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3.

平成 10年3月

第1回 定例会 会議録


市政に関する一般質問

 

1  街づくりについて

 (1) 取組体制について 

 (2) 今後の進め方について 

 (3) 地元の対応について

 

2  大学問題について

 

3  防犯街灯について

 

4  福祉施設について

 (1) 保育所について

 

5  産業廃棄物の不適性処理について

 

6  畜産環境対策について

 

7  町並みデザイン推進事業について

 

8  一般排水路と公共下水道について

 

9  消防体制の強化について

    (1) 誉田出張所について

    (2) 老朽消防庁舎の整備について

    (3) 高層建築物の災害に対する消防体制について

 

平成10317


議会活動のあゆみ | 2. 平成9年3月第1回定例会へ | 4.平成11年3月第1回定例会へ

市民自由クラブの三須和夫でございます。
通告に従いまして,総括質問をさせていただきます。
 なお,先輩議員の皆様,また同僚議員の皆様,ひとつ御支援をよろしくお願いいたします。執行部の皆様方におきましては,明快な答弁を期待しておりますので,よろしくお願いいたします。
 平成10年第1回目の総括質問をさせていただきます。
 平成10年の幕開けは,長野オリンピックに始まり,続くパラリンピックも14日に閉会式が終わりました。
 オリンピックの日本選手団の活躍もさることながら,パラリンピックでは,さらに金メダル12個を初めとして,金銀銅メダル合わせて何と41個で,予想もしていなかった大変な大活躍でした。NHKでは放送予定のなかった,長野パラリンピック閉会式の放送を,視聴者の要望を踏まえてテレビ生中継で放送することに,放送を大幅に変更するなど,大変な反響で,関係者の喜びはひとしおであろうと思います。この成果は社会に大きな反響となり,身体に障害を持つ人々に大きな希望と感動を与え,健常者とともに生きる社会の形成に一石を投じたものと思います。
 近年,高福祉社会の推進により,障害を持つ方々の社会参加は充実しつつありますが,スポーツへの参加については,なかなかその機会がありません。この長野パラリンピックを機に,障害を持つ人々のスポーツ参加意欲が高まりつつありますので,受け皿になるスポーツ施設づくりが一層進むことが望まれます。
 さて,3月も半ばとなりますと,一雨ごとに暖かさも増してまいりましたが,私が今朝起きまして,狭い庭ですけれども,眺めてみますと,まだ霜柱が5センチぐらい顔を出しており,その霜柱の中でフキノトウが寒そうに震えているようにも見えましたが,先ごろ,気象庁も関東地方の桜の開花予想を発表しましたが,全般的に開花は平年より早まりそうであります。
 間もなく,花見で賑わう季節になりそうですが,景気の方は,1月の完全失業率が過去最悪の3.5%となるなど大変厳しく,主要経済指標から見ても,景気を下支えしてきた設備投資の水準が依然として赤信号がともったままで,生産は弱含みのままで,まさに底ばいの状況が続いております。
 一方,ヨーロッパでは,欧州連合の通貨統合がことしは事実上のスタートを切るとの見方も出てきております。このことが現実となりますと,アメリカに次ぐ経済規模を持つ大ユーロ圏が発足することにもなり,ヨーロッパの11カ国が共通の金融政策のもとに新たな経済活動を開始するわけですから,その成長が期待されるところでもあります。また,アメリカでも,ニューヨーク株式市場のダウ平均株価が終値で8,500ドルの大台に乗り,アメリカ政府の1998会計年度には,69年度以来の80億ドルの黒字を計上する見通しを明らかにしたところでもあります。
 このような世界情勢の中で,日本はといえば,先ほど申したように,長引く景気の低迷とともに,財政危機,構造不況など極めて厳しい状況であります。経済企画庁は,日本経済を取り巻く環境が,金融システム不安等を背景として,今年度の実質経済成長率を0.1%程度と見ており,大蔵省は国と地方を合わせた借金の残高である長期債務残高が平成10年度末には529兆円ともなり,GDPの520兆円を超えると公表したところであります。つまりは,国内総生産の1年分以上も積もり積もって借金となっていることになるわけであります。
 本市も,平成10年度の予算編成に当たっては,財政構造改革を踏まえて厳しい予算案になっているわけでありまして,平成9年度予算と比較いたしましても,マイナス予算となるなど,43年ぶりの超緊縮型となっております。
 私は,このような厳しい背景のもとでの市政運営には,事業の必要性や効果を十分に見きわめて取り組む必要が特に大事であろうと思います。
 千葉県も,昨年暮れに,東京湾アクアラインが開通し,海ほたるが連日大変な賑わいを見せております。千葉,東京,神奈川を一体化する環状道路が完成したことにより,多大な経済波及効果が期待されるところであります。また,今月30日には,千葉東金有料道路の2期区間が横芝町まで開通するなど,ますます広域流通が促進されるものと期待するところであります。また,デンマークのレゴランド社の幕張への進出など,ビッグな話題もある中で,市政のかじ取りである松井市長に大きな期待をするところであります。
 そこで,市政の運営については,基本的な方向については,さきの代表質疑で,我が会派を代表いたしまして萩田議員より質問いたしておりますので,私からは都市基盤整備のおくれが目立つ緑区の誉田地区を中心に,何点かをお伺いするものであります。

 

1 街づくりについて 

 

まず初めに,JR外房線誉田駅周辺は,第6次5か年計画において拠点地区として位置づけされ,緑区の将来像である豊かな自然環境の中で新しいライフスタイルを実現する街を目指して,さまざまな取り組みがなされていることは承知しております。さらに,千葉市東南部,市原市北部にまたがる丘陵地域を新都市整備の調査対象とする千葉・市原丘陵新都市整備横想においても,誉田地区が事業化の地区として含まれているところでもあります。
現在の誉田駅の乗降客は9,000人ほどの利用者があります。鎌取・土気両駅の乗降客との比較をしてみますと,平成3年ごろまでは誉田駅の利用者が最も多かったのですが,平成4年以降,3駅の利用者を比較してみますと,鎌取・土気駅とも,年率10%の利用者増加となっており,引き続いて増加傾向にあります。これに比べ,誉田駅の利用者はほぼ横ばいで,平成6年から利用者数は3駅のうち一番低くなっております。
 これは,数字の上からも,駅利用者の数は,土気・鎌取駅とも,駅周辺の整備の時期とともに急増していることがうかがえます。駅周辺の整備によって,朝晩の通勤については,周辺渋滞の緩和が図れ,よりスムーズな通勤が確保されたことによる利便性の向上によるものと考えられます。
外房線を全般的に見ますと,外房線沿線の中でも,公共交通機関の未整備地区からの通勤者などは,駅周辺までは家族による自家用自動車による送迎通勤が一般的な手段となっております。この点から考えると,誉田駅は非常に使いにくい駅であります。このため,利用者の一部の人たちは,やむなく鎌取,土気の両駅へ分散しているわけで,誉田地区にとっては,駅前周辺の使い勝手を改善する必要が当面の差し迫った課題でもあります。これは,単に,駅利用者だけではなく,商業の活性化を初め,市民生活全般に影響しています。
 これまでに何回か私を初め,同僚議員が誉田駅を初めとする諸問題を議会で取り上げてきました。
 道路問題につきましても,誉田駅周辺は,外房線と並行して,駅南側には主要地方道千葉大網線,北側には県道誉田停車場千葉中線があり,その後背部には,県営外房有料道路と千葉東金有料道路があります。これと交差するように,南北には市道誉田町野呂町線と県道日吉誉田町線があり,有料道路路線を除くと4路線のみであります。このため,平日,休日ともに日常的に交通渋滞に悩まされている状態であります。また,住宅地の道路の幅員も4メートル程度の道路が多く,歩行者の安全や災害時の消防活動などに対して懸念が予想されるところであります。
 駅前商店街についても,先ほど申し上げたように,交通渋滞の状態の中で集客力が落ち,賑わいの陰りが気になるところであります。
 公園等の広場や公共的な施設も駅周辺には見当たりません。
 数え上げればまだまだありますが,このように誉田駅周辺は,ここ20年来ほとんど改善されないままであります。
 市当局においては,これまでに実に多くの調査が行われておりますが,現実に地元に見える形の進展がないのが現状であります。

 

私は,地元の個々の事情もあり,一概に行政を責めるつもりはありませんが,千葉市全体の都市基盤整備の流れから見ると,そろそろもう少し先の見える計画,つまり期限を定めた計画があってしかるべきと考えます。

土気鎌取地区が住みやすく快適な環境づくりが進む中で,唯一誉田だけが昔の停車場のまま取り残されることは,地域住民にすると耐えがたいことでもあります。誉田駅周辺の整備については,将来,千葉・市原丘陵新都市整備構想にもあるように,本市の拠点地区にふさわしい緑区の特色を生かした新しい発想の街づくりを図るべきであると考えます。

そういう観点から見ますと,本市の全体的な調整をする企画調整部門においては,これらの問題認識を新たに検討する考えがあるとも伺っておりますが,大いに期待をするところであります。以下,2点について伺います。

 

 

< 質   問 >

@ 1点目は,財政事情が非常に厳しいことは十分承知しておりますが,そういう時期にこそ,組織縦割りではなく全庁横断的な推進体制を強化すべきと思いますが,考え方を伺います。

 

A 2点目は,今後の街づくりの中で,駅前道路,駅広場等の緊急に改善策を講じなければならない問題と,将来に取り組むべき課題を,この際整理して別々にでも対処すべきと考えますが,所見を伺います。

 

B 3点目は,地元の対応に関する点ですが,当局の街づくりの提案に対して,地元の対応のあり方については,どのように取り組むのが望ましいのか,考えを伺います。

 

 

【 企画調整局次長答弁 】 

 

誉田駅周辺の街づくりにつきまして,3点の御質問をいただきました。

いずれも関連がございますので,一括してお答えをさせていただきます。
 誉田駅周辺につきましては,外房線沿線の中心的な役割を果たしてきた地区でございまして,その整備は重要な課題として受けとめさせていただいております。
今までの既成市街地の街づくりにつきましての検討は,区画整理事業やあるいは再開発事業などによる都市基盤の整備の手法を主体に考えられてきたところでございます。

しかしながら,これからの街づくりにつきましては,地域性を考えながら,人々が住み・働き・憩う。つまり,どのような生活を営むのが望ましいかということを基本に,高齢化や情報化にも対応した整備など,あらゆる角度から総合的に検討する必要があると認識をいたしております。
 そこで,既存の制度にとらわれず,新たな視点に立ちまして,種々の課題を横断的にとらえるため,昨年11月,企画調整局を中心といたしまして,都市部,土木部,道路部,経済部など,庁内の関係8課で組織をいたします誉田地区まちづくり検討会を設置をいたしました。
 先ごろ,誉田駅南地区を対象とさせていただきまして,この検討会が作成した街づくりについてのアンケート調査の実施をさせていただいております。地元の皆様の御意向などを参考とさせていただきながら,当面の取り組みとして,駅前広場や道路等の課題につきまして,積極的に検討したいと考えております。今後,さらに庁内組織の充実を図りまして,誉田地区全体の街づくりの整備手法等について,十分協議しながら,幅広く検討してまいりたいと考えております。街づくりは,地元の方々が愛着と誇りを持てるようにする必要がございますので,計画段階から地元の積極的な参画をお願いしたいと考えております。

 

 

【 要   望 】

 

誉田地区の街づくりについてでありますが,答弁によりますと,当局には,誉田地区が多くの問題を抱えていることを十分認識していて,問題解決のため取り組まれるとの姿勢には一定の評価をいたします。区画整理指導課による,誉田駅南まちづくりアンケー卜調査が先月から行われておりますが,具体的な街づくりに住民の意見を十分反映する視点に立って取り組む当局の意気込みが強く感じられ,大変心強く,高く評価するところでございます。
 今後は,住民と行政との相互の理解が大変重要になってまいりますので,ぜひとも住民参加の街づくりを実現させてほしいものであります。
 また,誉田地区の整備は,長年にわたる懸案でもあることから,解決までには相当の期間と多大な経費の投入が必要であります。財政事情の厳しいときであるからこそ,関係者の英知と力を結集し,計画的かつ合理的な整備をぜひとも進めていただきたいと思います。

そのためには,当面解決すべき駅前整備,駅前幹線道路問題などの諸問題については,優先順位をつけ着手しても将来計画に支障を与えるものではないと思います。

既に駅の南北自由通路などは実現に向けて動き出しているわけですから,これらと連動する形で計画に組み入れることが合理的と思われますので,ぜひとも早い時期に解決されるよう,特に強く要望しておきます。

 

 

2  大学問題について 

 

明治大学の新学部の本市への進出につきましては,これまで本市,明治大学及び住宅・都市整備公団の3者間で協議が重ねられてきておりまして,明治大学誉田農場が候補地の一つであることは既に御承知のとおりであります。
 明治大学誉田農場は,長年にわたり地域の中に溶け込んで,誉田地区の住民にとっては大変なじみの深いところでもあります。あの緑の大きな空間は,いわば地域のシンボルとも言えるものであり,明大という名前は,地域住民は愛着を感じている者も少なくありません。あの農場を巣立った人たちが社会に貢献しているということは地域の誇りでもあります。
 このような伝統のある農場に,新たな学部の設置が検討されるということは,誉田地区にとってこの上のない朗報であります。これが実現すれば,特色の特にない誉田地区にとって,地域全体の活性化の原動力となることは明らかであり,強い期待を寄せるものであります。将来の誉田地区発展の大きな柱になることは確実で,自然と調和のとれた街づくりの中核となる施設として,その実現に微力を尽くしたいと思っているところです。
 私は,昨年の第1回定例会におきまして,誉田駅北側の開発との関係から,今後の明治大学新学部の立地の方向性についてお尋ねしたところでありますが,当局より,引き続き関係者との協議を進め,誘致の実現に向け,最善の解決策を見出すよう努力をしたい旨の答弁をいただきました。その後,地元では,新学部の誘致運動の機運が高まり,誘致運動の一環として,昨年10月に明治大学に要望書を提出したところでございます。私も,地元の方々とともに,東京神田駿河台の明治大学へ出向き,大学の幹部とお会いし,明治大学農場への新学部設置に対する地元民の熱い思いと大いなる期待をお伝えして,一日も早く実現できるようお願いしてまいりました。
将来の街づくりのためにも,また千葉市のイメージアップの面から見ても,ぜひ実現したいものであります。
 そこで伺います。

 

< 質   問 >

 

その後の市,明治大学,住宅・都市整備公団の3者による協議の進捗状況と今後の見通しなど,改めて伺うものであります。

 

【 企画調整局次長答弁 】

 

明治大学の問題につきましてお答えをいたします。
 この問題は,委員お話のとおり,平成6年から,明大,住都公団,それから市の3者で協議を続けておりまして,明大の誉田農場もその候補地の一つでございます。
 現在のところ,明治大学では,本部のございます神田駿河台の再開発に重点的に取り組んでおりまして,残念ながら協議は大きな進展は見ておりませんけれども,千葉市への進出は,再開発に合わせた校舎の再配置整備計画,あるいは学部等の改編などを踏まえながら検討すると伺っております。
 誉田農場は,約26ヘクタールございまして,将来の誉田駅北側の整備計画の調査エリア307ヘクタールの一部でございまして,大きなウエイトを占めておりますから,事業への影響や課題など,誉田地区の街づくりの観点から,総合的に検討する必要があると考えておるところでございます。
 地域の活性化のためには,地元の皆様の街づくりに対します御理解と御熱意が重要でございまして,大学の誘致の実現に向けては,議会や市民の御意向等も踏まえながら,よりよい解決策を打ち出せるよう引き続き努力してまいりたいと考えております。
 新たな大学が千葉市へ進出してまいりますことは,本市の文化・学術の振興ばかりでなく,都市のイメージアップにもつながることでございますので,明大用地の調整につきましては,庁内での調整と住宅・都市整備公団での課題等の整理をいたしまして,引き続き3者間の協議を鋭意進めてまいる考えでございます。
 以上で終わります。

 

 

【 要   望 】

 

 次に,明治大学の誘致については,地元の期待と思いを理解していただき,引き続き努力をお願いいたします。

 

 

3  防犯街灯について

 

防犯街灯の整備について伺います。
防犯街灯は,夜間における犯罪の発生を未然に防止し,市民の安全な通行を図るために大変役立っているところであります。まさに,安心と安全のシンボルであります。私の住んでいる緑区内においても,また町内自治会におきましても,防犯街灯を積極的に設置して,明るい安全な街づくりに努めているところでございます。
 しかし,地域によっては,町内自治会のエリアが広いため,設置に多額の費用がかかるなど,すべての地区にまんべんなく設置ができないところもあります。また,集落や住宅団地から外れた場所においては,防犯灯の必要に迫られていても,設置されていない場所も見受けられます。
 最近は,犯罪が多様化,凶悪化して,しばしば市民を恐怖に陥れる事件が多発しており,安心して暮らせる街づくりのため,市民の防犯意識も大変高くなってきています。防犯街灯の設置は,歩行者の不安感を取り除くとともに,不審者の発見などにより,事故・犯罪を未然に防止する抑止効果が大きいことが挙げられます。また,警察官による夜間パトロールなどにも確実な効果が期待できるなど,大変有効なものです。
 安全な街づくりのためにも,町内自治会等と連携を図って市内全域に1本でも多くの防犯街灯を設置すべきと考えます。
 そこで,3点伺います。

 

 

< 質   問 >

 

1点目は,本市の防犯街灯の設置状況についてであります。現在,各区ごとにどのくらいの設置がされているのか伺います。

 

【 市民部長答弁 】

 

防犯街灯につきまして,3点の御質問をいただきましたので,順次お答えをいたします。
 まず1点目は,防犯街灯の区ごとの設置数でございますが,昨年の4月1日現在で申し上げますと,中央区が9,447灯,花見川区が8,303灯,稲毛区が6,436灯,若葉区が9,216灯,緑区5,410灯,美浜区3,061灯でございまして,合計は4万1,873灯でございます。

 

< 質   問 >

 

2点目は,町内自治会が設置する場合の補助の基準はどうなっているのか。また,その基準は見直しの必要性はないのか伺います。

 

【 市民部長答弁 】

 

次に2点目の,補助の基準あるいはその見直しについてでございますが,防犯街灯補助金交付要綱に基づきまして,80ワットの水銀灯で設置間隔が40メートルというふうにいたしております。なお,補助率につきましては,防犯街灯を設置する場合でございますが,独立ポールの場合は85%,東電柱等への共架灯につきましては80%,また既存の街灯を修理する場合は,修理箇所によりますが,80%または50%のほか,管理費として電気料でございますが,90%の補助を行っているところでございます。
 これら補助の基準の見直しにつきましては,補助の趣旨とあわせ,ただいま申し上げました,例えば照度であるとか設置間隔,あるいは補助率等につきまして,今後検討してまいりたいというふうに考えております。

 

 

< 質   問 >

 

3点目は,町内自治会のエリアから外れる場所が,特に緑区,若葉区に多くあるわけですが,これらについては,地元は必要性を感じても,なかなか対応が難しい面もあります。これらの地域に対する防犯街灯の設置については,どのように考え,また,その対策はどうなっているのか伺います。

 

【 市民部長答弁 】

 

次に3点目の,町内自治会のエリア外に防犯街灯を設置する場合,またその対策についてという御質問でございますが,基本的には,隣接する町内自治会同士で話し合いをしていただきまして,いずれかの町内自治会が設置管理をするということで,これまでお願いをしているところでございます。
 以上でございます。

 

 

【 要   望 】

 

次に,防犯街灯につきましては,補助率の検討をよろしくお願いいたしますとともに,町内自治会エリアから外れた地域の街灯については,隣接同士の話し合いといっても現実にはなかなか解決しにくい問題であることは承知しておりますが,街灯さえ設置していれば犯罪は未然に防げたのに,と言われるような不測の事態にならないよう,市独自の基準を設けてでも,解決の方法を検討していただきたいと思います。

 

 

 

4  福祉施設について

 

次に,福祉施設について伺います。
 保育所に関してであります。
夫婦共働きの一般化,家庭や地域による子育て意識が薄れ,少子化時代とはいえ,保育所に入所できない児童の数は,一般的には多くなっている傾向にあると言われています。

本市においても,このような状況は同様でありまして,昨年の第4回定例会においての当局の答弁によりますと,保育所入所待機児童数が270名を超えるとのことであります。
 このような状況の中で,緑区の人口の推移を見ますと,おゆみ野,あすみが丘の大規模開発が進み,本市全体では人口の伸びが鈍化している中で,緑区は抜きん出て増加傾向にあり,過去5年間の平均で5%を超す人口増で,最も高い伸び率となっておりまして,この傾向はもうしばらくの間は続くものと考えられます。
 これに比べ,緑区内の保育所,保育園の数は,本市の公共と民間の保育所・保育園の合計が85カ所のうち,緑区内においては,わずか5カ所しかない状態であります。他区においては,すべての区で二桁台の保育所・保育園があります。今後は,土気東地区,千葉市原丘陵の開発を控えている中で,保育所の新設は重要な課題であると思います。
 新しく移ってくる方々には,周辺の生活環境が整備されている中で,快適な市民生活を送っていただけるよう,配慮して迎え入れたいものであります。
 先日,厚生省は,都市部の保育所で目立っている入所待ちの解消を図るため,定員30人未満のミニ保育所の設置に乗り出すとの報道がありました。新たに保育所を開設するには,まとまった用地の確保が最大のネックで,新設の遅延による保育所入所待ちや無認可保育所の問題などが指摘されているところでもあります。厚生省は,ことしの春にもモデルとなる保育所を指定して,来年から本格的に全国でミニ保育所をつくる方針とのことであります。
 このことについては,地域の状況も異なりますので,これを今すぐ本市が取り入れられるとは思いませんが,このような柔軟な発想も,今後の保育所行政の中に取り入れるべきと考えますので,これらを視野に入れた上で,2点伺います。

 

< 質   問 >

 

1点目は,緑区におけるこのような状況についてどのように考えているのか。

 

【 保健福祉推進部長答弁 】

 

 福祉施設について,保育所の御質問にお答えいたします。
 まず1点目の,緑区における現状をどのように考えているかということでございますが,緑区の保育所・園は5カ所,定員は420名でございます。本年4月1日で当区の保育所・園への入所希望児童は487名おり,入所予定の児童は424名でございます。

なお,入所が不可能な児童につきましては,保護者の意向を聞き,第2,第3の希望の保育所を勧めており,これにより待機児童数は45名となる予定でございます。これらのことから,保育所・園の入所の厳しい状況は,十分認識いたしているところでございます。
 このため,平成10年度,緑区に民間保育園の整備を進めるとともに,同区においても需要の高い3歳未満児の定員増や新規に年度途中入所円滑化事業を実施する予定でございます。これらのことにより,待機児童の解消を図ってまいりたいと考えております。

 

< 質   問 >

 

2点目は,保育所・保育園の設置の基本的な考え方について伺います。

 

【 保健福祉推進部長答弁 】

 

2点目の,保育所,保育園の設置の基本的な考え方についてでございますが,今後は,開発等による人口増加の見込まれる地域について,就学前児童及び要保育児童の推移に合わせ,新設について検討し,保育需要に対処してまいりたいと存じます。
 以上でございます。

 

 

【 要   望 】

 

次に,福祉施設についてでございます。
 緑区は,おゆみ野,あすみが丘等の人口の急増が激しく,中高層住宅には就学前児童を抱える若い世帯が多く入居していることから,要保育児童の増加の可能性も極めて高いものと思われます。当然,保育所入所の状況は,より一層厳しくなるものと考えられます。このため,新しい保育所・園の創設を進めると同時に,現在ある保育所を改築し,機能を高めることは,極めて重要なことと思われます。
 そこで,昭和43年創設以来,地域の発展とともに歩み,多くの児童を受け入れ,親しまれてきた誉田保育所が老朽化していることから,同保育所の改築を早急に実施するとともに,待機児童の緩和を図る観点からも定員の増加をあわせて行っていただきたいと思います。

 

 

5  産業廃棄物の不適性処理について

 

次に,産業廃棄物の不適正処理について伺います。

 昨年8月,産業廃棄物処理法が改正され,ダイオキシン規制対策の一環として,野焼き防止のための処理基準が明確になりました。従来から,廃棄物を焼却する場合には,焼却施設を使用しなければならないことと定められておりますが,罰則の規定がないことから,事実上,野放し状態が続いていたところであります。このことが昨年の改正で,野焼き行為に対する罰則規定の適用が図られることになりました。
 しかしながら,緑区内では,依然として,廃棄物の野焼き行為が後を絶たず,高田町周辺では,大規模に継続して野焼きをしているところが見受けられます。これらの野焼き業者の敷地からは,毎日のように黒煙が立ち上り,異臭がただよっている状態であります。特に,夜間には,大気の停滞により,その状態が顕者にあらわれます。
近隣の住民は,建物,洗濯物,農作物など,燃えかすや煤煙で真っ黒になり大変な被害をこうむっているところであります。また,すぐ近くには,障害者の施設や特別養護老人ホーム等があり,ダイオキシンを初めとする有害物質が排出される可能性もあり,住民の健康被害が大変心配されているところであります。
このような状況の中で,不安を訴える住民の立場に立って,一日も早く地域の人々が安心して暮らせるように,物質的・精神的な苦痛を解消してやるべきと考えます。
 そこで,伺います。

 

< 質   問 >

 

これらの野焼き行為をしている業者に対しては,どのように指導してきたのか。また,今後は,行為を中止させる具体的方法はないのか。その対応について伺うものであります。

 

【 環境管理部長答弁 】

 

産業廃棄物の不適正処理についてお答えいたします。
 廃棄物の野焼き行為につきましては,従前から廃棄物処理法により,禁止されておりましたが,焼却施設の定義が明確でなかったため,簡易な焼却炉を用いた野焼きに近い行為が横行しておりました。
 特に,緑区を初めとする郊外では,悪質な業者が解体木屑などを,自社物と称して野焼きをするなどの実態が見受けられます。その結果,不適正処理による御指摘の煙の発生などにより近隣住民に多大な迷惑をかけるという経過があるため,野焼き行為の中止及び焼却灰の適正処理を厳しく指導してきたところであります。現在も,野焼き行為者に対しましては,昨年12月に施行されました廃棄物処理法の規定の内容を十分説明し,遵守するよう指導しておるところであります。
 御指摘の現場につきましては,最近,会社が倒産し,経営者が所在不明となり,別の経営者にかわっております。したがいまして,現在,新しい経営者に対し,同所において,野焼き等の不適正処理が生じないよう指導をしておるところであります。
 いずれにいたしましても,今後とも,市の指導に従わない悪質な事業者に対しては,法に基づく措置を講ずるとともに,警察等の関係機関とも連携して,野焼き行為等不適正処理を中止するよう,粘り強く指導してまいりたいと存じます。
 以上です。

 

 

【 要   望 】

 

さらに,産業廃棄物の問題は,大変困った問題であります。この野焼き周辺のひどい状態は,放置するわけにはまいりません。当局が連日,大変な努力をされていることは十分評価はしていますが,しかしながら,このままでは,ダイオキシンの発生,環境に与える影響の大きさからも,重大なことと受けとめていただき,警察などとも連携を図り,一日も早く解決されるよう要望いたします。

 

 

6  畜産環境対策について

 

畜産環境対策についてお伺いいたします。
 現在,地球温暖化,オゾン層の破壊,酸性雨や砂漠化などの地球規模的な環境問題が顕在化してきております。このことは,我が国一国のみで解決し得ない世界共通の極めて深刻な問題であります。御承知のとおり,地球温暖化防止京都会議が昨年の12月に開催されたことは,記憶に新しいところであります。この会議で,温暖化に伴う海面の上昇や異常気象などの危機を回避するためには,二酸化炭素などの温暖化ガスを早急に削減する必要があるとして,地球温暖化防止条約の168カ国の締約国が2000年以降の温暖化ガスの削減目標などについて,地球規模での議論が展開されたところであります。まさに,環境問題は,保全や持続的な社会システムの構築などが世界的な重要課題となっているものであります。
 このように,地球規模での環境問題に対する国際的認識の高まりは,国民の問題意識を醸成してきているところであります。国内農業のあり方に関しても,自然にやさしく環境保全にも配慮した,しかも健康で安全な農産物の供給を可能にする農業,いわゆる持続可能な農業への期待や要求が急速に高まっているところでもあります。
 このことは,国が平成4年に策定した新しい食料,農業,農村政策においても,環境と調和した農業の位置づけと取り組みの明確化,家畜糞尿等のリサイクル利用促進政策のあり方,農林業の有する国土保全,環境保全機能の維持,増進の3点を重要な検討課題として取り上げたことにもあらわれているところであります。
 私は,本市がこうした国内外の状況を踏まえて,土づくりを中心とした輪作体系の確立や堆肥化の推進など,環境に配慮した農業を進めるために,環境保全型農業推進指針を策定したことについては,まことに時宜を得たことであると,評価しているところであります。
 そこで,私は,本市の主要な農業生産物である畜産の振興を図るためには,悪臭や害虫の発生など,環境汚染防止はもとより,糞尿処理対策が最重点課題と思っているものであります。家畜の糞尿は,堆肥の原料として非常に有用なものでありますが,未処理の糞尿を利用することによりまして,環境汚染源となるおそれがあります。
 そこで,2点伺います。

 

< 質   問 >

 

1点目は,都市化が進展する中で,本市の畜産振興を図るためには,糞尿処理施設が必要であると思いますが,伺うものであります。

 

【 農政部長答弁 】

 

畜産環境対策について2点の御質問をいただきましたので,お答えをいたします。
 まず1点目の,糞尿処理施設の整備についてでございますが,家畜の糞尿の不適切な処理は,環境への悪影響を与えることから,効率的・衛生的に処理することが,都市化の進展する本市の畜産振興を図る上で,極めて重要であると認識をいたしているところでございます。
そこで,環境保全型農業推進指針に基づきまして,計画的に糞尿処理施設を整備いたしまして,市内から排出される家畜糞尿のすべてを堆肥化をしてまいりたいというふうに考えております。

 

 

< 質   問 >

 

2点目は,家畜糞尿を有効資源として利用できる,資源循環システムを構築すべきと考えますが,伺うものであります。

 

【 農政部長答弁 】

 

次に2点目の,資源循環システムの構築についてでございますが,環境保全型農業推進指針の施策の柱でございます,家畜糞尿等の地域資源の有効利用に基づきまして,農業の有する物質循環機能を生かし,糞尿処理施設で生産されます良質堆肥を,園芸,畑作農家との相互の理解の上で,農地に還元するリサイクルシステムの確立に努めまして,その有効利用を図ってまいりたいと考えております。
 以上でございます。

 

 

【 要   望 】

 

畜産環境については,答弁内容には一定の評価をいたしますが,今日の畜産経営は,牛乳の安売りに見られるように,価格が低迷している上に,えさとなる飼料価格が高くなるなど,極めて厳しい経営で,畜産農家数も次第に減りつつあります。その上,環境面から,糞尿処理にコストがかかることは,さらに経営を圧迫し,安心して生産に取り組む意欲を失わせることにもなりかねません。
 安全でおいしい乳製品の安定供給は,市民の健康維持に欠かすことのできない大事なことであります。畜産農家が安心して経営に取り組めるよう,環境条件の整備には,より一層の支援策をお願いいたします。

 

 

7 町並みデザイン推進事業について

 

次に,都市行政の中でも,私の最も関心の高い建築行政のうち,まちなみデザイン推進事業について伺うものであります。
 本市は,目前に迫っております21世紀の新しい時代を迎えるに当たり,魅力と風格あふれる大都市として順調に発展を続けているところであります。都市づくりに関しましては,華やかに脚光を浴びている千葉都心や幕張新都心に多くの目が向けられているところであります。
 しかしながら,本市の飛躍的な成長は,昭和40年から50年にかけての人口の急激な増加に合わせた大規模な住宅団地の建設に負うところが大であります。御承知のとおり,この昭和40年から50年にかけての人口の伸びは,これまでの本市の人口と同じぐらいの人々を新しい市民として迎え入れたわけでありますから,いわば大変な状況であったわけであります。これらの住宅団地は,県,市,住宅・都市整備公団などの公的なものから,大小デベロッパーなどの民間開発によるものなどさまざまでありますが,本市を,平成4年に政令指定都市へ押し上げた大きな要因の一つであると,私は思っているところであります。
 さて,私の住んでおります緑区にあります千葉東角栄団地は,戸建ての団地として開発され,まさに,昭和55年から入居が始まり,現在約1,000世帯の方々がお住まいになっているところであります。また,現在,この千葉東角栄団地では,新名移行ということで,越智はなみづき台という名前で,4月1日より移行する予定だそうでございます。今回の私の質問は,千葉東角栄団地と言わせていただきます。
 この千葉東角栄団地では,建築基準法に基づく建築協定の制限のもとで,まちなみの秩序が保たれ,周囲の豊かな自然環境の中で,居住環境が守られてきたところでもあります。入居して約10年を経過したころから,地元自治会が中心となりまして,さらに居住環境の保全を図るために,行政の支援を受けながら,地区計画制度の導入に努めてこられたところであります。
 昨年第2回定例会におきまして,地区計画条例が制定されましたことは,まことにありがたいところであります。自分たちのまちは,自分たちで育てようと懸命に努力された結果であります。
特に,この地区計画への移行に際しまして,地元自治会が中心となりまして,約1,000世帯の住民に対し,全員の同意を取りつけるための地道な努力がなされたところであります。昨年10月には,地元自治会が中心となりまして,千葉東角栄団地の街づくりのための協議会組織が発足いたしました。

ここでは,来るべき高齢化社会を踏まえながら,道路の段差の解消や高齢者・障害者が利用しやすい施設づくりなど,将来にわたって住み続けたい街にするための方策を検討していくとのことであります。また,このほか,団地内の集会所などの施設や商店街で楽しい買い物をするための施設整備などについても話し合っていくとのことであります。
 しかしながら,このような住民みずからが自主的に活動していくためには,どうしても専門的な調査・研究や助言などのサポートが必要であります。
 先日の報道によりますと,東京の世田谷区においては,住民の組織する運営委員会に対して,まちづくりファンドという助成制度があり,代沢地区のせせらぎ計画,船橋地区での公団住宅の設計や烏山地区の公園整備などへの事例の紹介がありました。

このまちづくりファンドは,区や個人,企業などからの寄附を財源に運営しているとのことでありました。
 そこで,お伺いいたします。

 

< 質   問 >

 

まちなみデザイン推進事業についてでありますが,住民の街づくりへの取り組みに対する支援として国の補助制度が既に確立されていると聞いているところであります。私は,本市においても,このまちなみデザイン推進事業制度を活用することによりまして,住民負担の軽減を図るべきであると考えますが,市の考えを伺うものであります。

 

【 建築部長答弁 】

 

 まちなみデザイン推進事業についての御質問にお答えをいたします。
 まちなみデザイン推進事業は,平成2年10月の国の制度といたしまして創設されたもので,地域住民の自主的な取り組みで,良好な町並み形成の推進のための協議会組織などに対して,その組織費用の検討費用の一部を補助する事業でございます。
 市といたしましては,議員お話のように,自分たちの街は自分たちで育てようと,地元自治会が中心となりまして,昨年10月発足いたしました地元協議会の皆様が地区計画条例の制定を機に,さらにここに住んでよかったという実感と,我が街を愛する心情を共有し合いたいと思えるようなすばらしい街づくりに向けて,地道な努力をされている東角栄団地の方々が,街づくりの勉強をするために必要な調査研究,コンサルタントの導入,あるいは町並みの形成に関する講演会等の活動を行う際に,皆様の負担軽減に少しでもお役に立てますよう,新たにこの制度を導入いたしたものでございます。
 市では,平成10年度より,この東角栄団地のように協議会が行う地区計画及び建築協定等の内容に基づく,地区内の環境整備等の検討に対し,幅広くこれに要する費用の一部を補助する支援事業として実施してまいります。
 終わります。

 

 

【 要   望 】

 

さらに,まちなみデザイン推進事業につきましては,財政事情の極めて厳しい現在,新たな取り組みをされたことは大変な努力の結果と思います。角栄団地の取り組みは,住民がみずから決める新しい街づくりの方向を示しているすばらしい例でもあります。
 21世紀は,高齢化時代であり,街づくりも,バリアフリーが当たり前の時代になります。市当局におかれましても,市民が住んでよかった,これからも住み続けたい街づくりを目標に,角栄団地の取り組みをモデルケースとして積極的に支援をして,市全体に広がるように取り組んでいただけるよう要望いたします。

 

 

 

8 一般排水路と公共下水道について

 

 次に,一般排水路と公共下水道についてお伺いいたします。
 緑区の高田排水路についてであります。この高田排水路の上流部に位置している誉田町2丁目や高田町地先では,雨が降るたびに水路があふれ,周辺の農地などが冠水しております。原因は,近年の上流域の都市化による雨水流出量の増大によるものと思われますが,特に,高田町地域では,井戸水を飲料水にしている民家も多く,水質の汚濁も心配されているところであります。
新聞報道にも紹介されていましたが,誉田町2丁目と高田町との境におきまして,民間において,水路隣接の土地を借りて簡易な浄化施設を設置し,水質浄化に取り組んでいる事例もあります。行政としての対応も望まれるところであります。
 そこで,2点お伺いいたします。

 

 

< 質   問 >

 

1点目は,一般排水路の整備についてであります。排水路の整備は,下流から逐次整備している取り組みを十分評価しているところであります。しかしながら,このような状況がありますので,高田排水路の改修整備を緊急に実施する必要があるものと考えられますが,伺うものであります。

 

 

【 建設部長答弁 】

 

一般排水路と公共下水道についてお答えいたします。
 高田排水路の上流部地域の排水問題について,2点のお尋ねがございました。関連いたしますので,一括して答えさせていただきます。
 議員御指摘の,高田排水路上流部は,断面も小さいため,強い雨が降ると隣接の農地などが冠水し,水質汚濁も懸念されるところでございます。また,地元住民参加による自発的な活動が展開されていることも,よく承知しているところでございます。
 この水質汚濁の問題につきましては,上流部に位置する誉田駅北側の市街化区域について,公共下水道を整備することにより,高田排水路への汚濁負荷も削減できるものと考えております。当地区につきましては,昨年9月に下水道の汚水管整備のための事業認可を取得しておりますので,今後できるだけ早い時期に事業に着手し,生活環境の改善に努めてまいる計画でございます。

 

< 質   問 >

 

次に2点目の,公共下水道について伺います。
 高田排水路の上流域となる誉田駅北側約40ヘクタールの市街化区域が,昨年9月に下水道法の汚水整備の事業認可区域に編入されたと聞いております。この事業化が進めば,トイレや台所の水が取り込まれることになりまして,先ほどの井戸水の水質汚濁の心配も払拭できることと,大いに期待しているところであります。
 地域の生活環境の向上のためには,一日でも早く事業化されることを望むものであります。今後の予定について伺います。

 

【 建設部長答弁 】

 

下流部高田排水路の改修計画についてでございますが,平成3年に基本計画を策定いたしまして,平成4年度に高田排水路最下流部の高根橋から水路改修工事に着手し,9年度末までに870メートルの整備が完了いたします。しかしながら,水路の延長が非常に長いため,完成までには多くの費用と年月が必要であります。

所管部といたしましては,今後もより一層の水路改修の推進に努めるとともに,西部支線の外房有料道路高田インターの北側に計画しております調整池の具体化を図ってまいりたいと考えておりますので,御理解のほど,よろしくお願いいたします。
 終わります。

 

 

【 要   望 】

 

最後は,高田排水路についてであります。
 私も,雨の強い日に,現地まで足を運んでみました。とにかく,水路からあふれた汚水が周辺の農地まであふれて,水びたしになっている状況を見てまいりました。現在の取り組みにつきましては,十分理解しているところもありますが,こういった上流部の問題についても,早い時期に調整池をつくるなど工夫して,より効果的な整備の手法を検討して,緊急的な対応を図ることを要望するものであります。
また,公共下水道の整備につきましても,地域の生活環境の改善を図るために,早期に着手することを,あわせて要望いたします。
 冒頭に触れましたが,緑区は,第6次5か年計画において,豊かな自然環境の中で,新しいライフスタイルを実現する街として,期待されている地区であります。本市の均衡ある発展のためにも,誉田地区周辺の街づくりは,できる限り早く取り組む必要があります。
 時代はいよいよ新しい21世紀へと,大きく動きつつあります。100万都市としてのさらなる発展のために,私たちの子供や孫に誇れる街づくりを実現することは,私たちの責任であります。市当局の積極的な取り組みに大きく期待いたしまして,私の総括質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)

 

 

 

9  消防体制の強化について

 

 次に,消防体制の強化について伺います。
 現在,本市の消防体制は,消防局を中心として6消防署18出張所が各区に配置されているところであります。私は,消防防災活動の拠点であります消防庁舎の充実・強化を図ることは,市民生活の安全を確保する上で大変重要であると認識しているところであります。

特に,平成8年度から3カ年計画で建設が進められている消防局,中央消防署及び指令センターを一体化した消防合同庁舎は,大震災時においても免震構造を有する揺るぎない施設として全国に誇れる庁舎であり,完成が待ち望まれる限りであります。
 しかしながら,すべての消防庁舎が新しい施設とは言えず,署所によっては,建設後相当の年数が経過し老朽化が進み,建てかえや改修を要する施設がまだまだ残っているように見受けられます。我が会派としても,これまでも消防庁舎の整備について,積極的に対応するよう予算要望をしてきたところであります。
 私が住んでいる緑区では,JR外房線鎌取駅近くの緑消防署を中心に,誉田,土気,越智の3出張所が地区防災拠点として配置され,各種災害から市民の安全を守っているところであります。日々の消防活動に従事されている職員の皆様には,その御苦労に大変感謝しているところであります。
最近,緑区内には,新興住宅地に加え,中高層建物が年々増加するなど,都市化が急激に進展してきており,災害発生要因も複雑多様化となっております。このような状況下で,誉田出張所の建てかえ工事が着々と進められており,完成が待たれるところであります。建設場所は,隣接していた旧誉田地区市民センターの跡地でありますので,県道千葉大網線に面して立地条件もよく,迅速な消防活動に最も適切であると期待しているところであります。
 そこで,3点お伺いいたします。

 

< 質   問 >

 

1点目は,このたび新しく完成する誉田出張所の庁舎についてであります。誉田出張所の庁舎は,どのような施設内容になり,配置車両はどのくらいか伺います。

 

【 消防局長答弁 】 

 

消防体制の強化についての3点の御質問に順次お答えいたします。
 初めに,誉田出張所の庁舎はどのような施設内容となり,配置車両はどのくらいかとの御質問でありますが,議員御承知のとおり,誉田出張所は,老朽狭隘化が著しい庁舎でありますことから,今年度末の竣工を目指して,現在,建設を進めているところであります。
 庁舎の規模は,鉄筋コンクリート造り2階建て,延べ床面積は696.35平方メートルでございます。主な施設の内容ですが,1階には,受付通信室,消防車庫のほか感染防止対策面から救急消毒室を設置するとともに,救急隊と消防隊の仮眠室を分離し,隊員の勤務環境や居住環境にも配意しております。また2階には,事務室及び火災予防の普及啓発を図るための防火相談室を設けるほか,救命率の向上を図るための救急処置訓練室を設置するなど,地区防災拠点としての施設機能の充実・強化を図っております。
 次に,配置車両でありますが,水槽付き消防ポンプ自動車と消防ポンプ車及び救急自動車それぞれ1台の計3台を配置いたします。車庫からは,同時2方向への出動が可能となります。 

 

< 質   問 >

 

2点目は,老朽化が進み,建てかえが必要な庁舎の建設計画についてであります。適切な消防活動のためには,財政状況の厳しさも十分認識しているところですが,ぜひとも早期に整備すべきであると考えますが,お考えを伺います。

 

【 消防局長答弁 】

 

2点目の,老朽化が進み,建て替えが必要な庁舎の建設計画についてでございますが,現在,建設中の施設は,誉田出張所のほか,平成10年度竣工予定の消防合同庁舎であります。このほか,大宮出張所の建て替え計画をしており,今年度は,基本実施設計を行い,平成10年度の建設を予定しております。
 今後とも,老朽狭隘化の著しい消防庁舎につきましては,関係局部と調整しながら,第6次5か年計画に位置づけられている庁舎を計画に沿って整備をしてまいる所存であります。

 

< 質   問 >

 

3点目は,今後の消防体制についてであります。
 都市化の進展とともに,市内各地域において,ますます増加する高層建築物の災害について,どのような消防体制で臨むのか,あわせて伺うものであります。
 以上で第1回目の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手)

 

 

【 消防局長答弁 】

 

3点目の,高層建築物の災害について,どのような消防体制で臨むのかについてでございますが,高層建築物に対する消防の取り組みといたしましては,予防・警防両面からの対応をしております。
まず、予防面からは,建築物の設計段階からの事前指導により,スプリンクラー設備・連結送水管等,法定設備の設置とあわせ,高層建築物の出火防止対策に係る指導指針に基づく火気使用設備の使用場所の制限及び規制等,ハード・ソフト両面にわたる消防用設備の維持管理を初めとした,防火管理体制の充実強化について徹底した指導を行っております。
 また,警防面からは,綿密な警防計画を策定し,これに基づく机上訓練・高層建築物災害を想定しての実践的な訓練を積み重ねて,警防技術の錬磨向上に努めているところであります。
 特に,高層建築物における不測発災時の対応といたしましては,消防ヘリコプターのすぐれた機動性を十分活用して,上空からの人命救助及び屋上への消防活動隊員の搬送等の支援活動を初め,リアルタイムな情報収集活動を行い,梯子車・排煙車等の地上部隊と一体となった消防活動を実施するほか,防火対象物に設置されております消防用設備の有効な活用を図るなど,効果的な消防諸活動を展開し,高層建築物火災に備えることとしております。
 今後とも市内一円にわたり林立する高層建築物に対する高度な消防戦術の研究と,有事即応の消防体制を確立し,市民の安全を守るため,なお一層の努力をしてまいる所存であります。
 終わります。

 

 

【 2回目 質問・要望 】

 

冒頭に触れましたが,緑区は,第6次5か年計画において,豊かな自然環境の中で,新しいライフスタイルを実現する街として,期待されている地区であります。本市の均衡ある発展のためにも,誉田地区周辺の街づくりは,できる限り早く取り組む必要があります。
 時代はいよいよ新しい21世紀へと,大きく動きつつあります。100万都市としてのさらなる発展のために,私たちの子供や孫に誇れる街づくりを実現することは,私たちの責任であります。市当局の積極的な取り組みに大きく期待いたしまして,私の総括質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)

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