駅の橋上化についてお答えいたします。
 誉田駅周辺は,外房線の中核的な町として発展してきましたが,都市基盤施設等の計画的な整備がなされないままに市街地が形成され,その整備は緊急を要する重要な課題として受けとめ,これまで区画整理事業などによる都市基盤整備を検討してまいりました。
 しかしながら,昨今本地区の町づくりに対します地元の御要望も複雑多様化しており,多方面から総合的な対応が求められてきていることから,誉田駅周辺の町づくりにつきまして,全庁的に検討すべく,昨年5月,企画調整局を中心に庁内関係11課で,誉田地区の町づくりに関する検討会を設置し,検討してまいりました。
 また,JRも誉田駅の橋上化に協力姿勢を示してきておりますことなどから,誉田駅周辺を取り巻く状況は大きく変わっているものと認識しております。
 地元におきましても,区画整理による大規模な面整備は時間がかかり過ぎるとのことから,それを待つよりは,橋上駅舎を初め,駅前広場や道路整備などにまずは取り組むべきではないかとの意見が市に寄せられております。
 このようなことから,今後の対応といたしましては,駅前広場,都市計画道路や生活道路を先行して整備することを基本とする考えでございます。
 したがいまして,現計画の南北暫定通路を見直し,誉田駅の橋上駅舎化につきまして,JRの意向等も踏まえ取り組んでまいりたいと考えております。
 以上でございます。

 

 

A 2点目は,誉田駅周辺の道路問題であります。

 

最近,誉田駅周辺を対象に町づくりに関するアンケートを実施し,その結果を取りまとめたとのことですが,この中では,道路の整備に対する要望が最も多かったと聞いております。未整備箇所の道路を整備し,歩行者の安全と交通渋滞を解消することが急務ではないかと思われます。

そこで,都市計画道路の整備について伺います。

 

 

< 質   問 >

 

私は,県道千葉大網線のバイパスともなる塩田町誉田町線の整備と,これとあわせて誉田駅前線並びに大膳野町誉田町線を同時期に整備を進めることが,誉田駅周辺の交通安全及び交通渋滞の対策として最も効果的であると考えております。
 しかし,昨今の財政状況を考えますと,これらの路線を同時期に整備することは大変難しいものと認識はしております。そこで私は,渋滞解消を図る上で最も整備が急がれている塩田町誉田町線を最優先にすべきと考えておりますが,今後の整備方針についてお尋ねします。

また,その他の路線についても,現在整備中の塩田町誉田町線を速やかに延伸して,越智町土気町線まで結び,長い間の懸案解決に向けて踏み出し,緑区に光を注ぐべきと考えますが,これらの路線の現在の状況と今後の見通しについても伺います。

 

 

【 道路部長答弁 】

 

緑区の諸問題のうち,誉田駅周辺の道路問題についてお答えいたします。

まず最初に,都市計画道路・塩田町誉田町線の整備についてでございますが,現在,供用している区間は京葉道路から千葉南警察署までの約5キロメートル,路線全体の約60%が完成しております。この区間は大変すばらしい道路ができております。この道路両方向に早期に延伸していく,これが県道千葉大網線のバイパスの役割を果たしていくということのためにも,ぜひ必要ではないかというふうに考えております。

このため,当面の整備といたしましては,千葉南警察署前から誉田方面に向けまして,市道誉田町55号線までの約1キロメートルの区間,これの開通を目指してまいりたいと考えております。この区間につきまして,平成11年度には用地測量に入る予定にしております。

その先の市原市境までの約1.6キロメートルの区間,及び誉田駅前線の整備についてでございますが,この市道誉田町55号線までの区間の整備に引き続きまして,早期に事業化が図れるよう努力してまいりたいと考えております。

次に,大膳野町誉田町線の整備についてでございますが,今申し上げました塩田町誉田町線との交差点,これより南の方ですね。ちはら台の団地の境までの区間につきましては,同じように平成11年度に用地測量を行い,整備の推進を図っていきたいと考えております。今後,地元の皆様の協力をぜひお願いしたいと思っております。

最後に,越智町土気町線の整備についてですが,あすみが丘地区内での区間が既に供用しております。今後は,あすみが丘地区,その境より誉田方面に向けて整備を進める予定としております。
 いずれは,先ほど述べました塩田町誉田町線,これにつながってくるわけです。こういう路線として重要な路線でございます。当面は,市道大木戸町4号線まで約400メートルの区間の整備を予定しております。平成10年度には,路線測量を実施しましたので,平成11年度には道路の予備設計を行う予定としております。

以上でございます。

 

 

B 3点目は,誉田駅北側一帯の公園整備についてであります。

 

この地区の公園整備状況は,200平米程度の小規模な公園が3カ所,1,600平   米の街区公園が1カ所あるのみで,近隣公園や地区公園が未整備であります。
 この地区は,市街化区域でありますから,宅地化が促進されるものと思われますが,公園整備の基本的な考え方をお尋ねします。

 

 

【 公園緑地部長答弁 】

 

誉田駅周辺の町づくりの中で,誉田駅北側一帯の公園整備に関する御質問にお答えいたします。
 委員御指摘のとおり,誉田駅北側一帯の市街化区域には小規模な公園がございますが,地域のコミュニティの拠点,あるいは屋外レクリエーションの場として機能いたします近隣公園,地区公園は未整備でございます。
 そこで,地元の御協力をいただきながら現地調査を進めておりましたところ,この地区のほぼ中心に国有地があり,周辺の土地を含めますと近隣公園になり得るまとまった土地になることから,関係地権者との調整を図ってまいりました。
 その結果,国及び関係地権者ともに御協力が得られる見通しが立ちましたので,平成11年度当初予算において仮称誉田北公園の用地測量費を計上いたしたところでございます。
 今後は,誉田駅周辺の他部局の事業と整合を図りながら,コミュニティ,レクリエーションの拠点となる近隣公園の事業化を図ってまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。

 

 

【 要   望 】

 

 次は,誉田駅周辺の町づくりでありますが,答弁によりますと,当局では,本地区が抱える問題や課題を十分認識し,今までより前進した考え方として,駅の橋上化等について取り組んでいく方向になったことについては,大変高く評価いたします。
 また,本日傍聴に来られております地元市民の方々も,40年来の悲願である誉田駅の橋上化について,当局の前向きな答弁を直接聞き,大いに喜んでいることと思います。
 長年の念願であります誉田駅周辺の町づくりが,段階的かつ計画的に進められますよう,今後とも,当局の積極的な対応を期待しているところであります。
 今後は,事業実施に向けて行政の取り組みのみでなく,地元住民の参加や協力が大変重要になってまいりますので,ぜひとも行政と住民が一緒になった住民参加型の町づくりを進めてほしいものです。
 また,誉田駅周辺の整備を図るためには,相当の期間と多額な費用も要すると思いますが,当局におかれましては,この問題の解決が市政の大きな課題の一つであることを認識し,早期着手に向けて全庁一丸となった対応を期待するものであります。
 現在の財政状況は非常に厳しいものがありますが,このようなときこそ,行政や住民の力と英知を結集し,計画的かつ合理的な整備を進めることが重要であると思います。
 そこで,当面の目標であります駅の橋上化,駅前広場,道路及び公園の整備など,いろいろな角度から具体的に検討し,効率的かつ合理的な事業化スケジュールの立案等に努めていただきたいと思います。
 いずれにいたしましても,誉田駅周辺の町づくりは,重要な課題であり,関係機関との協議を初め,多くの課題もあることから,それぞれの事業は関連して進める必要があると思います。
 そこで,都市局,建設局を所管とする鶴岡助役に,改めてその取り組みについての見解をお伺いいたします。
【 助役答弁2回目 】

 

誉田駅周辺の町づくりについて,2回目の御質問にお答えいたします。
 外房線沿線は,本市の都市形成が進んでいる地域でありますが,その中でも誉田駅周辺の町づくりは,緊要な課題であると認識しております。
 先ほど,各部長から御答弁いたしましたが,駅舎橋上化や駅前広場あるいは道路,さらに公園整備等の各種事業はさまざまな問題点を抱えておりまして,その解決のためにはこれらを関連づけて事業化を図っていかなければ,なかなかうまく進まないものだと考えております。
 現在,庁内検討会で,具体的な施策について検討を進めているところでありますが,今後とも関係部局の調整が十分に図られますよう私自身も努力いたし,誉田駅周辺の町づくりを推進してまいりたいと存じます。
 以上です。

 

 

 

(2) 保育行政について

 

次に,児童福祉行政,特に保育所に関してお尋ねいたします。
 昨年は,金融システムの危機や不況対策の議論と並んで,急激な少子化や青少年非行,いじめ,虐待などが社会的にも大きな問題になり,改めて児童福祉行政の重要さを認識したところであります。
 現在の深刻な不況からの脱出の道はまだ見えない状況ですが,しかしながら,こうした厳しい冬の時代においてこそ,未来への希望である子供たちの健全育成に全力を挙げて取り組むことが,必要ではないかと考えるところであります。
 うした中で,夫婦共働きなど保育に欠ける児童を預かる保育所は極めて重要な意味を持ち,入所希望者が増加していることも納得できるところであります。
 そこで,ともすれば8,000人を擁する公立・私立84カ所の認可保育所に注目が集まりがちですが,私は認可外保育施設,言いかえれば無認可保育所に注目すべきだと考えるものであります。
 なぜならば,無認可保育所の子供は,親の就労形態により認可保育所の定員や運営の形態から,希望しながらも入所できないのではないか。だとしたら,無認可保育所には多様な保育ニーズに迅速に対応し,結果的には認可保育所を実質的に補完しているのではないかということであります。
児童福祉法改正法案の国会審議において,厚生省の答弁に,「認可外保育施設は地域の保育資源と位置づけ,自治体において適切な対応をすることが適当」であり,また,内閣総理大臣主宰の「少子化への対応を考える有識者会議」の提言においても取り上げられていると聞いております。
 したがいまして,ここで私は当局に対し,このような認可外保育施設が,多様な地域の保育需要にこたえ,かつ支えている面があることを改めて認識されるよう強く申し上げるとともに,今後,これらの施設に対する助成や支援施策を一層拡充していただきたく,強く要望するものであります。
 次に,昨年の第1回定例会において,緑区における保育所入所の厳しい状況の再認識を求めるとともに,誉田保育所の改築と定員の増を強く要望いたしました。
 今回,その誉田保育所の改築として予算が計上されておりますことは非常に喜ばしく,評価いたすところであります。
 また,新しい民間保育園も4月には開園の予定と聞いておりますが,誉田保育所がどのようになるのか,改築の概要をお尋ねします。

 

【 保健福祉推進部長答弁 】

 

 緑区の諸問題のうち保育行政についてお答えいたします。
 誉田保育所の改築につきましては,現在の木造平屋建てから鉄筋コンクリート造り2階建て,延床面積は,約1,000平米で,定員も90名から3歳未満児40名,3歳以上児80名の計120名としており,全室冷暖房設備のほか,保育所としての安全性や機能性,ゆとりに配慮した設計となっております。
 事業は平成11年,12年度の継続事業により整備するもので,11年度は本年6月ごろから仮設の保育所を建設し,旧施設の解体,くい打ち工事から本体工事に入る予定となっております。12年度は,保育所の本体工事と外構,緑化工事を進めまして平成13年4月からの開所を予定いたしております。
 以上でございます。

 

 

 

(3) 校庭の整備について

 

 

@ 次に,校庭整備について伺います。

日に日に開発が進み,町の発展が著しい緑区では,この一,二年の間に小学校3校,中学校2校が相次いで開校しております。
 これらの新設校は,建物や設備面のよさはもとより,校庭整備も行き届いており,子供たちや地域住民にも大変好評で,私も喜んでいるところであります。
 これに対して,既存校,とりわけ誉田東小学校の校庭はと言いますと,子供たちが運動会,サッカー,野球等をしようと思ってもグラウンドが非常に狭く,周囲に気兼ねして遊んだり,また,雨上がりの後,水たまりができ思い切り遊ぶことができないのが状況であります。
 誉田東小学校の校庭は,学校の諸行事や地域開放等で地域の人たちの使用頻度も高いため,早期整備が望まれております。
 そこでお尋ねします。

 

 

【 教育総務部長答弁 】

 

次に,緑区の諸問題のうち,所管の校庭整備についてお答えいたします。
 誉田東小学校の校庭整備は,どのような方法でいつごろ実施する予定があるのかとの御質問でございますが,昭和51年度より実施しております校庭整備事業は,子供たちが安全に体育活動ができるようにするとともに,砂じん等による隣接住民への迷惑を解消することを目的として,整備を図っております。
 校庭整備の方法は,砂じん防止やグラウンド整地のために土を入れかえ,水はけをよくするために,雨水排水施設等の整備を行っております。
 また,校庭の有効スペースの確保を図るため,遊具施設や樹木等の配置がえも行っております。
 誉田東小学校は,昭和52年4月に開校し,既に20数年経年しておりまして,校庭の老朽化が進んでおりますので,平成11年度の予算案の中で校庭整備の実施設計予算を計上しております。できるだけ早い時期に工事を実施したいと考えております。

 

A 次に,夜間照明の設置についてお尋ねします。

 

21世紀を目前に控えた現在,昨今の高齢化や,自由時間の増大等により,健康・体力の保持増進とあわせて仲間づくり志向から,身近なところでスポーツ・レクリエーション活動が手軽に行える環境づくりが求められています。その中で,学校体育施設の開放は,市民に最も身近なスポーツ施設として親しまれており,スポーツの振興に果たす役割は大きなものがあると思われています。
 中学校校庭の夜間照明は,勤労者等が夜間気軽に利用できる屋外スポーツ施設として,緑区の地域住民からも,ぜひ身近な中学校にも設置してほしいとの強い要望をいただいております。
 そこでお伺いします。

 

 

< 質   問 >

 

緑区への夜間照明設備の設置はどのような計画になっているのか,お尋ねいたします。

 以上です。

 

 

【 生涯学習部長答弁 】

 

緑区の諸問題についての御質問のうち,校庭の夜間照明の設置についてお答えいたします。
 本市では,学校体育施設開放事業として,市内の小中学校の校庭,体育館及び武道場,プールを市民のスポーツ活動の場として開放しており,年間140万人の方々に利用されておるところでございます。
 さらに,勤労者の方々などが,仕事帰りにスポーツを楽しむことができるように,現5か年計画の中で,各区1校の中学校校庭に夜間照明設備の設置を位置づけ,学校体育施設開放事業の拡充を図っております。
 既に整備済みの3校については,休日前,土曜,日曜の利用ともなりますと,希望が多く抽選により利用団体を決定するなど,大変好評を得ているところでございます。
 御質問の,緑区の校庭夜間照明設備の計画でございますが,既に設計業務を終了しております越智中学校に,平成1110月下旬供用開始をめどに,野球,サッカー,ソフトボール等の種目に対応でき,さらに非常時に使用できる投光器をもあわせた照明設備を整備してまいりたいと存じております。
(4) 明治大学の誘致について

 

次に,明治大学の誘致について伺います。
 緑区の人口は,およそ6年前の約7万人が,昨年12月末では9万6,000人となり,約2万6,000人,37%の増となっております。
 ところが,緑区の人口が増加しても誉田駅周辺の商店街は何も変わらず,逆に売り上げも減少しているような状況であります。
 活性化するためには,誉田地区の現状からインフラ整備が必要なことは無論ですが,その主体は利用する人々であり,大きく町が変貌するには,住む人にとっても,また,来る人にとっても興味の持てる特色のある町のシンボルが必要であります。
 このため,私は誉田駅北側の開発の関係や,地域のシンボルとして期待できる明治大学立地について,一昨年,また昨年と議会でお尋ねをしました。地元でも誘致の機運が高まり,明治大学に対しましても,明大誉田農場への新学部設置の要望書を提出するなど地元の熱い思いを伝えており,商店街等の活性化への原動力として期待しております。
 明治大学の誘致は,若者のニーズにこたえる町として変貌するための起爆剤であり,誉田地区が広域的に必要とされる特色のある町として整備されることが,活性化への近道と思う次第であります。
 成田市では,地域のニーズに応じ,明治大学の協力を得て社会人大学を開校し,人気を集めていると聞いております。
 また,先般のマスコミ報道によりますと,川崎市では,慶応大学の誘致を進め,およそ十数億円をかけて市が建築物を建設,賃貸借契約で理工学部,環境情報学部など4学部の新研究施設を開設し,川崎市内の企業に特許情報の活用などの支援機能を設けているとのことであります。
幾つか自治体と大学との関連について例を述べてきましたが,大学は,少子化で受験生が減ることは確実であり,本市にとりましても税収が減る中で,大学誘致に巨額の資金投入は難しいことと理解はしますが,誘致には思い切った何らかの策が必要であります。
 経済の変化等さまざまな要因の中で大学も変わってきております。大学に埋もれている研究成果を発掘し,実用化できる発明を特許として売り込もうとしている機関,いわゆる技術移転機関,TLOが慶応,日大,立命館などで相次いで発足しています。これからは,大学の知的財産を産業界の技術開発に結びつけることにより,経済成長につながることが期待されております。
 私は,このように既成概念にとらわれず,大学の変化や地域の実情等に応じた方法を模索し,さまざまな形で本市からも積極的に提案し,誘致に向けての体制をとることが必要ではないかと考えます。
 そこでお尋ねします。

 

 

< 質   問 >

 

明大誘致についてその後の進捗状況,本市の取り組み方針及び今後の展開について,改めてお尋ねします。

 

【 企画調整局次長答弁 】

 

緑区の諸問題についてのうち,明治大学の誘致についてお答えをいたします。
 平成5年に明治大学から千葉市に新学部を建設をしたいというお話がございました。そこで,明大の誉田農場を含む誉田駅北側の区画整理を検討していただいておりました住宅・都市整備公団,それから明治大学,千葉市と,この三者で連絡会議を設けまして,種々協議を重ねてきたところでございます。
 しかし,現状を見てみますと,明大は東京の本部の再開発整備を優先的に進める方針でございまして,昨年9月に第1期工事として超高層の校舎を完成いたしました。現在第2期工事といたしまして,2000年度完成を目途に図書館等の関連施設の整備を進めております。
 また一方,大学を取り巻く環境は大変変化をしておりまして,少子化傾向で大学への進学者がだんだん実数として少なくなってまいりますので,大学としてもさまざまな大学改革を進めなければいけない,こういう状況がございます。
 したがいまして,明大では農学部の生田校舎などにおきまして,ハイテクリサーチセンターというようなものを設置して,研究,実験室を備えた新校舎をつくったり,あるいは,本部に一般の市民が学習をできるような生涯教育センターの設置,こういうようなことで着々と改革が進められているわけでございます。

本市への大学の新学部の設置につきましては,そうした一連の改革の一環であるというふうに聞いておるわけでございますけれども,先ほど申し上げましたように,大学を取り巻く環境は大変厳しいものがございますので,明大としても千葉市への進出につきましては慎重にならざるを得ない状況でございまして,方針決定にはもうしばらく時間がかかるのではないかと思われます。具体的な進展を見ていないのが現状でございます。
 しかしながら,大学誘致は地元の御熱意も大変でございますことから,今後も議会や市民の御意見も伺いながら,よりよい解決策ができるよう,引き続き努力してまいりたいと思います。
 本市といたしましても,新たな大学が立地しますことは,地域の活性化,学術・文化の向上等さまざまな波及効果が期待できますし,イメージアップにもつながることでございますので,今後とも引き続き協議を進めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。

 

 

【 2 回 目 質 問 ・要 望 】

 

明治大学の誘致ですが,大学側の一連の事情などにより,きょうあしたの解決とはいかないことは十分に理解しておりますが,また,そのような状況の中で誘致活動を行うことは大変だとは思いますが,しかし,今の明大の現状を考えますと,周りには誉田小学校,誉田中学校がございます。この明治大学30ヘクタールの周りには痴漢注意の看板がいっぱい張ってあります。長期的な取り組みでは,商店街等を含めまして地域が今現在,衰退していくことも憂慮されております。
 そこで,厳しい状況から抜け出すためには,新学部の進出を要望するばかりでなく,TLOの発足等に援助するなど,大学側にも地域にもメリットのある市側からの具体的な協力姿勢や,提案などが必要ではないかと考えます。
 当局におかれましても,こうした現状を理解していただき,決して明治大学誘致の火を消すことのないように,市のさらなる努力をお願いいたします。
 以上で2回目の質問を終わります。

 

 

 

(5) 椎名地区の町づくりについて

 

@ 初めに,椎名公民館の改築についてお尋ねします。

 

< 質   問 >

 

今日,国際化,高度情報化や少子・高齢化などが進展する中,人々のライフスタイルは変化し,価値観も多様化してきております。

また,人々の生活水準の向上とともに,自由時間も増大し,物質的な面の豊かさに加え,精神的な面でも豊かさを求め,健康で生きがいのある生活や自己実現等を求めております。
 このような状況に伴い,市民の学習ニーズは多様化,高度化してきております。生涯学習に対する学習要望が今後ますます増大するものと思います。本市も生涯学習のための事業や,施設の設置などさまざまな事業展開を行っているところでありますが,その中でも,特に公民館は地元に密着した生涯学習の地域の拠点施設として,市民に大いに利用され,かつ喜ばれているところであります。
 しかしながら,最近公民館の施設そのものの老朽化が目立つようになってきているのではないかと思います。木造公民館はもちろんのこと,木造以外の公民館についても,設備の老朽化がかなり見受けられます。特に椎名公民館は,外壁の汚れも目立ち,出入口には自動ドアもなく,また,いまだにトイレは汲み取り式という状況であります。
 幸いにも椎名地区においては,公共下水道工事の話もありますので,この際,水洗化工事にあわせて本体も改築してはどうかと思います。改築が無理ならば,せめて高齢者や身体障害者の方々に使いやすい施設として,大規模改修をしたらいかがでしょうか。
 以上,2点についてお尋ねします。

 

 

【 生涯学習部長答弁 】

 

 椎名公民館の改築について2点の御質問にお答えいたします。
 公民館は地域に密着した生涯学習の中心的な施設として,また地域の活動の場として,市民の方々に幅広く利用されておるところでございます。
 公民館の老朽化対策につきましては,委員お話のとおり木造公民館もまだ数館残っており,優先的に木造公民館の改築を進めているところでございますが,第6次5か年計画の期間調整もあり,整備計画がおくれている状況でもございます。

お尋ねの椎名公民館は,昭和50年に建設されました鉄筋コンクリートづくりであり,まだ耐用年数が残っていることから,建てかえをしていくことは難しいものと考えております。
 しかしながら,鉄筋の建物といえども老朽化部分はございますので,老朽化部分も含め利用しやすいような施設として,大規模改修などにより建物の延命化を図る必要があると思いますので,今後計画的に整備を進めるため関係部局等を交え検討していきたいと考えております。
 なお,椎名公民館の水洗化につきましては,早い時期に実施したいと考えております。
 以上でございます。

 

 

 

A 次に,椎名小学校通学路の安全確保についてお尋ねします。

市内には,歩道が確保されていない道路が多く見受けられますが,歩行者の安全確保は極めて重要な課題であり,積極的に取り組むべきであると考えております。
 当局では,こうした課題を解消すべく鋭意努力されていることは承知しておりますが,通学路の安全確保は,この中でも最も優先すべきであると思います。
 特に東南部団地のような大規模な開発が行われ,自動車交通が大きく変化している椎名崎,刈田子町等の地区においては,通勤通学時間帯の歩行者の安全確保が十分であるとは言いがたい状況であります。
 椎名小学校へ通う児童は,現在246名あり,その多くが東南部団地から千葉茂原線を結ぶ,市道古市場町高田町線を利用しての通学となっております。この道路は,現況の道路区域を最大限活用し,狭いながらも歩道が確保されつつありますが,連続性が確保されていないところが多々見受けられます。
 そこで伺います。

 

 

< 質   問 >

 

歩行者の事故を未然に防止するためには,連続したゆとりのある幅員の歩道が望まれるわけでありますが,用地取得等の難しさから長期的になることが考えられますが,当面の安全対策として連続性を重視した配慮が必要であると思いますが,当局の見解を伺います。

 

【 土木部長答弁 】

 

緑区の諸問題のうち,所管の椎名小学校通学路の安全確保についてお答えいたします。
 委員御指摘のように,周辺の大規模開発により,状況が変化した地区があることは認識しております。現在,古市場町高田町線については,舗装補修にあわせ,道路用地内の範囲で可能な限り歩道を確保するため,整備を進めておりますが,一部用地が確保されていない箇所がございます。
 歩道の連続性の確保は,安全対策上において必要でありますので,実施に向け,早急に検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

 

 

それでは,3回目になりますので,要望を申し上げたいと思います。

 

 

【 要   望 】

 

ただいまは,鶴岡助役より種々の取り組みについて,心強い御答弁をいただき,まことにありがとうございます。
 緑区は,千葉市の中で,人口の伸びが他の5区に比べまして人口増加の激しい区であります。それだけに都市基盤の整備に意を注がなければならないときであります。
 松井市長には20世紀の総仕上げと,21世紀の幕あけと二つの時代を担う市長として,これからの町づくりに大いに市民の期待が集まっています。
 千葉市が,将来を担う子供や孫に誇れる町となることを期待いたしまして,私の総括質問を終わります。
 ありがとうございました。(拍手)

 

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